サラーム!(パキスタンのあいさつ)
ヤシンからグピス経由でヒッチハイクでファンダールまでやってきた。
ファンダールの宿のことなんて知らなかったのだが、連れて行ってもらった宿SADA BAHAR HOTELに到着した瞬間、おそらく歴代の旅人が泊まっていったであろうことがすぐに分かった。
さあ、天気はイマイチだが散策にでかけよう!
絶景のファンダールを観光!先のことなんてわからない
ファンダール観光1日目
オーナーにバイク借りたいと言ったのに、ジープで丘の上のPTDCモーテルまで送られた。
地味に距離が離れているし送ってもらえただけありがたいが人の話を聞かない。PTDCモーテル側に湖があるがあいにくの天気だ美しさに欠けた。晴れれば素晴らしいだろう。
せっかくここまで来たのだから、宿方面とは逆に位置するChasiを散策して、また宿まで歩いて帰ろう。
PTDCモーテルからChasiへは道沿いに歩いていけば着くのだが、山道も歩くとショートカットできるのでこちらを歩いた。岩をよじ登ったりなにしているんだろうという気にもなったが。
Chasi村は基本的に段々畑のような田園、畑が広がる。家もまばらにある。
日差しが強いからか日焼け止めを塗った青年たち。背後にはChasi村。
いろいろChasi村の写真を撮っていたのだが、スマホの容量不足で日本まで持ち帰れずにこの2枚のみになった。HDDがあればな、何気ない写真も持って帰れたのにと少し悔やまれる。
帰りのことなんて考えずに下ってきて地味に距離があるので通りすがりの人にまたPTDCモーテル付近まで乗せてもらった。
歩いて宿まで向かう。登下校中のこどもとすれ違う。
歩いているとタクシーを見つけた!聞き込みをする。警察もいて2日前シャンドゥール峠が開いたという。
そして、毎日ナトコバスがギルギットから来るという。ファンダールからマスツージへ行く公共交通機関はナトコバスで所要は4時間で料金は400ルピーだそうだ。
バスが来るとすれば13時~15時くらいにくるらしい。
今は15時前だがバスは見ていない。
急ぐ理由は近々ラマダンがはじまるくらいしかないのだけれど、なぜか今日シャンドゥール峠を越えたくなった!!!
なぜオーナーはナトコバスの存在を教えてくれなかったのか、それが謎だ。公共バスはないとか言ってたしジープでマスツージまで送るよと・・・。
もしかしたら今日のナトコバスに乗れるかもしれないと宿に早足で戻った。
オーナーに、もし今日バスが来たらマスツージに行くと伝えて待ち続けた。
待てど暮らせどバスはこない。めちゃくちゃ寒くなってきた。
暇だし寒いのでその辺の商店に入って時間を潰したりもした。商店のおっさんにラマダンことを尋ねてみた。意外な答えが返ってきた。「食っちゃ寝してたら終わる。それにこっそり食べたらいいんだよw」
バスを17時過ぎまで待った。寒かった。結局、バスは来なかった。
他の警察に聞くと「今日は来ない」だそうだ。
1人くらいもうバスがどうなのか知っている人いてもいいんじゃない?かと思う。何人もぼくが今日マスツージへ行くということは知ってたはずだ。
そう思っていると、目の前でバンとバイクが事故った。立ち上がりはしたけど二人乗りのバイクの人たちが負傷した。
何事もなかったかのようにバンは一瞬止まって通り過ぎる、お前が悪いんだと言わんばかりに。
これが普通なのか。確かにパキスタン人は保険入らないらしいお互い様?バイクはエンジンをかけるキックの部分が壊れていた。
結局、バスは来なかったのでSADA BAHAR HOTELに泊まることにした。
夕方ごろに突然パキスタン人の5人組のグループが現れた。彼らは毎年みんなで旅行しているという。
カラチ在住でギルギットあたりからジープをチャーターしてきたそうだ。
「一緒にシャンドゥール峠を越えないか」と誘われた。なんとなく断った。
その後、ジープのドライバーが僕のところにやってきた。そして偉そうに「乗るんだったら3000ルピーな」と言ってきた。
ここファンダールは夜に食べられる店がない。商店も早くに閉まる。宿で注文はできるらしいがあの5人組がキッチンを占領していてなにやら料理を作っていた。生きたニワトリも外でさばいてもらっていた。
幸い彼らは一緒にご飯を食べようと誘ってくれた。本当にありがたい。美味しかった。
彼らといろいろ話した。
ラマダンは辛くないらしい。なぜなら信仰心があるからと言っていた。ジーンズ履いたりジャケット着ていたり、その辺の旅行者はおろか、渋谷とか歩いていてもおかしくない服装をしている彼らがそんなに信仰心が厚いのかと思った。
そして彼は言った「俺はもうすぐ結婚を考えている。まだ童貞なんだ。29歳でそれは恥ずかしいんだ!」と。
外見での偏見でしかなかったが、もっとチャラチャラしているのかと思っていた。
彼らは続けて言った。「金があれば何しても大丈夫だw」と。
雨が降ってきた。カラチは雨が少ないから嬉しいのだそうで雨に濡れながらみんなで踊っていた。動画撮ったり、外で凍えながらキャンプしたいとか言っていた。ピュアだなと思った。
ただその一方で、彼らはカラチ出身で教育を受けてない人とか田舎の人を見下していた・・・。
SADA BAHAR HOTELの情報ノート見ると、「バスが来るまで3日待った。」「来なかった。」「シャンドゥール峠を歩いた」などあった。
今晩はなかなか冷えた。夜は毛布4枚使って、寝た。
ファンダール観光2日目
朝目覚めて驚いた!晴れてる!!!
さっそく部屋の外に出た!
どうやらこの一晩で山の上に雪が積もったそうだ。どうりで昨晩は寒かったわけだ。
宿の前の通りもいい雰囲気を醸し出している。晴れるだけでこんなに変わるものなのか!気分も晴れる!
天気がいいし、今日の午後のバスでシャンドゥール峠を越えたいので早めに散策に出かけた。
曇る前に早く写真を撮ってまわりたい見てまわりたいと思い、決して楽をしたいわけではないと言えばうそになるが歩きながらヒッチハイクしてバイクを捕まえた。昨日のPTDCモーテルまで連れて行ってもらう。
昨日から晴れればここからの景色はいいだろうと思っていたところへ向かった。やはり美しい。これぞ桃源郷だ。
パキスタン好きな旅友が言っていた通り、ファンダールは美しい。
また、ここから寄り道をしながら宿方面へ向かう。
川沿いへ歩くと、いい感じのつり橋があった!
標高の高いところの水際の美しさが光る!晴れの破壊力を知った。
昨日待ち続けたバスが来なくてよかったと思った。
先のことなんてわからない。泊まってよかった。
ファンダールを歩き続けた。
家に招待された。
家の中も見せてもらった。なぜか写真を撮っていないけど天井はラテルネンデッケだった。
言葉が通じないので長居はしなかった。チャイも飲めないし。
ありがとうを告げて、宿方面へ寄り道しながら歩き続けた。
宿に帰る途中で今日ファンダールでお祭りがあることを知る。いやいや、だからそんな重要なこと早く教えてほしかった。
しかし、またぼくは予想をしない方向へ進むことになった。
もちろんいい方に。
先のことなんてわからない。
最後まで読んでいただきありがとうございます。