Te Araroa Day 9Kerikeri(Keri Central)〜 Paihia(Centabay LODGE)
ケリケリで0dayを取得した翌日パイヒアへ向かった。雨は降ったり止んだり。乾かない濡れた靴を履いているからかブリスター(水ぶくれ)が痛い。自分だけじゃない、みんな何かしら痛みを抱えている。この日、はじめてテアラロア脱落者を見た。自分はスルーハイクできるのだろうか。
※2023年10月31日の情報です
※1NZD=約90円
【テアラロア9日目】みんな何かしら痛みを抱えている
6時ごろ起きると雨が強かった。予報では9時ごろから雨風はなんとかなりそうだ。今日歩く距離は約21キロ、難易度的にも大したことはない。
ドイツ人の女性が今日もコーヒーを作ってくれてのんびり時間を待った。
8時45分ごろに濡れた靴とともに出発した。豪雨続きで靴を室内に置いていたけど乾くわけがなかった。臭くなりそう。
一般道を歩いて、なんちゃってトレイルなダート道を歩く。
雨は降ったり止んだりだ。
途中でシャームや、出発日同期のみんなに追いついてシャームと歩く。彼は今日ラッセルまで行くそうだ。
ちなみに、この写真はみんなして盛大に道を間違えたときの写真だ。
ビューポイントもあったが、天気がイマイチ。
ときおり晴れ間も見えた。
日本人夫婦にも追いついた。
13時ごろ、パイヒアに到着。
Centabay Lodge、ドミ32ドル
Centabay Lodgeは広々としたキッチンでよかった。部屋は普通。
ブリスターと左のふくらはぎの上が痛い。とりあえずブリスターは濡れた靴が原因だから乾かさないと。そして、ストレッチ!
ニュージーランドの天気はコロコロ変わる。1日に何回にわか雨が降ったのだろうか。そして瞬間的に晴れたこだろうか。
靴を外に干していたらまた雨が降り出した。何回も取り込んでは外に出して繰り返した。
そういえば、水ぶくれができた日からシャームに真剣な顔をして間を取って
I need to talk to Blister
と言ったら、ハマっていた。
それ以来、シャームは私が水ぶくれを気にしていると「夜はおやすみ」「朝はおはよう」「BlistarにHi」したか?と聞いてくるようになった。つまり、朝晩や道中にはブリスターのこと気にかけろよとのこと。
ちなみに、シャームもブリスターには悩んでいる。でも、よく気にかけている。
他のハイカーもブリスターには悩んでいる人は多い。あとはどこかが痛いだとか、荷物が重いだとか。
翌日からのラッセルに備えて、パイヒアの船乗り場を下見した。
対岸のラッセルまで16ドルだと思っていたら片道は8ドルだったのでここから乗ることに決めた。はじめは節約のために6キロほど南下した船乗り場から船に乗ろうと思っていた。
チケットは船に乗るときに買うのが最安値で、その辺の代理店や機械で買うと10ドルくらい。
それから食料調達のためカウントダウン(スーパー)へ行くと、デイブと数日ぶりにばったり出会ったのでプケティフォレストでの写真や動画を交換した。
4スクエアというスーパーもあったので行ってみると、日本の豚骨ラーメンがあったので購入。少し高い(9ドルくらい)けど美味しい。これからはこのラーメンを買うことに決めた。
宿のフリースペースジェットボイルのほぼ新品の110サイズのガス缶があった。
ラッキーと思って取ると「それ私のだったんだ」と言われた。
「ん?どういうこと?」
「実は今日でトレイルやめることにしたの。足が痛いの」
彼女はもう明日のバスでオークランドへ行って自国へ帰るそうだ。宿に着いてから予約したそうだ。歩いているときはその話聞かなかったけど、やたら写真撮るなとは思っていた。
9日目にして、はじめて間近で見たテアラロアのスルーハイク脱落者だった。
彼女にはきっといろんな葛藤があったのだろう。今、自分がもし同じ立場だったとしてすぐに決断ができるのか。
約3000キロあるテアラロアをスルーハイクできる人ってどのくらいの割合なんだろうか。
他のハイカーに聞けば、みんな何かしら歩くことに対する悩みを抱えている。水ぶくれとか、どこかが痛いとか単純に辛いとか。
歩くことに慣れてくるのかそうではないのかわからない。でも、歩くことに対する悩みは対策して乗り越えていきたいと思っている。
3000キロ歩き続けるために。