昨日、ぼくはカブールからなんとかバーミヤンにたどり着いた。
朝っぱらからチャイハネのテラスで青年が美味しそうなケバブを焼いているもんだからナンと挟めて食べた。
肉好きなぼくとしては最高な一日のスタートである。
前回の続き。
【アフガニスタン旅行】バーミヤンのチャイハネで眠る。

川の真ん中で祈る男性
“忘れられた県” 美しきバーミヤンを歩く
Googleフォトの中には思いもしなかった動画がいくつも眠っているもんだ3
丘の上からバーミヤン pic.twitter.com/Udy8GqbTsX
— あつし (@axyzworld) May 7, 2020
カブールから北西に約200キロ、アフガニスタン中央部に位置するバーミヤン。遺跡と自然、そして人々と動物の暮らしが垣間見られた。のんびりとした良い田舎でした。
多くの人にとってバーミヤンで有名なのはタリバンが石窟の巨大な大仏を破壊したことだろう。
また、バーミヤンは忘れられた県と言われるほどアフガニスタンの中でも貧しい地域である。
実際に少し歩けば電気ガス水道などの生活インフラが整っていない集落もちらほらあった。※メインストリートのある中心地は生活インフラは整っていた
丘の上からバーミヤン
まずは、バーミヤンのメインストリート(バザール)の南にある丘に登った。ここからバーミヤンを一望できる。晴れたバーミヤンはどこでも絶景すぎた!

丘の上からバーミヤン
丘の麓にお洒落な女性がいたので撮らせてもらった。彼女はハザラ人か。これが最初で最後の女性の写真。言葉が通じたらいろいろ聞きたかった。

バーミヤンで撮影したお洒落な女性
【世界危機遺産】バーミヤンの破壊された石窟の巨大な大仏

バーミヤンのバザールの北には畑が広がる
バーミヤンのバザールの北側には畑が広がり、その先には有名なタリバンに破壊された石窟の巨大な大仏がある。

美しきバーミヤン
写真を撮りながら歩いていると一人の男性が追いかけてきた。
なんだろうと少しびっくりしたが、どうやら写真を撮ってほしかったようだった。

真顔な男性@バーミヤン
こちらがタリバンに破壊された石窟の巨大な大仏の一つだ。

バーミヤンのタリバンによって破壊された大仏(2019年5月に撮影)
タリバンはイスラム教の偶像崇拝に反しているから破壊したとのことだ。「神は偉大なり」と唱えられながら爆破される様子は世界中に配信された。
そして、2003年に危機遺産としてバーミヤン渓谷の建造物群は世界遺産に登録された。
近くに行ってみると思ったよりも石窟の巨大な大仏が大きかったことがわかる。そばにある車の大きさと比べて見てほしい。
バーミヤンの西側を歩く

バーミヤン中心地から少し外れた場所に位置する地元の家々
破壊された大仏の西方面へ歩いた。
少し歩くと、谷や丘になり、中心地とは全く異なった土壁でできた家々がある住宅街にたどり着いた。
しばらく写真を撮りつつ散策した。我々からすると美しく、物語に出てきそうなくらい見慣れないつくりの家々だ。厳しい生活を営んでいるのがわかる。

バーミヤンの地元民の家々
これらはお墓だろうか。

丘の上の墓地と家々
高台には男性が2人いた。絵になるなー。

丘の上の男たち
バーミヤンでポートレート撮影(カメラのデータ消える)

バーミヤンのこどもたち(親に無理やり撮らされる)
バーミヤンはなんだか平和に感じられた。ここにきてカブールの街が警戒態勢だったんだと気が付いた。ぼくの心の緊張も少しほどけた気がする。
アフガニスタンの人々は、パキスタンやインドの人々とは異なり急に声をかけてくるようなことはない。バーミヤンで出会った人々は素朴で優しさが溢れていた。

素朴なバーミヤンの人々
旅中にたまにこういうことをやっていたんだけど、バーミヤンのバザールで写真を印刷できるところを見つけたので、ここでも現像してプレゼントした。

バーミヤン郊外で出会った女の子
しかしながら、、
カメラのSDカードを抜き差しした影響からか、すべての写真がカメラから表示されなくなってしまったのだ!!!

写真が表示されなくなってしまった!
その後、復旧できた写真と復旧できなかった写真があり、アフガニスタン旅行の写真がまあまあ消えてしまった・・・。
アフガニスタンは簡単には旅できるような国ではないが起こったことはしょうがない。もちろん悔しいことには違いはないが。
みなさん、データの取り扱いには気を付けましょうね!
バーミヤンの東側を歩く

美しきバーミヤンの大地
長い長い両サイドにお店がずらーっと並んだメインストリートを歩いて、バーミヤンの東へ向かう。ソフトクリームなんかも食べて体力を回復させる。

このコーラはめっちゃ不味かった
ぼくはその方向に何があるのかわからないまま当てもなくテキトーに歩いている。
その中で自分が美しいな~、いいな~と思った光景を撮る。

川で洗濯をする人々

牛を引く少年

牛を引く青いブルカを被った女性
周囲には畑が広がり、奥には雪を被った山々が見える。

美しきバーミヤンの大地
前方に丘が見えたので上ってみた。

美しきバーミヤンの大地

美しきバーミヤンの大地
電気や水道もないので、人々が洗濯物や洗い物を担いで丘を上っていた。この美しく厳しい大地で力強く人々は生きている。忘れられた県なのだ。

食器を洗い終えて丘を上る女性
最後に丘の上で、美しきバーミヤンの大地と記念撮影をして満足した。※歩き疲れた

記念撮影@バーミヤン
そして、ぼくは歩いて帰路に就いたのだった。

バーミヤン中心部へ続く道
帰り道には、翌日のためにマザーシャリフへの移動情報もしっかり聞き込みしてドライバーを探し出して、予約というか約束も取り付けた。
以上、「”忘れられた県” 美しきバーミヤンを歩く」でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。