【テアラロア93日目】Fern Burn Hut ~ Highland Creek Hut

テ・アラロア - ニュージーランド

Te Araroa Day 93 Fern Burn Hut ~ Highland Creek Hut

※2024年1月の情報です
※1NZD=約90円

【テアラロア93日目】Fern Burn Hut ~ Highland Creek Hut

夜中から雨が強く降り続いていた。トイレに向かうためにハットの外へ出ると肌を刺すような冷たい空気が漂っていた。そのときにテントが一張り張られているのを見つけた。朝になってそのテントの持ち主に話を聞くと、昨晩の21時過ぎに到着し、ハットに入るのは悪いと思ってキャンプしたとのことだった。「いやいや、なんで?」と思った。出発地は麓のキャンプ場からなので遠くはない、むしろ近い。にしても出発遅すぎだろう。

フィルのテント

その人の名前はフィル。アメリカ出身で、AT(アパラチアン・トレイル)のルート上くらいに住んでいるという。どうやらトレイルの旅を繰り返しているようで、アメリカの三大トレイルに加えてヨーロッパのトレイルも踏破経験があるらしい。ちらりと見えたタトゥーはトレイルに関するもののように見えたしとギアを見る限り、今まで出会った中でも最もハイキング経験が豊富な人物だと思う。特に、可愛いポーラテック・アルファダイレクトの上下を着ている姿が印象的だった。

8時ごろ、雨は小雨となり、風が強く吹いていた。今日の行程は次のハットまでなので、およそ3時間以内には到着する予定だ。15時くらいまでは待とうかと思っていたが、なかなか待てず、9時半過ぎに青空が一瞬だけ見えたその隙間に出発を決めた。

曇り空が広がり、風が強い。時折小雨が降ったり止んだりする。道は狭く、オーバーグローン(茂みや草木が覆いかぶさる状態)な木々や草が濡れているため、歩くたびに足元がぬかるんだり、滑りやすかったりする。小川が流れている場所もあるので、落ちないよう注意を払う。

標高が上がるにつれ、道幅が少しずつ広くなり、オーバーグローンも減ってきた。歩きやすくなり、気温は低いが風が強いため、歩くにはちょうど良い気候だと思った。「晴れていたら、どんな絶景だろう」と思いながら、足を進めた。

10時40分、峠に到着した。この場所では雪が少し舞っていた。天気予報では、今日から3日間は気温がかなり低くなるらしい。

草木に濡らされた服に付く雪

稜線を下る。晴れていれば、360度目を見張るほどの美しい景色だっただろう。しかし、曇り空でさえ、そこには魅力的な風景が広がっていた。

11時半過ぎ、Highland Creek Hutに到着。聞いていた通り、このセクションのハットはどれも同じで周囲の景色も素晴らしい。

Highland Creek Hut

ハットの中にはスコットがいて、0day(休息日)を取るか迷っている様子だった。結局、彼は初めての0dayを取ることを決意した。

遅れて、ステファニーも到着した。寒さが厳しい中、なんと川へ泳ぎに行くらしい。

天気は完全な快晴とは程遠いものの、少しずつ良くなっていく兆しが見えた。夕方には日が差してきたため、ウェア類を外に干しはじめた。

Highland Creek Hutのトイレ

この日は合計11人のハイカーがハットに集まった。その中にはダレンもおり、なんとなく気が重かった。しかも、私の横のベッドを取られてしまった。ダレンのいびきや寝返り、さらにはサイドスリーパーと、夜が思いやられる。

さらに、ポーランド人のデイビッドや、TAカップル(クレイグとローレン)も到着し、思いがけない再会となった。ショートデイを取ると、こうして出会いが重なることもある。再会も悪くないな。

PCTからのTAを歩くデイビッド

歩行距離約7キロ