サラーム!(パキスタンのあいさつ)
(こんな2記事も連続で「絶景」というタイトルは付けたくないが仕方がない、実際にそう感じたのだから)
前日にバスが来なくて宿泊することになったファンダール。朝起きると晴天で美しい景色を眺めることができた。旅は、人生は、先のことなんてわからないんだと感じさせられた。
ファンダールでフェスティバルがあると聞きつけ一旦速足で宿に戻ることにした。
戻る間、ファンダールってこんなに人がいるんだと思うほどの多くの人々とすれ違う。みんなグランドのほうへ向かっていた。
絶景のシャンドゥール峠を越えてマスツージへ
ファンダールの宿SADA BAHAR HOTELに戻ると、外国人が一人増えていた。
イギリス人のサイモンがマスツージからジープをチャーターしてやってきていた。
彼はテンション高めに嬉しそうに言った!
「本当に今日は晴れていてシャンドゥール峠がとても美しかったよ!それにカラーシャ谷も前までは護衛を付けないといけなかったんだけど、数日前から護衛義務がなくなった。ぼくが外国人ではじめての自由旅行をしたんだよ!」
確かにこれから向かうマスツージ、カラーシャ、チトラールあたりは護衛が付くらしかった。しかし、ぼくもその義務がなくなったことを知っていて、それが確信に変わった。
サイモンを乗せてきたドライバーはこれから無人でマスツージまで帰らなくてはならない。誰かを乗せたいらしく交渉を持ちかけてきた。
いくらでもいいということだったので1000ルピーでジープをチャーターすることになった。当時のレートで約800円だ。やったー!!!
しかしながら、ドライバーはファンダールの祭りなんか見ないでさっさとマスツージへ行くぞ!とのことだったので、サイモンをそそのかしてドライバーに頼んでもらった。
10分だけ祭りを見に行けることになった!
本当に祭りを10分だけ見て、シャンドゥール峠へ出発する!
これから一緒に移動するし機嫌を取るためにドライバーにジュースとお菓子買って、さあ出発だ!!!
ぼくはシャンドゥール峠を越えるこの日をワクワクしていた。単純なことだが名前に惹かれていた。浪漫がある。
もちろん道中の景色が美しいからこそ峠の名前が有名なのかもしれないが、特に旅人の間では、歴代の旅人たちが通ってきた道だからだろうか。
パキスタンではカラコルムハイウェイ、インダス川同様に。(他にもモヘンジョダロやハラッパー、歴史の授業で聞いたことあるだけかもしれないが)
この検問を通過してからよくここナトコのバス通れるなと思うほどに道が悪くなってきた。ガタガタ道は通れると思うけど、場所によって雪解け水でドロドロの沼地のようになっているところもあった。
シャンドゥール峠は数日前に開通したばかり、雪の壮大な絶景道は続く…
助手席のビニールの窓を上げて全開にする。寒いけどいい気分だった。
夏にはここシャンドゥール峠のポログランドでポロの試合もある!
再度検問だ!
カイバル・パクトゥンクワ州(KP州)に入ったのだ!
それから峠を下り、マスツージまでもう少しだ!
KP州の旧称は北西辺境州だ。パキスタンの他の地域でも思うことはあったが、道中の村々を見るたびにここの人々はどうやって生きているんだ、厳しい環境で生活していると思った。
自然豊かなところでもありのんびりとした空気が流れているので、住んでいる人たちはどう思っているのだろうか。
マスツージへ近づくも道は一向に良くならない。倒木しているところもあったり、すぐ隣は崖というところもある。
マスツージで一泊する
ファンダールから約4時間でマスツージに到着した。
マスツージの宿は中心地にあったHOT SPRING GUEST HOUSE
ツインで1200ルピーだった。やや高い気もするが仕方がない。バケツでお湯はくれる。(他にも安宿はある)
マスツージは緑豊かで落ち着いた田舎だった。もちろんパキスタン北部用のSCOの電波はない。
少し寂れた町だが、人々は暖かく適度な距離感だった。挨拶くらいで、都市部のようなウザ絡みはなかった。
写真もいくつか撮りまわっていたのだが、当時、メモリーの容量不足だったのか残ってはいなかった。残念。
町というか、村も小さいしすることないので、ソフトクリームを気が付けば3つも食べていた。ひとつ10ルピーだった。
夕方にはスープ屋?で、スープとずっと飲みたかったコーヒーを飲んだ。パキスタンに入国してはじめてコーヒーを飲んだかもしれない。もうすぐ入国して2か月が経とうとしているのに。
というか、何でこんな僻地にコーヒーはあるんだろうか。スープもコンソメのような味だったし、謎である。
夜ご飯は食堂で食べた。
羊のプラオだ。めっちゃうまい!食後にはグリーンティーもでかいのきた!座敷席もあり中央アジアスタイルだった。
明日のチトラール行きは6時~半発だった。(400ルピー)
ジープは宿の人が手配してくれる。北部はあるのか知らないが情報調べるの忘れていて、全部現地調達だけど、小さい町で簡単に旅ができるのだ。出発が決まって早いので朝早く起きるのみである。
だから、夜は早く寝た。
最後まで読んでいただきありがとうございます。