駿河小山駅から山中湖まで富士箱根トレイルの一部区間を26キロ歩きました。
不老山手前まではヒルの巣窟で絶対的な数の威力を思い知らされ心身が消耗したが、後の山中湖へ至るまでの登山道は美しい樹林帯で気持ちの良い山行を楽しめたので総合的には良しとする。
【駿河小山駅から山中湖へ】不老山・三国山を越えて!
※2022年6月25日の登山情報です
駿河小山駅から山中湖へのコースタイム
- JR駿河小山駅(7時9分着、7時25分発)
- 不老山北峰(9時43分着、休憩)
- 世附峠(10時29分)
- 白くらの頭(11時33分)
- 湯船山(11時48分)
- 明神峠(12時14分、休憩)
- 三国山東登山口(12時55分)
- 三国山(13時19分)
- 籠坂峠(15時9分)
- 山中湖旭日丘(15時35分)
JR駿河小山駅から不老山はヤマビルに注意!!
JRで新宿まで行き、小田急で新松田駅まで行ってJR(松田)に乗り換えて駿河小山駅に到着した。なぜならその方がはやくてだいぶ安かったから。
このあたりは金太郎伝説縁の地らしく、小山町消防団のシャッターには金太郎が描かれ、また道中の標識の上にも金太郎がいた。
今回歩く駿河小山駅から山中湖は富士箱根トレイルの一部区間だ。
富士箱根トレイルは、静岡県と山梨県、神奈川県の県境に位置し、富士山五合目から西丹沢と呼ばれる三国山稜・湯船山・不老山を経て、足柄山系の金時山までを縦走する総延長約43kmの区間です。富士箱根トレイルのHP
取っ付きの登山口までの道は少しわかりづらいので地図を確認したほうが良い。
駿河小山駅から鮎沢川を渡り右折してから脇道へ入って少し歩くと、富士箱根トレイルの看板が見える。
天気はイマイチだが、「リスがいる!!カエルが飛んだ!」なんて、愉快な気持ちで歩いていく。
「”登山では、家の敷居を跨ぐまで一歩も気を抜くな” ご注意あれ」とあるが「ヒルにご注意あれ」の看板もほしいなと思った(泣笑)
細い倒木を避けるために下を見た際に驚いた!!
ヒルが靴に数匹付いていたのだ!!!
これまで登山口付近での登りはじめで2回ほどヒルと遭遇しているが振り払っておしまいで大したことはなかった。でも、ここはヤマビルの巣窟で規模が違った!!
足を止めずに、早歩きをすればヒルも寄って来れないと思い、ハイペースで歩くもすぐにヒルが靴をよじ登ってくる!!
ヒルを払うために足を止めると、払った側から他の近くにいるヒルが靴をよじ登ってくる!靴周辺にヒルがうじゃうじゃいるのが目に入る。これじゃあキリがない!
実は私は半ズボンでして、一層ヒルに恐怖を感じており、常に下を見ながらハイペースで歩いて数十秒に一度は立ち止まりデコピンやらなにやらでヒルを靴から弾き飛ばしていた。
靴をよじ登ってくるヒルはすぐさま靴下と靴の間に入り込もうとする。大きいヒルは吸着力が凄いし、小さいヒルは振り払いにくくてとても苦労した。
手作りの看板なんか見る暇もなく、とりあえず写真にだけ残しておいた。
ヒルに襲われる動画でも撮ろうとしていたけれど、それどころではなく本気でヒルと闘う必要があったのだ。
鉄塔のある手前くらいまでの約40分はヒルに襲われ続けて本当に心身ともに消耗した。
このままヒル地獄が収まらなければ下山しようかと思ったほどで心が折れかけていた。
ヒルがある標高(700-800m)からパタリといなくなって、安全地帯でヒルが体などに付いていないか入念にチェックした。
私は半ズボン故に歩きながら執拗にヒルチェックしていたのでヒルは付着していなかった。一方で、友人は靴下と靴の間に数匹いたそうだ。幸いにも血は吸われていなかった。
ヤマビルの絶対的な数の威力を目の当たりにした
というか経験させられた。
ヤマビル問題はどうやら標高が解決したようだ。
どんどんガスってきて樹林帯が幻想的になってきた。
不老山の南峰に到着。
ここから歩いて数分の不老山の北峰。
ここにも机とベンチがあって、今までヒルのことで手がいっぱいだったのではじめてちゃんとした休憩をした。
その間に後ろから一人登山者がやってきた。彼はヒルの発見が遅れて結構やられていた。彼が言うには、ヒルは靴下の繊維の上から血をすっていたらしく、靴下が血で染まっていた。
彼と何回かすれ違ったけど、後にヒルが出すヒルジンという成分のせいで血が止まらなくなって靴の中が血で浸水してビショビショになったそうだ・・・。
恐ろしき不老山のヤマビル
今回でわかったのが、ヒルが潜む山で大切なことは早期発見が重要。
服装は、半ズボンにスパッツが一番良い。その次に半ズボンのみ、最悪なのは長ズボンだった。
不老山から三国山を越えて山中湖へ!~幻想的な樹林帯~
不老山の頂上で休憩をし、先へ進む。
都心は猛暑日らしいのだが、今日の登山の天気予報てんきとくらすはCでした。風は強いが気温は高いので吹き付ける風が気持ちが良い。
今回のルートはもともと展望があまりないのでガスっていたほうが樹林帯はある意味美しいのだ。木漏れ日も美しいけど。
15分ほど歩くと、世附峠(よづくとうげ)へ。
サンショウバラの丘、5月~7月が開花時期だったので探せばよかった。
歩いていくと、大きな倒木が!
根っこは薄く広がっていてとても大きいので私と比較してみた。
吹き付ける風が涼しくて気持がいい。たしかに、ヒルに吸われた登山者が「ヒルがいなければ私の中ではてんくらAだったのに」がわかる。
明神峠まで幻想的な樹林帯を歩いて行く。
白くらの頭の
手前で少しだけ急登がある。
鉄塔を突っ切ると明神峠に至る。
一旦、明神峠で道路に出て、またすぐに登山道が続く。
明神峠から三国山の樹林帯も素晴らしかった!
三国山に到着。名前の通り「山梨県」「静岡県」「神奈川県」の3県境だからか、山頂標識も3つあった。
三国山から山中湖へ!
三国山からは大洞山方面・籠坂峠へ下ることにする。
本来ならば下りは消化試合感が漂うのだが、ここは歩いていて楽しい。
標高が下がると、、青空が広がってきた。
2キロほど歩いて、山中湖の旭日丘に到着。
そして、ついに山中湖に到着!!!
駿河小山駅から山中湖へ計26キロ、地味な達成感!
不老山までのヒルのせいで通常よりも疲れた。
満足したので、山中湖旭日丘からバスに揺られてバスタ新宿まで帰りました。
以上「【駿河小山駅から山中湖へ】不老山・三国山を越えて!※ヤマビルに注意」でした。
最後までお読みいただきありがとうございます!