【テアラロア91日目】Stodys Hut 〜 Wanaka

テ・アラロア - ニュージーランド

Te Araroa Day 91 Stodys Hut 〜Wanaka Holiday Park

※2024年1月の情報です
※1NZD=約90円

【テアラロア91日目】Stodys Hut 〜 Wanaka

朝5時半、ハットの中で私はそっとココアを作り始めたが、すぐ後ろからダレンの不機嫌そうな声が聞こえた。「うるせえ!」という彼の言葉に、私は戸惑いを隠せない。

「そんなに大きな音を出しているつもりはないのに…」

そう心の中で呟きながら、お年寄りなダレンと言い合うつもりもないので私はすべての荷物を外に出して寒い中ココアを飲みながらトルティーヤを食べてパッキングをはじめた。

ダレンの気持ちも分からなくはない。しかし、なぜ遅く起きる人のために、私が自分のペースを合わせなければならないのか。夜には彼らが話し込んでいるのに、朝は私が静かにしているべきだと言うのはどうなのか。ちなみに彼らは7時前でも起きない。

「山の中で5時半という時間は決して早いものではないはずだ。」

そう考えながらも、私はダレンとの間に溝を感じていた。どうやらニュージーランドでは、夕方になっても天候が安定しているため、早朝から出発する必要がないという考え方が一般的らしい。しかし、私はそんなことはどうでもいい。自分のペースで歩きたいだけだ。

私は彼に対してもう1点苦手なことがあった。それは彼がサイドスリーパーなことだ。サイドスリーパーとは文字通り、仰向けでもなくうつ伏せでもなく横向きに寝ることだ。ニュージーランドのハットはマットが敷かれていて1人あたりのスペースは確保されているものの雑魚寝なことがよくあり、昨夜は彼は私の隣で寝ていた。ふと、夜中起きると彼はこちらを向いて寝ているのだ。もちろん寝ているので目は開いていないが、こちらを向いているのだ。それだけが嫌で、心地悪かった。恐怖なのだ。そして、これからも度々出会う。

朝焼けが山の稜線を染めはじめた7時前、私はハットを出発した。澄み切った空気の中、鳥のさえずりが心地よく響く。緩やかな上り坂を歩きながら、私はここ数日の出来事をボイスメモに記録した。

トーマスは私の少し前に出発していた。彼のすぐ後ろまで追いついたとき、突然、トーマスと私の間を猛スピードで駆け抜けたのは巨大なイノシシのようだった。物凄い迫力で私たちは思わず足を止めて見送った。その後も、歩いていると大きな鹿がトレイルを横切った。

前方からサファリカーのような車が近づいてきて、私の前で停まった。車の窓が開き、運転席にいた男が尋ねてきた。

「俺の犬を見たかい?」

私は先程、目の前を高速で走り去る物体を見た。それは、イノシシのような大きさと速さで動いていたが、今その正体が犬だったと気づいた。私はそのことを男に伝えると、彼は「それは俺の犬だ」と言い、車を再び走らせて去っていった。

Brest Hillに到着すると、眼下には絶景が広がっていた。ネットに接続できるということで、少し休憩することにした。

写真中央部、トーマスが歩いている

その後、Pakituhi Hutを経て、Lake Haweaへ下る。

Pakituhi Hut

Pakituhi HutからLake Haweaまでの稜線はとても美しく感じた。トーマスをモデルに後ろから何枚も写真を撮ったし歩く動画も撮影し合った。

歩き続けて鍛えられたTAハイカーの足

Lake Haweaに到着。

TAカップルを発見、数日後くらいに仲良くなる

途中(Peter Fraser Playground)で水道を見つけたので水を汲んで、13時前にHawea store & Kitchenでパイとチップスを食べた。12ドル。

ぼーっとしていて道を間違えてしまったが、基本的に川沿いのグラベルロードをひたすら歩く。勾配もないので歩きやすいのだが、グラベルロードは足を疲れさせるのだ。意外にも途中で水を汲めそうなところがなかったのでHuweaで汲んでいて良かったと思った。

アルバートタウンの橋からは、川で遊ぶ人々、日光浴をしている人々の姿が見えて羨ましく感じた。

ジリジリと暑くて足も疲れてきた。序盤の下りで足に負荷がかかったのか、単純に距離が長いからか、少し気合を入れないといけないと感じた。トーマスは今日はワナカまでは行かないらしい。

歩き続けて、ワナカの街が見えてきた。街並みは、どこかハミルトンの高級住宅街に似ている気がする。

ワナカに到着後、アウトドアショップで靴とガス缶を購入。340ドルもして泣きそうだ。

オリンパス5のこの部分が破れるのは修理不可。しかも、耐久性がなくて皆ここから破れていく。

これが4足目の靴で、今はTA2600キロ地点くらいだ。人によってはまだ履けると言うかもしれないが、TAの過酷なトレイルでこの壊れた靴を履くことがリスクだと思ったのと、靴を買えるタイミングで購入しないと手間なのだ。

アルトラのオリンパス5

ニュージーランドに来て、約3ヶ月で靴だけで10万円ほど使っているとロングディスタンスハイキングは装備の消耗品を使い潰すので贅沢な遊びだと思う。エコだとか環境に配慮した製品が多いのだが全く持って矛盾している行為だ。

この日のワナカのドミトリーの最安値が65ドルだった。軽く予算オーバーなのでホリデーパークにテントを張った。それでも30ドルだった。

ワナカホリーデーパーク

キッチンに充電するためにモバイルバッテリーを放置して、次のセクションのためにニューワールドで75ドル分買い出しをした。

早く寝たかったが、朝までモバイルバッテリーを放置してもよかったんだけど不特定多数の人が多すぎるので、ある程度チャージされた23時頃までキッチンにいた。

歩行距離約47キロ