ラダックを約10日間バイク旅しました。
レーを拠点にヌブラ渓谷、ザンスカール、パンゴンツォを訪れました。
はじめて自走での標高5000m超えの峠や悪路が続く過酷な絶景道と、これまでの旅の中でも異色な経験ができて楽しかったです。
自分の備忘録と、これから旅する人に向けてラダックバイク旅の情報を簡単にまとめました。
※2023年6月の情報です
- ラダックバイク旅ざっくりまとめ
- ラダックバイク旅の準備
- ラダックバイク旅の難易度とルート
- ラダックバイク旅のルート
- ラダックバイク旅の各日ごとのメモ【宿情報も】
- 1日目、レーからパキスタン国境付近の村トゥルトゥクへ
- 2日目、トゥルトゥクから温泉があるパナミック
- 3日目、温泉の村パナミックからレーへ【雪のカルドゥン峠】
- 4日目、レーからラマユルでお祭りを見学してワンラでキャンプ
- 5日目、ワンラからパドゥムへ【ザンスカールへの絶景酷道】
- 6日目、パドゥムからプクタルゴンパへ日帰り旅行
- 7日目、パドゥムからラマユル(ユルチャン経由)
- 8日目、ラマユル→ムルベクの磨崖仏→ダー・ハヌー(Hanu Yogma)
- 9日目、ヨグマ・ハヌー→アルチ→レー→ティクセ→へミス→カル
- 10日目、カルからチャンラ峠を越えてパンゴンツォへ(マンに宿泊)
- 11日目、パンゴンツォ(マン)からレーへ【ラダックバイク旅完】
- ラダックバイク旅の感想
ラダックバイク旅ざっくりまとめ

ザンスカールへの道中
ラダックバイク旅の準備
レーでSIMカードを買おう

レーのairtel
ラダックを旅するならこの地域のSIMカードがあったほうが便利です。ニューデリーなど、他の地域で購入したSIMカードは使えませんでした。
レーで購入するSIMカードでもラダック全域すべての地域で使えるわけではありません。パンゴンツォやザンスカールではこちらで購入した観光客用のネット回線は圏外でしたが、私が訪れた他の地域ではほとんど使えました。安いので買っておいたほうが無難です。
28日間1日1.5GBで計500ルピー。先客がいなかったので20分くらいで買えました。
レーのメインバザールから小道に入った店舗でSIMカードを買えます。
ラダックバイク旅ではほとんどの地域でパーミッションが必要

ラダックのパーミッション
ラダックのパーミッションは9時半申請、11時半受取、2週間有効、600ルピーでした。
ヌブラ渓谷、パンゴンツォ、ダー・ハヌー、ツォモリリ方面を訪れる予定の人は必要です。
パーミッションは旅行会社経由で申し込む必要があります。どこの旅行会社でも申し込めますが、私はレーの中心地にあるAncient Tracksでお願いしました。

Ancient Tracks
道中のチェックポイントでパーミッションのコピーを提示または手渡す必要があるので複数枚持っていたほうが安心です。渡さなくてもノートに書いてもらえば渡す必要はなかったです。パーミッションの裏側にでも電話番号と車番を書いておくと楽です。
※事前情報で「1人ではチェックポイントを通過できない」と見かけたので不安でしたが、特に何事もなく通過できました
レーでバイクをレンタル

Hidden North Adventures
レーにはレンタルバイク屋はたくさんあります。特に多くのバイク屋が集まるのはこちらの通りです。上記でパーミッションを申請したAncient Tracksの裏の通りです。

レーでレンタルバイク屋が多い通り
ほとんどのバイカーがロイヤルエンフィールドのHimalayanに乗っていました。
Himalayanはラダックのオフロードに適していると思いますし、実際にHimalayanがダントツで多かったです。積載しやすいようにキャリアが付いている車体もありました。
ただ、身長の低い人や節約したい人は私も借りたAvenger220をおすすめします。
Avengerはシートが低いので身長が低くて短足の私でも地面に足がベタつきです。あと軽くて燃費がいいです。
スピティでロイヤルエンフィールドのブリット500をレンタルしましたが、それと比べてAvengerは小さいバイクなので大型車よりも安定感と馬力は劣ります。
バイクに跨って地面に足がベタつきするのは悪路を走る上でかなり重要でした。

Avenger220と私
私はレー中心地にあるHidden North Adventuresでバイクをレンタルしました。上の画像の店舗の前にもしっかりした店舗があります。おすすめかどうかはわかりませんが、バイク旅の途中で立ち寄るとメンテナンスしてくれました。
レー市内でのバイクのレンタル料金は種類によりますが、1日800~1800ルピーくらいです。私が借りたAvengerは1日1000ルピーでしたが、10日間のレンタルで1日900ルピーにしてもらいました。※金額は要交渉。ヘルメットは無料
レンタルの日数や時間(24時間制?)の数え方がよくわかりませんでしたが、12日夕方から23日夕方までのレンタルで10日間でした。レンタル前日の夕方から無料で貸してくれました。返却日の時間は店によるかもです。
レーではバイクは国際免許証を持っていなくても日本の免許証で借りることができました。国際免許証見せてもよくわからなさそうな反応でした。インドの他の地域でもバイクを借りたことがありますが国際免許証は必須です。警察のチェックポイントはありますが、パスポートやパーミッションの提示の必要はあっても一度も免許証の確認はなかったです。
レーでバイクをレンタルした際のデポジットは現金ではなくIDカードと言われたのでマイナンバーカードを預けました。※スピティでバイクを借りた際は現金だったので店によって違うかも
バイクをレンタルする前には試走もしたほうがいいのですが、レーの街を少し走ったくらいでは全然わかりません。たとえ、どこか壊れていても私を含めほとんどの人はわかりません。
私が借りたバイクはタンクを満タンにした場合はガソリンは漏れますし、クラッチが滑っており(※後で少し揉めました)、バイクを停める際にサイドスタンドで立てると斜めになりすぎて地味にストレスで微妙でした。
返却時にトラブルにならないためにもレンタルしたその日にバイクの写真をいろんな角度からたくさん撮っておくことをおすすめします。これは結構重要です。

レーでバイクをレンタル
ラダックでバイク旅をすると決めている人や、バイクの運転に自身のある人はレーからスタートではなく、マナリでレンタルしてスタートもいいなと思った。
ラダックバイク旅の装備として現地で購入したもの等

レーのメインバザールで200ルピーで買った手袋
ラダックバイク旅で現地で購入したものは手袋とガソリンの携行缶ならぬ携行ポリタンクです。※紙の地図は買ったけど見なかった
標高5000m以上の峠を越えますし、ラダックは基本3000mの地域なので防寒対策と振動などからの手の疲れ軽減、怪我対策として購入しました。また、砂埃や排気ガスなどで手袋を付けていないと手が汚れます。
ハンドルが滑らないように手袋の表面にはゴムのブツブツも付いています。買ってよかった。

レーのメインバザールで200ルピーで買った手袋
ザンスカールへ行く際は道中にガソリンスタンドがないので念のためにとレンタルバイク屋に勧められてガソリンの携行缶ならぬ携行ポリタンクをレーのメインバザールで購入しました。
ポリタンクに種類があるのですが安物の薄いのではなく、蓋が2重でしっかりした素材のものを購入したほうが良いです。

ガソリンの携行缶ならぬ携行タンク
ラダックを一筆書きしたわけでもないので、結果的に携行タンクは必要はなかったのですが安心感はありました。

ポリタンクにガソリンを入れる
ラダックバイク旅であったらいいなと思ったものは荷物や携行タンクを積載するためのゴムバンドです。
実はバイク旅の間ずーっとリュックを背負っており、身体に負荷がかかっていてしんどかったです。また、現地でもらった紐でポリタンクをバイクに固定するのもかなり手間でした。
積載しやすいバイクをレンタルするか、事前に日本から積載するためのロープやゴムバンドがあれば楽でした。
街中では排気ガスが、道中ではトラックの排気ガスとすれ違いや前方の車の砂埃が凄まじいので鼻や口を覆うバンダナかマスクも買っておけばよかったと思いました。
ラダックバイク旅の服装など

6月中旬のカルドゥン峠付近にて
ラダックバイク旅の服装は天気に左右されるのと個人差が大きいです。
個人の感想としては想定していたよりも暖かかったです。晴れていると、3000m程度の土地だと暑いので脱ぎ着しやすいレイヤリングがいいと思いました。どこでも道の端っこにバイクを停められます。
私は機内持ち込みのリュックしか持っていなかった(バイク旅をする予定ではなかった)ので6月中旬で一番着込んでいたときで、上はメリノウールの薄い長袖・ライトダウン・レインコート、下はメリノウールの薄いスパッツ・ジーパン・レインズボン、足元はメリノウールの厚い靴下とゴアテックスのトレランシューズを履いていました。
8月初旬に走られた女性(寒がり)は、基本はモンベルのインナー・長袖シャツ・革ジャン、5000mの峠ではワークマンのイージスの暖かいやつも着ていたそうで気温は2℃程と感じたそうです。局所的な寒さ対策でホッカイロも良かったそうです。
ラダックバイク旅中に私と同じような外国人旅行者のバイカーも2人見かけましたが軽装でした。一方で、インド人ライダーの服装や装備はしっかりしていました。分厚い手袋、肘や膝にプロテクターを付けていて大荷物でした。
ラダックバイク旅の難易度とルート
私のバイク歴について

カルドゥン峠~レーの道中での私
私はバックパッカーでときどき自転車やバイクも乗る人です。
- 10年以上前に普通自動二輪免許を取得
- 海外ではセミオートの原付きのレンタルがほとんど
- 日本では過去に250ccのバイクを1年ほど所有
- レンタルで沖縄や鹿児島などで250ccでツーリングを経験
- マニュアル車のほうが好き
- 一般道の走行には問題ないレベル
- 自転車では過酷な未舗装を経験
私はバイカーのように乗り慣れてはいませんし、過酷な未舗装路を走る経験もありませんでした。ラダックでのバイク旅となると過酷な未舗装路が続き、標高5000m級の峠もあるバイク旅は不安でした。
中型以上のバイク免許は持っていて普段バイクに乗らないけどラダックバイク旅に興味ある人に向けて参考までに私のバイク歴を記載しました。
ラダックバイク旅をするには最低限、マニュアル車の走行ができる・ある程度の旅経験は必須かと思いました。
ラダックバイク旅の難易度

ザンスカールの道
ラダックバイク旅の難易度は訪れる地域やルート、タイミング(工事や天気)によって大きく異なります。
以下、個人的な難易度の所感です。
ハイウェイ→レーからヌブラ渓谷→レーからパンゴンツォ→//越えられない壁//→ザンスカールへの道(シンゲラ峠経由のニューロード、プクタルゴンパ含む)の順で難易度は上がります。
その中でもザンスカールは飛び抜けて難易度は高いです。※カルギルからパドゥム(ザンスカール)への道は未確認
ハイウェイ(レーからムルベクまでは確認)は、しっかりと舗装されているのでスクーターでも走れます。例えば、レーからラマユル。
レーからヌブラ渓谷への道は、標高5000mのカルドゥン峠はありますが天気が安定していれば特に問題はなし。峠を越えてヌブラ側は少しだけ未舗装路がありましたが基本的には舗装されていました。Turtukへ続く道がほとんどすべて舗装されていたのは驚きました。パナミックへの道も舗装されています。5000mの峠がある道の中では一番難易度が低いと感じました。
レーからパンゴンツォへの道は、標高5000m超えのチャンラ峠周辺、Tangtseのガソリンスタンド(チェックポイント)からパンゴンツォまでは未舗装路でした。また、川渡り(道の上に川が流れている)は何回かあります。
ザンスカールへの道(シンゲラ峠経由のニューロード、プクタルゴンパ含む)は過酷でした。

ザンスカールへの道
レンタルバイク屋から「かつてはトレイルコースだったが5年前から車もバイクも通ることができる道になった。この険しい道を通ればカルギル経由よりも大幅にショートカットできるし、景色も良い」とおすすめしてもらい、今回はザンスカールへはシンゲラ峠経由の新道(ニューロード)から行きました。
単純に未舗装路区間が長い、砂場みたいな道、石や岩が敷き詰められている道、急傾斜、川渡り、電波は圏外(助けを呼べない)など悪路の条件をコンプリートしたような酷道でした。足が地面にベタつきで良かったです。

ザンスカールへ続く悪路
ラダックバイク旅のルート
レンタルバイク屋に聞いた一筆書きルートは、ヌブラ渓谷→パンゴンツォ→ツォモリリ→ザンスカール(プクタルゴンパ)→ラマユル→ダー・ハヌー→レー
事前に計画したルート

ラダックバイク旅、事前に計画したルート

ラダックバイク旅、事前に計画したルート
私はラダックバイク旅に不安を感じていたので、一筆書きの効率の良いルートではなく、レーを拠点とした旅を分割できるルートにしました。
- レー→ヌブラ渓谷
- ヌブラ渓谷→トゥルトゥク→ヌブラ渓谷
- ヌブラ渓谷→レー
- レー→ダー・ハヌー
- ダー・ハヌー→リンシェ
- リンシェ→パドゥム
- パドゥム→プクタルゴンパ→パドゥム
- パドゥム→リンシェorラマユル
- リンシェorラマユル→レー
上記のルートにすることで、はじめに比較的難易度の低いヌブラ渓谷へのバイク旅で自分の力量を知り、ラダックバイク道のイメージを掴もうとしました。無理そうならば、レーに戻った際にバイク旅を中断するという判断もできます。
実際のルート

ラダックバイク旅ルート
※青-ヌブラ渓谷、緑-ザンスカール、橙-パンゴンツォのルートです
事前に計画は立てていたものと実際は異なるルートになりました。
- レー→ヌブラ渓谷→トゥルトゥク
- トゥルトゥク→パナミック
- パナミック→レー
- レー→ラマユル→ワンラ
- ワンラ→リンシェ分岐→パドゥム
- パドゥム→プクタルゴンパ→パドゥム
- パドゥム→ユルチャン経由→ラマユル
- ラマユル→ムルベク→ダー→ハヌー
- ハヌー→レー→カル
- カル→パンゴンツォ(マン)
- パンゴンツォ(マン)→レー
ラダックバイク旅の各日ごとのメモ【宿情報も】
1日目、レーからパキスタン国境付近の村トゥルトゥクへ

トゥルトゥク
- レーを朝8時半前に出発
- カルドゥン峠、9時45分
- KhalsarのIndian Oil、12時40分
- トゥルトゥク、17時半頃
レーで宿泊していたRainbow Guest House(Rainbow Hostelier)を朝8時頃出発しようとするも、車庫に車を激詰めされていたのでしばらく出れず、結局出発したのは8時半前。
舗装されたクネクネ道を順調に走り続けてるとチェックポイント(標高4430m)に到着。コピーは渡さずにノートに書いてもらった。その後あっさりとカルドゥン峠に到着。

カルドゥン峠にて
カルドゥン峠を越えて少し走ったところのチェックポイント(標高4700m)近くのカフェでマギー(80ルピー)休憩。
ディスキット周辺にもガソリンスタンドはあるが、ヌブラ渓谷の入口KhalsarのIndian Oilでガソリンを補給。1L 105ルピーで300ルピー分。ガソリンスタンドの近くにはレストランが並ぶが電波はほぼない。
ディスキットでディスキットゴンパを見学して、ハイウェイ沿いの店でフライドライス(200ルピー)を食べた。

ディスキットゴンパから見たヌブラ渓谷
Hunderを超えると定期的に軍の基地が続く。

ヌブラ渓谷Hunder
トゥルトゥクまでの道はしっかりと舗装されており小さな村やショク戦争記念碑もある。

トゥルトゥクへ続く道
トゥルトゥクはパキスタン国境(停戦ライン)付近の村で、もともとはパキスタンということもありイスラム圏でバルティスタンの文化が残る。細くて迷路のような石積みの家々が並び、至る所に水路が引かれていたのが印象的だった。家族経営のバルチットミュージアム(70ルピー)、ナチュラルコールドストレージ(30ルピー)はおすすめ。

ゴンパから見たトゥルトゥク
【トゥルトゥクの宿】Ashoor Guest House & Restaurant Turtuk

【トゥルトゥクの宿】Ashoor Guest House & Restaurant Turtuk
700ルピー、風呂トイレ共同、お湯はバケツでくれる。風呂トイレ付きの部屋もある。食堂併設で夜飯ベジフライドライス(180ルピー)、コーラ500m(50ルピー)、朝食アループラタ(110ルピー)。バイクは宿の前に停めた。英語可。Airtelの電波あり。
2日目、トゥルトゥクから温泉があるパナミック

パナミックの源泉
- 8時過ぎにトゥルトゥク出発
- ショック戦争記念碑、9時
- KhalsarのIndian Oil、11時15分
- パナミック、13時過ぎ
予定にはなかったがパナミックの温泉に惹かれたので行ってみる。ガソリンスタンドで500ルピー分給油。パナミックまでの道は舗装されていて良い。
標高約3200m、ヌブラ渓谷のパナミックで30ルピー(50円)で温泉に浸かった。観光客は少なく、1組だけ来たけど足を付けて帰るのみで貸切利用。適温だったのでコーラを買ってのんびりと温泉に滞在した。シャワーは1滴も出ないので温泉を汲んで使った。温泉の横に軽食屋がある。ちなみに、パナミックは温泉以外は何もない。

パナミックの温泉
【パナミックの宿】HOT SPRING GUEST HOUSE PANAMIK

【パナミックの宿】HOT SPRING GUEST HOUSE PANAMIK
800ルピーで夜飯付き。部屋は広いが、お風呂とトイレは付いているが水が出ない(バケツ)。家族経営で親切、英語は少し通じる。温泉まで歩いて5分。夜は星が綺麗。温泉の近くに3000ルピー~くらいの温泉付きの宿があるのと、温泉から少し離れたところにも安宿はある。Airtelの電波あり。

パナミックの星空、ゲストハウスから撮影
3日目、温泉の村パナミックからレーへ【雪のカルドゥン峠】

カルドゥン峠付近
- パナミック8時発
- チェックポイントNorh Pullu、10時38分
- カルドゥン峠、11時12分
- レーに13時前着
KhalsarのIndian Oilで300ルピー給油し、前の食堂で朝食を食べた。
カルドゥン峠付近では雪が降っていた。

カルドゥン峠
レーに戻ってバイクのメンテナンスをしてもらい、ザンスカールに備えて携行缶ならぬ携行ポリタンクを購入。このままラマユルへ向かっても良かったがのんびりした。
【レーの宿】Rainbow Guest House(Rainbow Hostelier)

Rainbow Guest House(Rainbow Hostelier)
レーでも安い価格帯のゲストハウスでバイク旅前にも宿泊していた。4人ドミと6人ドミもあるが、8人ドミが部屋が広くて良かった。ブッキングドットコム掲載。
4日目、レーからラマユルでお祭りを見学してワンラでキャンプ

ラマユルの仮面舞踏のお祭りYuru Kabgyat
- レーを8時過ぎ出発
- ザンスカール川とインダス川の合流地点、9時前
- KhalsiのIndian Oil、10時50分
- ラマユル着、13時
- ワンラ、16時過ぎ
レーからラマユルまでは道は良い。

ザンスカール川とインダス川の合流地点
KhalsiのIndian Oilでタンクに400ルピー分と携行ポリタンクに450ルピー分給油。
ラマユル手前でお昼ごはんを食べて仮面舞踏のお祭りYuru Kabgyatを見学。月の谷やカフェ休憩後にワンラで友人と合流しテント泊。HIMALAYAN HOMESTAYで200ルピーで夜飯だけ食べさせてもらった。ワンラには商店あります。電波は圏外です。

ワンラでテント泊
5日目、ワンラからパドゥムへ【ザンスカールへの絶景酷道】

ザンスカールへの道、SIRSIR-LAから
- ワンラ8時過ぎ出発
- シシラ峠(Sirsir-La)、9時50分
- シンゲラ峠(Singe-La)、12時12分
- リンシェ(Lingshed)・ユルチャン(Yulchung)分岐、13時
- ザンスカール川、14時35分
- ザングラチェックポスト、16時30分
- パドゥム、18時前
スムドを越えてからザングラの手前まで未舗装路。シシラ峠下ったところに食堂がある。ダールライスが120ルピーだった。

シシラ峠(Sirsir-La)
シンゲラ峠手前から道は悪くなり、峠直前は雪崩で道路が雪で塞がっていた。重機が雪を除いたがバイクが雪にスタックして進めない。工事現場の人にバイクの後ろを押したり引いたりしてもらいながら無事脱出。

シンゲラ峠手前
シンゲラ峠から少し下ったところにリンシェとユルチャン分岐がある。グーグルマップもマップスミーもユルチャンのルートがザンスカール川沿いで途切れていますが道は繋がっているし、この道のほうがマシ。

リンシェとユルチャン分岐
往路はリンシェ方面の分岐を通った。ザンスカール川に下りると、ユルチャンからの道と合流し、細いザンスカールバレーロードを走る。

ザンスカールバレーロード
舗装路に出て、ザングラのチェックポイントを通過してパドゥムの手前にガソリンスタンドがあるので満タンに給油したが630ルピー(6Lくらい)しか入らなかった。意外とガソリンは減っていない、燃費いい。
【パドゥムの宿】HOTEL IBEX AND RESTAURANT

【パドゥムの宿】HOTEL IBEX AND RESTAURANT
800ルピーで部屋と敷地は広い。コールドシャワーで水まわりも部屋も微妙。ホテルの入口にバイクを置くスペースはあった。立地は良い。レストランは機能していないが近くに食堂はある。Airtelは電波なかった。
6日目、パドゥムからプクタルゴンパへ日帰り旅行

プクタルゴンパ最寄りの駐車場
- パドゥムを9時に出発
- プクタルゴンパ最寄りの駐車場、12時
- プクタルゴンパ、13時前
- プクタルゴンパ最寄りの駐車場、14時28分
- パドゥムに16時37分着

パドゥム~プクタルゴンパ
パドゥムからReruまでは川渡りが2回あるが舗装路で走りやすかった。Reruからは未舗装路で局所的にかなり道が悪いところがある。チャー辺で道が分かりづらいところがあった。

パドゥム~プクタルゴンパ
プクタルゴンパ最寄りの駐車場からプクタルゴンパまでは1時間くらいのトレッキング。

最寄りの駐車場からプクタルゴンパまでの道
プクタルゴンパに13時頃到着したが既に閉まっていたので早い時間帯の訪問をおすすめする。30分前に閉まったらしい。

プクタルゴンパ
プクタルゴンパの近くにはゲストハウスがあり、昼食にダールライス(120ルピー)を食べてパドゥムへ帰る。行きよりも帰りのほうが道の上を流れる川の水量が増していた。
7日目、パドゥムからラマユル(ユルチャン経由)

ザンスカール川沿いの分岐をゆるちゃん方面へ進んだ道
- パドゥムを9時過ぎに出発
- ザンスカール川沿いのリンシェとユルチャン分岐、11時9分
- シンゲラ峠11時9分
- 飯屋、13時35分
- シシラ峠14時16分
- ラマユル、17時
往路ではリンシェ経由のルートを走ったので、復路では地図では途切れていたユルチャン経由のルートを通ってみた。川沿いの細い道が続いた後につづら折りの坂になるがリンシェ経由の道よりは走りやすく分岐の合流までも近かった。

ユルチャンルートからの景色
シシラ峠とワンラの間くらいで歩いてザンスカールへ向かっている旅友と再会し、しばしお話休憩。一度通った道なのと写真をあまり撮らなかったので往路よりもだいぶ早い時間で新道を突破できた。
【ラマユルの宿】WELCOME GUEST HOUSE

【ラマユルの宿】WELCOME GUEST HOUSE
部屋700ルピーで夜と朝食込みで計900ルピー。部屋は広くて快適。水圧も熱さも十分なホットシャワー。バイクは敷地内に駐車可能で安心。商店も近い。ラマユルのゴンパまでは少し距離があるのでバイク旅ではない方からすると立地は良くないかも。
8日目、ラマユル→ムルベクの磨崖仏→ダー・ハヌー(Hanu Yogma)

ムルベクの磨崖仏
- ラマユル、8時半発
- ムルベクの磨崖仏、10時半
- ダー、13時
- ヨグマ・ハヌー(Hanu Yogma)、14時半
ラマユルからムルベクの磨崖仏までは舗装された簡単な峠道。前日にポリタンクのガソリン4Lと、ムルベクのガソリンスタンドで少しだけ給油した。

ラマユルからムルベクの磨崖仏
ムルベクの磨崖仏はハイウェイ沿いでアクセスが良いこともあり多くのバイカーや観光客がいた。前にはレストランも並ぶ。
ダー・ハヌーへは、Khangralから北へ伸びているKhangral-Sanjak Rdを通った。いくつものムスリムの村を通り、道も広くはないのであまりスピードは出せないが舗装されている。ちなみに、ダー・ハヌー方面からレー(Khalsi)への最短路であるインダス川沿いのインダスバレーロードには一部未舗装路区間がある。
ダーの直前と村内のみ未舗装。道中で物売りの花の民は見かけたし、1件だけ宿の値段(1000ルピー)を聞いたりしてヨグマ・ハヌーへ行へ向かった。訪れないとわからないことだったが、ムルベクとダー・ハヌーよりも、ツォモリリに時間を使いたかったなと思った。あと、ダー・ハヌーは暑かった。

ヨグマ・ハヌーのマニ車
【ヨグマ・ハヌーの宿】Skitpal Guest House

【ヨグマ・ハヌーの宿】Skitpal Guest House
1300ルピーで夜と朝食付き。食堂もない村だったので昼飯にチャパティとアーモンドバターもくれた。部屋は広くて清潔。トイレとホットシャワーは共用。英語はあまり通じない。圏外だがデザリングしてくれる。特に何もない村なのでのんびりしたい人にはいいかもしれない。
9日目、ヨグマ・ハヌー→アルチ→レー→ティクセ→へミス→カル

ティクセゴンパからの景色
- ヨグマ・ハヌーを8時過ぎに出発
- Khalsiのガソリンスタンド、9時45分
- アルチゴンパ、10時35分
- ティクセゴンパ15時半
- カル(Karu)、16時40分
- へミスゴンパ、17時15分
前述したが、ダー・ハヌーからガソリンスタンドのあるKhalsiまでのインダスバレーロードは一部未舗装路区間だった。400ルピー分給油
アルチゴンパを見学して、レーへ戻る。ザンスカールまでの道を走ったのでメンテナンスしてもらう。クラッチプレートの交換に時間がかかったので昼ごはんを食べながら待った。
ティクセ・ゴンパを見学してカル(レーから30キロ)に泊まることにした。チェックイン後にへミスゴンパも見学。

ティクセ・ゴンパ

へミスゴンパ
【カルの宿】Nine Palace Hotel & Restaurant

【カルの宿】Nine Palace Hotel & Restaurant
1泊600ルピー。カルの中では安いほうだけどおすすめはしない。カルはベジの町らしい。
10日目、カルからチャンラ峠を越えてパンゴンツォへ(マンに宿泊)

パンゴンツォとバイク
- カルを8時半出発
- チャンラ峠、10時15分
- パンゴンツォ、13時
- パンゴンツォ(マン)14時半
前日に満タン給油しておいたので、宿から直接パンゴンツォへ向かう。

チャンラ峠付近
チャンラ峠前後は舗装されていないところもあり道路工事と除雪のため度々通行止めになった。基本的には舗装されているが、Tangtse・Durbukからはパンゴンツォの入口までは未舗装路と数回の川渡りが続く。
パンゴンツォは美しかった。このモニュメントのある撮影スポットの裏には多数の掘っ立て小屋みたいなレストランが並ぶ。昼飯を食べるならここで食べた方がいい。

パンゴンツォ

パンゴンツォ
【パンゴンツォ(マン)宿】NAGA HOMESTAY MAN

パンゴンツォの宿

パンゴンツォの宿

パンゴンツォの宿
パンゴンツォのマンには安宿が少なく聞き込みをした。宿本体は1000ルピー、コテージで900ルピーで夜朝飯付き。お湯はバケツでもらえる。場所はマンの入口付近。宿の敷地からパンゴンツォも見える。宿からパンゴンツォは徒歩5分くらい。圏外。
11日目、パンゴンツォ(マン)からレーへ【ラダックバイク旅完】

パンゴンツォの星空
- パンゴンツォ(マン)を8時半過ぎに出発
- Indian Oil Tangtse、10時
- チャンラ峠、11時15分
- レー、13時10分
夜は停電だが予想外にパンゴンツォの近くの道で灯が付いていて外は意外と明るく感じた。高いホテルも自家発電でライトが付いているので星空を撮るために暗所を探した。
朝食を食べて、Indian Oil Tangtseで念のためと200ルピー分給油してからレーへ戻った。

前日に撮影したパンゴンツォの湖畔の道

チャンラ峠~レーの道中

パンゴンツォの宿から一緒に走ったイスラエル人のアヴィたち
レーでレンタルしていたバイクを返却しラダックバイク旅を終えた。1920キロ走っていました。

ラダックバイク旅の走行距離
【レーの空港近くの安宿】Hitchhikers Hostel Ladakh
翌朝にレーからデリーのフライトが控えていたので空港まで徒歩圏内のHitchhikers Hostel Ladakh(ドミトリー)に宿泊しました。ホットシャワーも出るし清潔で落ち着いていて良かったです。中心地からは離れているので、翌日にフライトが控えている人かバイカーにはおすすめできます。※ブッキングドットコム掲載
ラダックバイク旅の感想

レンタルしていたバイク、アベンジャー220
ラダックが絶景過ぎて脇見運転で何回か危なかったことがありましたが、まずは約10日間のバイク旅を無事に終えることができて良かったです。楽しい旅でした。
ラダックでは急ピッチで道路工事が進められていて数年後には完全に舗装されるかもしれません。至るところで建設をしていたので今後どんどん変わっていくと思います。
さらに、パキスタンと中国・チベットの国境付近なので情勢も含めて行ける間に訪れる事ができて良かった。
バイク旅は素晴らしかったけど危ないのでおすすめできません!でも、ラダックには訪れてほしいです!
以上「ラダックバイク旅ざっくりまとめ【ヌブラ・ザンスカール・パンゴンツォ】」でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。