前々からやりたいと思っていた焼山登山口から大倉バス停までの丹沢主脈縦走をついにやるときがきました。
丹沢主脈縦走とは、焼山登山口から焼山~蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳~大倉バス停まで縦走することです。
数日前に上州武尊山を登っており、丹沢主脈縦走は疲労がやや残る中での日帰り山行でした。
日の短い季節で暗くなる前に余裕を持って下山することができ、丹沢の絶景と良き出会いもあって楽しく充実した登山となりました。
毎度のことながら写真をたくさん撮っているので丹沢主脈縦走に興味のある方も登る予定のない方も一緒に登っている気持ちで読んでいただけると嬉しいです。
※2022年2月7日(金)の登山記録です
【丹沢主脈縦走】日帰りで焼山登山口から大倉バス停まで縦走!

丹沢主脈縦走
丹沢主脈縦走のコースタイム【日帰り】
焼山登山口 | 7時59分 |
焼山 | 9時4分 |
東海自然歩道最高標高地点 | 10時14分 |
姫次 | 10時20分 |
蛭ヶ岳 | 11時18分 |
丹沢山 | 12時31分 |
塔ノ岳 | 13時22分 |
大倉バス停 | 14時59分 |
※コースタイムを見てわかる通り丹沢主脈縦走は日帰りでも可能です
丹沢主脈縦走は焼山登山口→大倉バス停がおすすめ
丹沢主脈縦走をしてみたい方で「焼山登山口バス停方面」か「大倉バス停」のどちらから登ってどちらから下ろうか迷っている方もいると思います。
そんな方におすすめなのは、丹沢を北から南に縦走する焼山登山口から登り大倉バス停へ下山するコースです。
以下、3つの理由があります。
- 大倉尾根にはいくつも山小屋があり、登山者も多いので何かあったときは安心できる ※焼山登山口~蛭ヶ岳の間は山小屋はなく登山者は少ない
- 大倉尾根は距離が長いだけで危険箇所がない
- 大倉バス停から渋沢駅までのバスが多い
焼山登山口までは、基本的にJR橋本駅またはJR相模湖駅からバスで三ケ木バスターミナルへ。
三ケ木バスターミナルで焼山登山口バス停方面行きのバスに乗り換えて行くことができます。
平日の場合、早くても焼山登山口バス停スタートは8時頃になります。
※土曜日だと最速7時30分前スタートが可能(7時16分着)
※バス時刻の確認は各自でお願いします
日帰りで丹沢主脈縦走【焼山登山口→大倉バス停】の様子

焼山登山口~焼山
【アクセス】焼山登山口までの行き方

JR相模湖駅前、相模湖駅バス乗り場
まさかのJR八王子駅で橋本行きの電車への乗り換えが2分しかなくて間に合わず、相模湖駅から三ケ木行きのバスに乗ることにした。
※JR橋本駅からバスに乗っても、JR相模湖駅からバスに乗っても三ケ木バスターミナルから焼山登山口バス停までのバスは同じなので到着時間も同じ
相模湖駅前のバス乗り場の奥の1番乗り場に【湖21】三ケ木行きのバス乗り場があります。※トイレあり

相模湖駅前から出る三ケ木行きのバス
相模湖駅から三ケ木までの道中は朝日が相模湖や木々に照らし、橋本駅からではなくこのルートも悪くはないと思った。
三ケ木はバス停かと思っていたらバスターミナルだった。日本の古くからありそうなバスターミナルで国内よりもやや海外感があった。

三ケ木バスターミナル
バスターミナルの待合室には暖房もあるが寒かった。また、2階へ上がるとトイレがあったのでコンタクト装着した。
三ケ木バスターミナルの3番ホームからは焼山登山口にも停まる月夜野行きに乗車。

三ケ木バスターミナルから月夜野行
三ケ木バスターミナルから15分ほどで焼山登山口バス停に到着。私を含めて2人だけ下車。

焼山登山口バス停と諏訪神社
残りの登山客はどこへ行くのだろうか。他の近くのバス停からも焼山は登ることができる。でも、焼山に登るなら焼山登山口バス停から登りたいと私は思ってしまうのだ。
【丹沢主脈縦走】焼山登山口バス停から焼山山頂へ

焼山登山口バス停からすぐの標識
安全登山を祈るわけでもなく、私は諏訪神社を背に右方向へ進む。すぐに標識があるのでこの先の道はわかるだろう。
車も通れそうな林道から登山道へ。

焼山登山口~焼山

焼山登山口~焼山
道も歩きやすいのでどんどん進んでいく。この先どのくらい時間がかかるのかあまり調べていたり考えていなかったが16時くらいには下山したいなと思った。

焼山登山口~焼山
同じバスから下車したトレラン男性が後ろからやってきた。
「どこまで行きますか」
「大倉バス停です」のような一連のやり取りをするうちに気が付けばおしゃべりしながら一緒に登っていた。

焼山登山口バス停~焼山
登りはじめは緩やかな登山道だったのだが次第に急登になった。

焼山登山口~焼山

焼山登山口~焼山

焼山登山口~焼山
この先がまだまだ長いのでここで心を折られたり体力を消耗してしまう人もいるかもしれないが、急登はそこまで長くないのでご安心。
焼山山頂の分岐の標識を越えてれば、焼山山頂の鉄塔が見えてくる。

焼山山頂の鉄塔

焼山山頂

焼山山頂
頂上で広めのベンチがあったので腰をおろし小休憩。汗を乾かすために1枚脱いで1枚着た。そしておにぎりも食べておいた。
【丹沢主脈縦走】焼山から姫次へ

焼山山頂~姫次
焼山から姫次は東海自然歩道の一部ということもあり急登はなくて歩きやすい登山道だった。

焼山から姫次

焼山から姫次
モノラックのレールを越えると東海自然歩道最高標高地点の標識を目にする。

焼山から姫次の東海自然歩道最高標高地点
姫次から丹沢最高標高の蛭ヶ岳へ

姫次の標識
東海自然歩道最高標高地点からすぐに姫次に到着する。焼山から4.9キロ、これから向かう丹沢最高標高の蛭ヶ岳まで3.2キロだ。
姫次は少し開けており青空と富士山が美しく見えた。姫次から先の登山道からも富士山を望むことができる。

姫次~蛭ヶ岳、富士山が見える登山道
この姫次からは少し下らされる。せっかく稼いだ標高がもったいないけれどしょうがない。檜洞丸~蛭ヶ岳のアップダウンよりはマシだと思う。
登り基調になったとき、登山道に雪が出てきた。

姫次から蛭ヶ岳の登山道
丹沢名物の階段を登る。

姫次から蛭ヶ岳の登山道
樹林帯を抜ける。

姫次から蛭ヶ岳
蛭ヶ岳頂上近くから振り返ると絶景だった。

姫次から蛭ヶ岳

姫次から蛭ヶ岳
そういえば、登山口で出会ったトレランワラーチスタイルのNさんは素足だった(笑)

登山口で出会ったNさん
登山中は寒くはないらしい。一番寒いのが、登山口に到着するまでの移動時間らしいのだ。
私にはこの季節に裸足は真似ができないが夏頃に挑戦してみてもいいなと思った。ルナサンダルがいいらしい。
はじめてここで登山者とすれ違った。下山中の山屋さんに挨拶したら「アイゼンは?」と言われた。
このくらいの雪でしかも登りなので個人的には必要ないと思う。実際に滑ることもなかった。
その後に山屋さんはNさんのサンダルに素足を見て「・・・。」のような反応だった。
もう1組とすれ違い、丹沢最高峰「蛭ヶ岳」に到着した。蛭ヶ岳の標高は1672.7m。

丹沢最高峰「蛭ヶ岳」
蛭ヶ岳の山頂には誰もいなかった。残念ながら富士山は隠れてしまったが天気もよく南アルプスまでよく見えた。

蛭ヶ岳山頂
檜洞丸方面へ少し下ると絶景が広がるのを知っていたので見に行ってきた。檜洞丸の頂上付近に青ヶ岳山荘がぽつんと見える。

檜洞丸へ続く丹沢主稜の尾根
ちなみに、檜洞丸から蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳~大倉バス停へと下山するコースは丹沢主稜縦走と呼ばれる。
丹沢主脈縦走も丹沢主稜縦走も難易度自体はそこまで高くはないが日帰りは登山は上級者・健脚者向きと言われている。

蛭ヶ岳から丹沢山~塔ノ岳~大倉バス停へ下山

蛭ヶ岳から見た宮ヶ瀬湖方面の景色
頂上広場から蛭ヶ岳山荘方面へ行くと、宮ヶ瀬湖から関東平野が一望できる。
小休憩をして、丹沢山へ向かう。

蛭ヶ岳
どうしても蛭ヶ岳までたどり着くと残りは消化試合感が出てくるが怪我するときは下山時なので油断しないように歩く。まぁNさんとおしゃべりしながらだけど。
相変わらず丹沢の稜線は素晴らしかった!

蛭ヶ岳から丹沢山の稜線
低山なのにアルプスをも彷彿とさせる。(南アルプスに1回しか行ったことないけどw)

蛭ヶ岳から丹沢山の稜線
ちょっとした鎖場もあって楽しませてくれる。その鎖場を登った先には鬼ヶ岩ノ頭と呼ばれ、大きな岩が2つに割れている。(これが鬼ヶ岩)

鬼ヶ岩
引き続き、快晴の丹沢山までの稜線を歩く。

丹沢山~蛭ヶ岳の稜線

丹沢山~蛭ヶ岳の登山道

丹沢山~蛭ヶ岳の稜線
一応、百名山の「丹沢山」に到着。

丹沢山
丹沢山は風が弱くて休憩にはもってこいの場所なので10分ほど休憩。この大きなベンチが役立つ。

丹沢山の頂上広場
丹沢山から塔ノ岳へ。

丹沢山~塔ノ岳の登山道とユーシン渓谷

丹沢山~塔ノ岳の稜線
あっさりと塔ノ岳山頂に到着。

塔ノ岳山頂標識

塔ノ岳山頂・尊仏山荘
写真だけ撮って、塔ノ岳から大倉尾根(通称バカ尾根)で大倉バス停へ下山。

塔ノ岳から大倉へ続く大倉尾根(バカ尾根)
14時59分に大倉バス停に到着。

大倉バス停
日帰りで丹沢主脈縦走をした感想

蛭ヶ岳~丹沢山への登山道にて
丹沢主脈縦走、天気にも恵まれて最高でした!!!
距離も約25キロと長すぎもせず、そこまで疲れなくて基本的に焼山登山口で出会ったNさんと終始おしゃべりをしていたほど(笑)。
なにより、青空と丹沢の山々の絶景で歩いていて気持ちが良かったです。やはり、丹沢の醍醐味を味わうには蛭ヶ岳は必須だと感じました。
時間的にも8時に登山開始で15時には下山ができたのでまた気が向いたら丹沢主脈縦走をやってみようと思う。
最後に、Nさんおすすめの本「BORN TO RUN 走るために生まれた 」
この冒険は、たったひとつの疑問からはじまった。
「どうして私の足は走ると痛むのか?」
その答えを探すなかでクリストファー・マクドゥーガルは
世界でもっとも偉大な長距離ランナー、タラウマラ族に行きつく。
その過程でわかったこと──
わたしたちがランニングについて知っていることはどれもすべてまちがいだ──
以上「【丹沢主脈縦走】焼山登山口から大倉バス停まで日帰りで縦走してみた!」でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。