おはようございます!
前回の記事:【ケニア】ナイロビの治安とマラリア騒動で病院へ。で、一緒にいた人を病院に連れて行ったと書きましたが、翌日僕も風邪が悪化して寝込んでいました。
ここケニアの首都ナイロビにはアフリカ最大のキベラスラムというスラム街があるらしいんです。
ナイロビに来たら、この宿のツアー行くのが定番になりつつあるのですが、どうもスラム街の生活を見に行くなんて気が引ける。
日本からやって来たアホそうなロン毛の若造がきて、彼らがなんて思うんだろうかなんて考えていた。
スラムの貧しい暮らしを見たから、どうなのか。きれいごとをブログに書くだけで終わるんじゃないんだろうかと思って、参加はしない方向でいた。
しかし、
こういう書き方をすれば失礼なのだが、せっかくなので病み上がりのリハビリがてら、キベラスラムのツアーに参加してみることにした。
ナイロビのキベラスラムツアーの申し込みはニューケニアロッジでしてくれた。
午前中の数時間のツアーで1500-1700シリングだった気がする。(1500円ほど)
朝、ジョセフというキベラスラム出身のガイドが宿まで迎えに来た。
見た目は髪型とかいかついんだけど、話し方は落ち着いている。
一緒にヒルトン近くからローカルバスでキベラスラムのあるキベラを目指す。
ナイロビ市内は渋滞していて、数十分ほどかかった。
ジョセフが言うには、キベラスラムはお金持ちのエリアのすぐ裏にあるらしい。
どうやら政府が高い建物を建てたりして、外からスラム街を見えないように隠しているとのことだ。
キベラスラムの入口に着いた。
スラム街だから何があってもおかしくないと思って少し身構えていた。
ガイドのジョセフの後を歩く。
「安心して、カメラを出して歩いても大丈夫だ。撮りたいときに撮りたいものを撮ればいい」と言ってくれた。

トタン屋根で作られた家
ガイドのジョセフと一緒ならば、安全らしい。
スラム街でカメラをプラプラさせながら歩くなんて・・・。
線路沿いを歩く。
スラムに店とかあるのだろうかと思っていたのだが、思いのほかマーケットみたいになっていて多くの店があった。
小さな商店
火を使うときは、炭に付けるらしい。
この方法がとにかく安いという。
キベラスラムの家賃は一ヶ月1500-3000円らしい。
勝手に住むの無料だと思っていたんだけど、1000円でも高いのか、安いのか。
歩きはじめたときから、ずーっと思っていたことなんだけど、
スラム街はゴミがとても多い。

ガイドのジョセフとキベラのスラム街
いろんなものを捨て、流すので川の水はひどく汚染されている。
そんなところで洗濯をしていたり、
子どもたちが多く遊んでいたりする。

スラムの子どもたち
みんなかなり馴れ馴れしくて、カメラを見つけると寄ってくる!
気が付けば、あっという間にツアーの時間は終わった。
スラムツアーを終えての正直な感想は、
「彼らは可哀想な人たちではないこと」
劣悪な環境に彼らは住んでいるけれど、誰一人として不幸そうな悲しそうな顔をしている人はいなかった。
ぼくたち旅行者を見ても、優しくあいさつしてくれる人もいたし、もちろん敵意はなかった。温かかった。
ぼくが見たのは、ほんの表面上のスラム街だ。
もっと生活が困窮している人がいるかもしれない。もっと劣悪な環境で生活している人がいるかもしれない。
きれいごとを書いてもしょうがないので、
「俺がこのスラムを救いたい」とかそういう気持ちにはならなかった。
世界の路上で生活、物乞い、苦しんでいる人を多く見てきた。
ただただ、こういった問題に自分と言うちっぽけな人間がどう向き合っていくべきなのか、考えるいいきっかけになった。
今回訪れて認識が変わったことは、
これまでは「スラムに住んでいるなんて可哀想だ」と思っていた。
彼らは、スラム街に住む人は日本と比べれば恵まれない人々だろう。
でも、だからと言って、彼らは可哀想な人たちではない。
日本にいる死んだ目をしたサラリーマンたちよりは、目が輝いていた。いきいきしていた。
もしかしたら俺はスラムと言うのが、何かわかっていないのかもしれないが。
そう思った。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
でわでわ。