おはようございます!
現在ブラジル。
スーダンは首都のハルツームだけの滞在でもよかったのですが、せっかくなのでエリトリア国境付近の町であるカッサラというところに言ってみよう。
カッサラ行きのバスはどうやら6時発らしい。
前日にチケットを買っていてもよかったのだが、バスターミナルが少し離れているため、当日直接向かうことにした。
朝5時過ぎ、宿を出ようとしたんだけど・・・
出れない!!!
鍵が閉まっている!
前日に伝えていたはずなんだけど、スタッフはおそらく寝ていて、こない。
スタッフを待っていたら、おそらくバスを逃すことになるので、自力で脱出することにした。
これはなんとなくだけど、予想していた。
受付の横の小窓から、何とかハルツームのユースホテルを脱出することに成功した。
(ちなみに、僕が泊まった1週間後くらいに、旅中に出会った人もここに宿泊していたんだけど、荷物をナイフで切られて貴重品を盗まれることがあったので気を付けてください)
ミナバリーのバスターミナルまでは少し離れている。
まだ薄暗く、犬の吠えまくる声も聞こえる中、アフリカンロードというところまでいって、ミニバスに飛び乗った。
ミナベリーへ行きたいというと、曲がる角の所まで乗せてくれた。
5ポンド(20円)
そこから少しだけマイクロバスに乗る。2ポンド(8円)
ターミナルの前に到着するや否や、人が俺目掛けて集まってくる。
「どこへ行く、どこへ行く」
ここのバスターミナルはスーダンで唯一というくらいに、うざい人たちがわんさか集まっているらしいが、さっそく情報通りだった。
「俺は警察だ、安心しろ!」と言ってくる奴もいる。
明らかに違うだろ!(笑)
もう少しましな嘘を付きなさい(笑)
客引きどもに囲まれてカオスな状態になって動けなくなってしまったので、警備員が「こいつについていけ」と言ったが、もう嫌なので振り払ってバスターミナルへ入ることにした。
バスターミナルの入口がわかりにくいし、入るためにコインのようなチケットを買わないといけなかった。5ポンド(20円)
これでうざい客引きのやつらとおさらばだと思ったのが、甘かった。
さっきのやつが入場ゲートで何らかの理由(多分俺のせいにして)無料で入ってきた。
このうざい客引きをスクリーニングするための入場料じゃなかったの!?
バスターミナルに入ってからもしつこく5人程の人に付きまとわれる。
決して、彼らに行き場所を教えるわけにはいかない!!!
思ったよりも大きいバスターミナル内を無駄にぐるぐるまわって引き離したり、「付いてくるな」と言っても意味はなかった。
バスカウンターがいくつも並ぶが、文字が読めない。
こっそりバスカウンターの人に「どれがカッサラ行きなのか」と聞くと一番奥だと言われた。
また数人付いてくる。
カウンターの人が勝手に俺に付いてきた人に何も書いていないチケットを渡したので奪い取る。そして、こんお裏に警察にパスポートを見せてスタンプを押してもらえと言ってきた。
何とか他のカウンターの人に聞きまくって、外の通路を挟んだ反対側の建物の中で警察のオフィスを見つけたのだが、鍵がかかっていて警察は不在だった。
おい!スーダン!!!
まじふざけてる。
バスの時間まで時間がない。
その間に客引きたちは振り払っても振り払ってもついいてくる。
もはや集団ストーカー。
再びカッサラ行きのチケットカウンターへ戻り、
「警察がいなかったんだけど」というとチケットは取り上げられた。
無視してきてチケットを返してくれない。
ここのカウンターで買うのが嫌だったので、他のカッサラ行きのカウンターを探すも見つけることができなかった。
カウンターのおっさんが付いてくる一人の男にチケットを渡すと、そいつは走り去る。あいつ勝手に行きやがったな!!!
もう6時だ。
そしてそいつがスタンプを手に入れてきた。
結局パスポートいらんかったんかい!!!
まじ、何のためのスタンプ?
ぼったくり軍団への政府からのアシストなのかな。
無事に?チケットを買うことができた。
260ポンド(1040円)
ワジアルファからハルツームまでが180ポンドだったので、それと比べると高い。
まわりの人を観察すると300ポンド程払っていたし、もうめんどくさくなったのでいいや。
バスカウンタのスタッフは相変わらず英語が話せないふりをしているし、わざわざ数字もアラビア語で書いてくる。
そして付いてくる男を呼んで案内させようとしてきた。
「プラットフォームはどこなんだ、席はどこなんだ」と聞くと、
「アラビア語で答えてくる」
俺は数字だけわかる。
「英語で話して」というと、英語で答えてきた。
やっぱり多少話せるじゃないか。
そして、カッサラ行きのバスまでたどり着いた。
荷物預けなくてはならないが、
チケットと同じ印をマジックで直接バックパックに書きたいらしい・・・。
これはパキスタン以来だった。
こんなカバン持っているの俺しかおらんで、「まじでやめて」と言っても、
それでもマジックで書かないといけないんだと言ってくる。
「お前のな、この服にマジックで書くのと同じことなんやで」と、マジックを奪ってジェスチャー付きで言うと、なんだか理解はできたようだが、、、
それでもどうやら書きたいらしい。
もうどうしようもないので、
幸運にもバックパックにイスタンブールからダハブへ飛んだ際のシールが残っていたから、ここに書いてもらった。
「30ポンド」
お金を請求して来たー!!!
運転手に確認するから一緒に来いと言って、運転手と他の乗客に確認すると、「払わなくていい」と言っていたので、無視してバスに乗りこんだ。
バスは6時に出発するといつまていたのに、もうすでに6時をすぎている。
さらに、イスラム圏には珍しく、バスの座席は男女隣だ。
みんなそれは気にしていないようだ、そういえばミニバスもそうだったな。
頭はスカーフで隠しているが、ワジアルファでは女性はほとんど見かけなかったが、ハルツームではよく見かけた。
出発するまでの間たくさんの売り子が乗ってくる。
モバイルチャージ、イヤホン、ティッシュや薬など酔い止め?、アラビア語で書かれた手紙みたいなのを渡してくる、というか、勝手に俺の膝の上に置き逃げする。
これどっか「イ」からはじまるの国でもあったな、後でまわってきて強制的にお金請求されるんだよな。
他の席の上に置いた、読めないし、案の定請求はされなかった。
13時過ぎゲダレフに到着。
外は荒れ狂っていた。数日後にここに行くと思えば嫌になる。
やっぱエチオピア近いからみんなバグってんのかな、知らんけど(笑)
バスの中のテレビでよくわからない映画を見て時間を潰す。
時々見える外の景色がものすごかった。
カッサラまで近づいてきたのところでたくさん伝統式な家を見た、スーダンのバスはUV加工してあるのかくらいのでうまく写真は撮れなかったが。
コンクリートと屋根は藁?土で作られた家。
それにしてもスーダンの道はゴミがよく落ちている。みんなインドみたいに地球がゴミ箱なんだろうか。
バスは熱中症対策か水くれるけど、飲まない。
車内サービスにマンゴージュースと小さい菓子パンみたいなのもくれた。
ラクダはときどき見かける。
電線はあるが、どうやって生きているんだこの地域の人は・・・。
道路脇にはヤギの死体がたくさん落ちている。餓死したのか、干からびたのか、轢かれたのか。
そして、カッサラに到着!
あの岩山が有名らしい。
ミニバスに乗って中心地まで行く。
2ポンド(8円)
優しいのが、隣に座っていたおじさんが
俺のバックパックを膝の上にのせてくれた。
中心地らしきところに到着して、さっそく宿探し!
カッサラの宿情報はほとんどなかったので自力で探すことにした。
どうせバスターミナル周辺にホテルはあるだろうし、物価も高くないのですぐ見つかると思っていたんだが、ホテルは見つからない。
厳密に言うと、フル(満室)ばっかりだった。
いくつかまわって気が付いたのだが、どうやら外国人を泊めることができないそうだ。
道行くいろんな人に外国人が泊まることのできるホテルを聞きながら探す。
もう夕方だ。
ムスリムなので肝心な時に路上にマットを引いて祈りだすのはちょっとこちらからするとイラっとするけれど、仕方がない。
祈っている間は、俺にとってすべての時間が止まる。時間は進んでいるんだけど。
そういう文化で、宗教なのだ。理解する努力をしよう。
重い荷物を持ってスーダンの炎天下の中、汗だくで宿探しをすること1時間半。
やっと、泊まることができるところを見つけた!
ドミトリー一泊30ポンド(120円)
衛生感覚狂ってるんじゃないかと疑う程、部屋はとてつもなく汚かった。
レジャーシート装備!(笑)
こんなところなら、いっそ青空ベッドのほうがいいんだけどさ。
屋外の共有スペース
トイレやシャワーなどの水まわりも終わっていたが、もうどうでもよかった。
一泊だけなら楽しそうでいける範囲だ。
とりあえず腹ペコなのでご飯を食べに行く。
何軒か聞いたんだけど、みんなニヤニヤしてきてぼったくってくる!
それに、この石の上で焼いている肉を注文しようとしたが、何故か無視される。
ここはエチオピアやエリトリアが近いので、嫌な人も多いのだろうか。
結局このよくわからないまずいスープのようなものとパンだけ注文して食べた。
現地の人はパンをちぎってこの中に浸して食べていた。
これが見た目以上に不味かった。
宿に戻って驚いたことに、、
「やっぱり君は泊まれない」と、ホテルを追い出された。
まわりはもう真っ暗だ。
さすがにこれは危ないし、日中にあれだけ宿探しをして見つからなかったんだ。
宿の人にどこなら外国人が泊まることができるのか聞いて、いくつかの場所に向かったが、どこも全て泊まることができなかった。
断られたら、そのホテルや路上の人に、他のホテルを聞いたりしながら探す。
暗闇の中途方に暮れる。
これはどこも泊まることができないんじゃないのか、警察へ行くべきなんじゃないのかとも思いはじめた。
そもそも、外国人を泊まれないようにするんだったら、町に入れないようにするか、または泊まることができるホテルをわかるようにしてほしいものだ。
スーダン人は親切なのだが、ビザ代や、外国人登録、そして今回の宿探しで、スーダンと言う国が嫌いになった。
教えてもらえるところはどこも大通りから数本奥へ入ったところで、暗くて汚い。路上生活者も多くいた。
イライラと、宿が見つからない絶望の中、自分が場違いなところにいて、恐怖心も持ちながらホテルを探し続けた。
同じホテルにループしはじめて、本格的にそう悟ってきた。
ホテルはない。
聞き込みで自力で探すのは不可能だし、危ないと思いやめた。
人に頼ろう。
道にいる優しそうな人に一緒に探してもらうことにした。
数件まわったのちに、一軒見つけることができたのだ。
まずオーナーらしき人はこちらの状況を把握したらしく、言ってきた。
「ビジネスだ、90ポンドだ」
ふっけけてきたつもりだろう。
どうやら3つベッドがあるドミトリー部屋をを貸し切れと言っている。
部屋を見せてもらう。
するとオーナーはニヤニヤしながら、「美しいだろ?」と言ってきた。
何を考えてこいつは発言しているんだと思った。
「美しい」と笑顔で答えておいた。
ここ以外に選択肢はない。
今まで一回も洗ったことないんじゃないかなと疑うくらい汚いドミトリー部屋を貸し切ることにした。
それでも90ポンドは360円くらいなので安いもんだ。
いや、金額ではない。
部屋の電気とファンが連動している。電気を消せばファンが止まるクソっぷりだ。なので電気をつけたまま寝ないといけない。
それにファンからはキューキューなる音が絶えない。それも結構でかいのだ、この耳障りな音がたまらなく嫌だった。
部屋に横たわり、自然と目が覚める。
なんだかんだ朝3時だ。
毎週金曜日日本時間10時から担当しているラジオの時間だ。
もちろん電話はかかってこない。連絡もできなかった。
Wi-Fiがなくて、初めて旅先からラジオにでることができなかった。
いや、昨日はそれどころじゃなかったよな。
もう明日山を見てスーダンを出よう。
でわでわ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。