Te Araroa Day 49Waitewaiwai Hut~Parawai Lodge
※2023年12月の情報です
※1NZD=約90円
【テアラロア49日目】Waitewaiwai Hut~Parawai Lodge
朝の6時前、目覚めると外からは川か雨の音が聞こえるので外に出ると、やはり雨が降っていた。風も強く、一日中強い雨という予報だ。
ドイツ人のULおじさんは、食料もガスも底を尽きかけているようで、キウイのハイカーから助けを借りる羽目になっていた。ULにこだわりすぎるとこうなるのかと、自分も食料の管理には注意しなければと思う。
大雨のためキウイたちは0dayを取り動かず、私とスウェーデンからのカップルは明日確実にWaikanaeに到着するために次のハットまでの10キロを歩く予定だ。この雨の中の10キロがどれだけ大きな距離になるかを思い知ることになるが。
ドイツ人のULおじさんに天気を確認したか尋ねると、「時には知らない方がいいこともあるんだよ」と深そうで浅はかな言葉を返してきた。
雨が止むことはなさそうなので、8時20分にスウェーデンカップルと共に出発する。ULドイツおじさんは雨が止んでから出ると言うが、そんな予報を信じられない。
今日のコースはFarOutのコメントを参考にすると、3~5時間の行程だ。
樹林帯だが木々が雨を吸い尽くし、雨は一層強く木々から降り注ぐ。
まだ朝の体力が残っているうちに軽快に進む。昨日よりも歩きやすいと感じるが、トレイルは川のようになっている。
いつもは1分以上三角マークを見かけなかったらスマホで地図を見るようにしているが雨の中で地図を確認するのは難しいので、三角マークを慎重に追い続ける。スマホが濡れて操作が難しくなり、GPSも機能しづらい。
この日はいつもの雨の日と違って寒さ対策にメリノウールの長袖を着ていた。結局は袖を上げた際にメリノウールとは関係なしに袖口から水が入り込んできて寒かった。
名もなきstreamが濁流となって現れた。こういうときは道を間違えている可能性があるのでさすがにスマホで確認をするが道は間違えていなかった。
大雨で流れは強く水も濁っていて深さはわからなかった。付近をしばらく探しても他に渡れそうなところはなかった。ここまで来たら引き返したくはないと思い、危ないことをすると認識しながらも倒木に助けられながらなんとか渡ることができた。
このあとは雨は吹き付けるも簡単なトレイルを歩き、橋を渡って、12時20分にParawai Lodgeに到着した。
全身ずぶ濡れで寒かったが、Hutには誰もいないので全裸になって屋根からまとまって落ちてくる水でシャワーを浴びてから火をおこした。
後にスウェーデンカップルのマーカスとジョアンナもやってきて、マーカスと木々を集めて薪を作った。
15時頃に雨が止み、次第に晴れ間が見えはじめたので濡れた服を外に干した。
暖炉の火よりも、日光のほうが乾くのが早い。太陽の偉大さに感謝した。気温も暖かくなってきた。すべて乾いた。
夜中にトイレに行きたくなって外へ出ると夜空には美しい星々が輝いていた。上手くは撮れなかったけど