おはようございます!
2年ぶりのモンゴルに戻ってきました、どうも!
2年前は自転車を購入して少しだけモンゴルを走ってロシア国境で売ったりしたんですが、今回はモンゴル西部を歩いてまわりたいと思いました。
【モンゴルからロシア】ブラックマーケットで自転車買ったんでチャリ旅に出ます!
タジキスタンのワハーン回廊の歩き旅(あわよくばロバと)の練習を兼ねての力試しといったところです。
結局はパミールハイウェイで一人で転けてしまいワハーン回廊まではたどり着けませんでした。
今回のモンゴル西部の歩き旅のルートはこちらです!
いくつか選択肢を用意しました。
ウルギーから30キロほど離れたサグサイ村を最低目標に、行ければセンゲルやウランフスなどその時のコンディションによってルートをかえる予定です。
前日に、徒歩旅に必要なものを買いそろえようと思いましたが、とりあえず本番ではなく練習段階なので買いませんでした。
標高1700mほどあり夜寒いのは知っていたのですが、火力とかまあいいやとやめました。
テントや寝袋などは2年前から持ち運んでいたのでそれを使います。
徒歩旅はやったことがないので、とりあえず出発してみよう。サグサイ村までなんて30キロしかないのでめちゃくちゃたかをくくっていました。
モンゴルで歩き旅をしたら挫折した。
宿が朝食付きだったのでいただく。これから歩き旅をするのに、なんだこのボリュームのなさ!と思いました。
宿にいらない荷物を預けて、1つのザック(50L)にまとめます。
10時過ぎに宿を出発!
スパッツとか忘れ物をしたのに気がつきましたが、めんどくさいのでそのまま出る。
スーパーで歩き旅の食料であるパンやビスケットなどを購入する。
最近雨が多いので念のために傘も買う。なぜかモンゴル柄でした(笑)
朝ごはんが少なかったので、ケバブでも買って行こうとしましたがまだオープンしていなくてしぶしぶ諦めた。
11時前にウルギーを出発!
左を見れば曇り、右を見れば晴れといった天気でした。雨だけが心配。
上空には鷹が飛んでおり、全方には住宅地からの山が広がる。
歩き出してすぐにお腹すいた。
そのまま歩いた。
住宅街を抜ける。
前方にゲルキャンプが見えた!
宿から7キロほど離れたところで軽食を食べる!イマイチ力にはならなかった。
それからも景色がいいところでは写真を撮り、歩き続ける。
交通量は多くないが、ときどき車がとまる。
「乗っていくかい!?」
「ありがとう乗らないよ。ぼくは歩きます」と。
道は舗装されていないので歩きでよかったと思った。自転車ならパンクを直せないし。
日差しは少しあるけれど、涼しいので歩きやすかった。水は思ったよりは減らない。
ときおり、ザックを置いて休憩する。クッキーやパンを食べてエネルギーを補給した。
景色もいい。独り占めしたみたいで気持ちがいい。
足も勝手に進んだ。
しかし、疲れてきたのか、サグサイ村が見えてきてからは遠く感じた。
17時過ぎにサグサイ村に到着した。
入り口付近にある家で羊毛が大量にあったので写真を撮っていると、来いと言われたので向かう。
これらの羊の毛は1キロ200円もしないらしい。
お家でお茶をご馳走になった。
あまり英語は通じないが、この村や周辺には莫大な数の羊や家畜がいるらしい。
そして、聞くところによると宿はないらしい。
サグサイ村を散策する。
牛糞?を乾燥させて燃料を作っている。
可愛い門
サグサイ村は何もなかった。
人もほとんど歩いていなかった。
しかも、犬に吠えられ子供に助けられるというダサさ。
商店はあったけど、レストランはなかった。水を購入。
なんか、思っていたのと違うなと感じる。
とりあえず、どこかキャンプできそうなところを探しながら歩いた。
サグサイ村から2キロくらい歩いたところの草原にゲルが見えた。
安全面を考えてゲルの近くにテントを張らせてもらおう。
地元の人が声をかけてくる。
「君は鷹匠を見にきたのかい?」
「そうだよ、でもいなかったね。」
「俺は鷹匠なんだ。見たいかい?」
胡散臭いので見る気にはならなかったが、彼は見せたそうだった。一応写真を撮った。
「腕に鷹を乗せたいかい?」
なんか、怪しすぎるので断った。
すると、
「お前写真撮っただろ!40000トゥグルク(2000円)払え。お前は腹が減っているんだろう飯は10000トゥグルク(500円)で出してやるよ」と言ってきた。
「俺は本物の鷹匠が見たかったんだ!鷹が羽広げたくらいで、うわぁとかなってるようなやつを見たいわけじゃないんだよ!」とは、言わなかったが。
「鷹はキツネなどの小動物を狩る。そして鷹が食べる。」と聞いて、
え、なんの意味が?と思ってしまった。
周囲には狼の子ども
牛の乳搾りをする女性がいた。
テントを張らせてもらった。
日が沈んでいくと、次第に寒くなってくる。
テントの中で少し休憩する。
若者がテントにやってきた。今友達が日本に留学していて電話で話してほしいとのことだった。
ここは夏でも涼しくて、冬には寒いときはマイナス40度になることもあるらしい。今は暑いからここにきているとのこと。
テントで晩御飯と呼べるかわからないものを食べる。
突然、牛の声が近くなった!と思ったら、テントの近くに寄ってきていた。うんちはやめてほしいところ。
月が大きくて、明かりも強くて、テントの中も照らされて明かりがなくても普通に見えた。
月明かりとはこのことか。
あいつ(鷹匠)が22時くらいにテントにやってきた。お粥ちょっとだけ持ってきた。さっきの一件もあったしなと食べる。
「金くれ」
お前またか!
しかも3000トゥグルクも要求してくる。
量少ないのにそれはないわーと思い、2000トゥグルクを渡した。
多分お母さんにあの子にご飯あげなさいと言われて持ってきて小遣い稼ぎしようと思ったんだな。
いいご飯くれたら5000トゥグルクくらい払ってもよかったなと思った。
夜は満月だからか知らないが犬の鳴き声がすごかった!
星は出ているけど、驚くほどでないので写真は撮らなかった。
やはり夜は寒かった。
ヒートテック、ヒートテックの極暖、ライトダウン、パーカー、マウンテンパーカー、ジーパン、ヤクの分厚いくつ下でギリギリだった。
雨降ってたら終わってたなと思った。
モンゴル西部歩き旅2日目
晴れていた。
朝起きるとテントは結露でびしょ濡れだった。それはしょうがない。
朝ごはんを食べて、8時出発!
薄々気が付いていたが、ここは湿地のようなところ。
キャンプしていたところから、次の村へ行く道へ戻る。
靴がもうめちゃくちゃになった。
道ないやん。
ここ最近、天気が悪くて道路状態が酷かった。
この水たまりを歩くか、湿地を歩くか。
この先レストランなどあるかもわからない。サグサイでないのだから、ほかのとこもないかもしれないし。不安にもなった。情報収集不足。
いろいろ考えているうちに、俺は歩きたくないんだなと悟って、一気にやる気がなくなって “勇気ある撤退” ということにして、歩き旅をやめることにした。
とりあえずなんとなく6キロ程歩いて、サグサイ村から少し離れたアーチがあったところへ戻った。
車は全然来ないけれど、ヒッチハイクしてウルギーまで帰った。
一瞬だった。
まさかのウルギーまで乗せて帰ってもらった車の助手席に乗っていたのが日本人の大学の教授さんだった!
そして、ほかにも現地でカザフ刺繍のビジネスをしている日本人の女性からも車から目撃されていた。
ウルギーに戻り、お腹いっぱいご飯を食べました。
結局、ちょっと歩いてキャンプしただけだったけど、変なプライドを捨てて歩き旅をやめてよかった。
おしまい。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
でわでわ。