こんにちわ!
どうもー!
アフリカ縦断を終えて、現在ブラジルへ向かうフライトのためトランジットでドバイにいます。
ドバイの空港も広くて立派で最先端なんですが、うわっ!肌が小汚く焼けてパーカーの袖破れていて長髪のホームレス気味の男性がいると思ったら自分でした。
エミレーツで機内食食べたはずなんだけど、トランジットがいい感じに深夜1時から9時頃までで寝たらいいはずなんだけど、お腹がすいた。物価も高くて、何も買う気が起きないので、リュックに入っていた茹で卵を食べた。
暇を持て余しているので、ブログでも更新してみます。
今回の舞台はエジプトのダハブです!
ダハブからサウジアラビアまでカヌーで行けるかやってみたらゲロった話
ある大学生が言ってきた。
「一緒にサウジアラビアまで船漕いで行こうよ~!?」
って軽い感じで。
意味が分からなかったけど、
俺も「行く行く~」と即答してみた。
というのも、地元今治の瀬戸内海を友達とイカダ作って渡ろうとか話していたのが瞬時にフラッシュバックしてきたからだ。(これはまだ結局できていない)
誘うのも、営業でもなんでもだけど、タイミングや人選びは大切なのだ。
彼は当時宿に泊まっていた他の日本人に声をかけていたら、その誘いは失敗していただろう。
で、なんで彼が俺に声をかけたかって!?
「暇そうだったから」らしい。
確かに、ダハブに着て、ダイビングをせずにダラダラしてそうな暇を持て余していそうな人は俺以外いなかった。
ダハブからサウジアラビアまで最短で30キロくらいだ!!!
え!??
片道30キロ!?
ま・じ・で、行けるくね!?
去年自転車で日本一周していたし、世界一周中で頭がおかしかった(今も)ので、距離感覚もくるっていました(笑)
もうこれは運命なので、翌朝さっそく商店で大量の水とお菓子を買ってカヌーを借りに行った。
費用はレンタル6時間にライフジャケット込みで一人300ポンド(1800円)
目標はサウジアラビアにタッチして帰ってくることなので、パスポートは置いてきた。
どっちみち入国には難しいビザが必要らしい。
レンタル会社の人「サウジには絶対に行くなよだとか、近づいたら打たれるからな」と言われた。
まずカヌーを6時間もレンタルする人はいないし、それに大量の食糧を持っている奴なんていないので、かなり疑われた。
なんとか、二人乗りのカヌーを借りることができた。
浅瀬で少し練習してから、ダハブからサウジアラビア目指して行く予定だったが、思いのほか波のない浅瀬では勢いよく速く進んだ。
これで過信しきった俺たち二人はサウジアラビア目掛けてカヌーを漕ぎ続けたのだ。
ここでメンバー紹介をめっちゃ簡単にしよう!
左手前が大学生のなおと!まじで変態。まさかの医大生。
Twitter@naotoishigaki
左上のアホ顔はあつし!ただのアホ。
Twitter@jamesiete
以上の二人が日本代表である。
ちなみに、写真に写っているエジプト人6人中4人がアフメット(笑)
ダハブの浅瀬からサウジアラビアを目標にカヌーかどうかわからない船を漕ぎ続けてすぐに気が付いたことがあった。
- 沖は波がかなり強い
- 進んでいるかわからない
- 俺酔っちゃったかも
沖は波が強い
浅瀬ではスイスーイと進んでいた二人乗りのカヌーだがある程度進むと、波がかなり強いことに気が付いたのだ。
この日は風も若干強かったこともあって、白波が立っていた。
波が強くて、波に対して船を正面から持っていかないと、ヤられそう。(沈没)
本当にヤバいときは写真なんて撮れなかった。
作戦を変更して、まっすぐサウジアラビアに向かっていたが斜めに、つまり波に対して正面から挑む形で漕ぎ続けた。
じゃないと、沈むから・・・。
波は本格的に強くなり、カヌーはドンっと飛んだり、波を被ること(前に座っていた俺だけ)もあった。
さらに、カヌーは進まない。
いや、進んでいるのかどうかわからないのだ。
岸から離れていくにつれ、周囲は海で囲まれるため、スピード感や自分たちがどの地点にいるのかというのがわからなくなった。
必死に必死に俺は漕ぎ続けた。多分後ろのなおとも漕ぎ続けていただろう。
あのときまでは・・・。
上記に書いている通り、我々が乗っているカヌーは(多分進んでいるが)進んでいるかどうかわからない状態で、強波でかなり揺れる。
出発して30分くらいが経ったころ。
なおと「ん~、酔ったかも!」
あつし「え、、まじで!はやくない!?大丈夫?」
なおと「大丈夫大丈夫」
あつし「ちなみにさ、酔い度レベル10中やったらどのくらい?」
なおと「レベル6くらいかな!(笑)」
ええええっっっ!!!?
あつし「レベル8になったら言ってや、さすがにそれはやばいから帰ろう」
なおと「お、おう」
10分以内後
あつし「今さ、どんくらい?」
なおと「7くらい」
レベル上がってる!!!!!(笑)
10分以内後
あつし「今さ、レベルどんくらい?」
って言って、
後ろを振り返った瞬間・・・
時間が止まった。
見てはいけないものを見てしまったのだ!
俺が振り返った、
その瞬間、
なおとがゲロった!
もう一度、
ゲロったあああぁぁぁぁーーーーーー!!!!!!!!!
(笑)
と、言うことで、僕たちは一時間足らずで引き返すことにしました。
行きは波に向かっていったから、帰りは波に乗っていけば簡単!!!
そう思っていたんだけど、いざ漕いでみると、波の上には乗れる。そして前に進むのではなくて、後ろにスルンって下がった。
嫌な予感がした。
波に乗って、前へ前へ進むと思っていたけれど、実際は波に乗る→後ろに下がる。
例えば、波の形が、これ「Λ」だとすると、頂点に乗った後に前に行かずに、後ろにスルンって落ちる感じ。
あれ!?
進まない。
はじめに書いた通り、岸から離れているので、進んでいるのかわからない+波で下がっている感覚があるので本当に恐怖だった。
それでも、地道に一人で?漕ぐしかないので漕ぎ続けて、浅瀬に帰ってこれた。
なのに、こいつはのんきに浅瀬で◎〇してやがる!!!
実はそんななおとに感謝している。
ゲロってくれてありがとう!
確かに波は強くて、俺たちはおそらく沖へ進んでいるし、二人とも恐怖感があった。
でも、周囲が海に囲まれた景色で動かないので、
お互いに「そろそろ帰ろう」と言い出すことができずにいたのだ。
もしも、なおとがゲロっていなかったら、「帰ろう」っていうタイミングを見失っていて、ひたすらカヌーを漕ぎ続けていただろう。
もしかすると、サウジアラビアにたどり着いたかもしれない。
もしかすると、途中でサウジアラビアの軍隊に攻撃されていたかもしれない。
もしかすると、戻ってこれなくなっていたかもしれない。
もしかしなくても、いろんな人に迷惑をかける可能性が大きかった。
結局、俺たちはサウジアラビアにはたどり着くことができなかった。
一時間くらいしか挑戦してないけれど。
でも、それでよかったなと思った。
ありがとう、楽しかったねー
誰かリベンジしてきてね。
もし行くなら、一般人の身体ではおそらく無理だと思うから、ジャーマンベーカリーの上に30ポンド(180円)のジムがあるのでぜひこちらで期間を取って、筋トレをして身体を作ってから挑みましょうね。
カヌーでサウジアラビアに上陸するのは違法です。
マネしないでね。(真面目)
でわでわ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。