インド北部のウッタラカンド州のチャルダムヤトラ(Char Dham Yatra)をやってきました。
2017年5月にケダルナートを訪問済みなので、今回2023年5月はバドリナート、ガンゴートリ(とガンジス川源流のゴームク)、ヤムノートリを訪れて、6年越しにチャルダムヤトラを完遂することができました。
まだまだ情報の少ないウッタラカンド州のチャルダムヤトラ(Char Dham Yatra)について得た情報を共有します。
※2023年5月の情報です
ウッタラカンド州のチャルダムヤトラ(Char Dham Yatra)
チャルダムヤトラ(Char Dham Yatra)について
インド国内にはヒンドゥー教徒の聖地が溢れていますが、特にチャールダームと呼ばれる「バドリナート」「プリー」「ラーメシュワラム」「ドワルカ」の北東南西に位置する4大聖地があります。
こちらに対して、チャルダムヤトラはウッタラカンド州にあるヒンドゥー教の聖地巡礼をいいます。やり遂げると罪が浄化されるらしいです。
- バドリナート(Badrinath)
- ケダルナート(Kedarnath)
- ガンゴートリ(Gangotri)
- ヤムノートリ(Yamnotri)
チャルダムヤトラの各聖地はどこも標高3000mを越えるヒマラヤに位置し、4月後半から10月頃までの夏限定の巡礼路です。
チャルダムヤトラの起点はハリドワールかリシケシュ
巡礼の仕方やルートは人それぞれですが、私はリシケシュのバスターミナルからバドリナートへ行きました。
リシケシュのメインバスターミナルからはバドリナートとケダルナート行きのバスが早朝に出ています。
MakeMyTripやREDBUS、ウッタラカンド州のバス予約システムでは(外国人である私のクレジットカードでは)予約できず、バスターミナルのカウンターで直接予約しようとするもをオンラインで予約するか朝5時に直接当日券を買いに来なさいとのことでした。
また、夜行バスの運行は禁止されているそうで聖地間の移動も基本早朝が効率がいいです。バスは早朝か午前中のみで、乗り合いジープも早朝始発以外は結構待ちます。
チャルダムヤトラは事前の登録が必要 ※インドで
チャルダムヤトラの各聖地の入口でQRコードによる確認がある。
事前に顔写真付きのウッタラカンド州の登録をしていないと入場することができないので登録をしておこう。無料です。
- WEBサイトhttps://registrationandtouristcare.uk.gov.in/
- iPhoneのアプリApp Storeに接続していますApple Musicに接続しています
- AndroidのアプリTourist Care Uttarakhand - Apps on Google PlayTourist Safety Management
日本ではこれらのWEBサイトとアプリを開くことができないのでインドに入国後にチャルダムヤトラの日程が大まかに決まったら登録をしておきましょう。日程は15日以内で、内容も大まかで大丈夫です。VPNは未確認です。
詳細は一切確認されず、QRコードさえ読み込むことができれば大丈夫なのでスクリーンショットかメモに貼り付けていました。スタッフの方にQRコードを読み込んでもらうとチケットが出るのですが一瞬で回収されます。
ヴィシュヌ神を祀るバドリナート寺院
- リシケシュからバドリナートへのバスは遅れて7時半に出発
- 5月のNon ACバスは暑い。夜は少し寒い
- バドリナートに到着したのは21時30分
- 宿(仮設テント)は500ルピー~確認済み
- 朝8時頃から参拝の列に並び3時間待ち
- 温泉に入るなら夜がいい。人が数なく適温
四大聖地で一番険しいケダルナート寺院
※ケダルナートのみ2017年の私の情報と2023年6月の旅友からの情報です
- ケダルナート寺院はガウリクンドから往復30キロ程
- バドリナートからのバスが朝6時半発でソンプラヤグ手前1キロに着く(約9時間)、タクシーなどの勧誘はなく基本的に歩く ※2023年の情報
- ソンプラヤグの中心地からガウリクン度へのジープは頻発 ※2023年の情報
- ガウリクンドは宿代が高いらしくソンプラヤグで宿泊するのが一般的らしい ※2023年の情報
- ホーストレッキングは片道約6時間 ※2017年は往復3000ルピー
- ホーストレッキングは結構しんどい。体力ある人は歩いたほうが楽かも
- トレッキングコースにはお店たくさんあります
2017年当時のめちゃくちゃな日記
https://atsushiyoshida.com/kedarnath/
ガンゴートリとガンジス川源流ゴームクトレッキング
- ウッタルカシから朝7時の公共バスでアクセス、チケットは予約しておいたほうが良いが、なくても無座で乗れる。所要約4時間
- 政府系GMVN Yatri Nivasに宿泊、ドミトリー500ルピー
- ガンゴートリ寺院はお昼頃から約2時間並んだ
ゴームクトレッキング
- ウッタルカシまたはガンゴートリにてパーミット取得可能 ※一応オンラインもある
- ガンゴートリでは2人以上の申請、いなければガイド必須らしい
- パーミット費用は無料。国立公園の入場料600ルピー
- 国立公園のゲート通るときはカメラを出さないほうが良い(1500ルピー)
- ボジバサのGMVNは800ルピー、夜飯350ルピー。部屋かテント
- トレッキング中は買い出しできるところはない
- 国立公園内はボトルウォーターの販売はない
- ボジバサに泊まるなら朝晩は冷えるので寝袋か防寒着必要
- トレッキングルートは整備されており登山初級~中級者向け
- トレッキングルートは絶景、夜は星が綺麗
ヤムナ川の源流ヤムノートリ
- 拠点の街はジャンキ・チャッティ(ウッタルカシから朝7時半のバスがある)
- ジャンキ・チャッティかヤムノートリ寺院の近くで宿泊可(400ルピー~)
- ジャンキ・チャッティからヤムノートリ寺院は6-7キロで徒歩で平均3時間らしい(私は1時間半)
- ジャンキ・チャッティからヤムノートリ寺院の間はお店があるので安心
- 参拝客はガンゴートリ、バドリナートよりは少ない
- 早朝の移動が歩きやすくておすすめ、ロバやボッカの人が多い
- ヤムノートリ寺院の側には温泉がある
チャルダムヤトラまとめ
チャルダムヤトラは決して楽な旅にはなりません。基本的には1つの聖地を訪れたらまたしばらく同じ道を引き返さないといけません。山道なのでそれが嫌になりました。ヒマラヤの僻地のはずなのにどこの聖地もインド人たちで混雑していますし。
しかし、まだまだ外国人観光客の少ないウッタラカンド州のチャルダムヤトラを行うのはとても素晴らしい経験になります。どれか1箇所だけでも訪れる価値はあります。
一般的に夏の時期のインド旅はかなり猛暑ですが、この時期限定で訪れることのできるバドリナート、ケダルナート、ガンゴートリ、ヤムノートリへ巡礼の旅へお出かけしてみるのはいかがでしょうか。
以上「【チャルダムヤトラ概要】ウッタラカンド州の聖地を巡る旅」でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。