コロンビアからメキシコに到着して、空港内の芝生で寝転んで夜が明けるのを待った。
早朝に警備員のような人に起こされた。
フリーWi-Fiがあったので、座って時間を潰した。
空港から市内まではシャトルバスが出ている。
どうやらカードにチャージしないと使えないらしく100ペソを入れると、おつりは出なかった。
カード代も含め、すべてチャージされてしまったのだ。
メキシコには2週間ほどいる予定で、このカードがあれば地下鉄やバスは乗れるらしいのでまあいい。
※空港周辺からローカルバスで市内中心部まで行くことができる。
メキシコシティーにはペンションアミーゴとサンフェルナンドの2大日本人宿がある。サンフェルナンドのほうが少し高い。
ぼくはWi-Fiを優先する。
とりあえずアミーゴに泊まって、Wi-Fiが遅ければサンフェルナンドに移動しようと思った。

ペンションアミーゴ
結局、アミーゴに2週間くらいいた。
メキシコに来たのには理由があった。
一つ目は、アメリカ大陸から脱出するためだ。ぼくはアメリカに入れないので航空券は高くなる。海南航空のメキシコから中国の便がまだ許容範囲だったので、それを取った。
二つ目は、保険の申請をしたかった。ペルーでカメラを壊してしまったので、その修理、または新しいカメラを手に入れる必要があった。あとは、ついでにモンゴルで壊れた眼鏡。これらにはとても苦労した。
ろくに話を聞かず、「では、ペルーとモンゴルに行って、ポリスレポートを取って来てくれ」と言われた。誰かに盗られたわけではない。
メキシコ駐在の日本人と会話をしてるいるはずなのに、彼らは現地民みたいな振る舞いで驚いた。現地で生活をすると、現地の人のようになってしまうのだろうか。
海外で働く、ということはそれほどハードルの高いことではないと知れた。彼らのスペックも含め。
結局、3万円で買ったカメラの修理は時間もかかり、そしてかなり高かった。新しいカメラを買った。
メキシコ、いや、ペルーを抜けてしまってから南米はやり切った感があって、もう満足した。
メキシコシティーはもう大都会で交通も発達している。
はやく全然違う土地に移動したかった。観光意欲もほとんどなかった。
メキシコのあとは中国、チベットに行く予定だ。
もう先の予定は決まっているし急いでもしょうがない。
一通り散策をすませてからは、基本的にブログでも書きながらゆっくりと過ごした。
どうでもいいことなんだけど、ぼくは今回旅に出て、あまり自分から話しかけないことを意識していた。
旅に出た当初(4,5年前)は、ほんとうにいろんな人に話しかけまくった。
多分、そのときのじぶんはおもしろい人に会いたいだとか、知ないことばかりで目を輝やかせていた。
今になって、お前が言うなと言われそうだが、旅人独特の雰囲気がなんだか苦手になった。もっともイケイケ、ウェイウェイ系は嫌だ。
それからあまり必要以上に旅行者にかかわらなくなった。
今までなら、SNSを自分から聞いたりしていたのだが、自分から聞くことをやめた。
もしかしたら、今後も繋がっていけそうな人もいるかもしれないし、もったいないとか言われそうだ。同室で2週間一緒にいたとしてもだ。嫌いとかではないし、会話もしていたし、一緒にご飯も食べに行ったりした。
まあ、そういった時期なのかもしれないな。
んで、
メキシコシティーで、ぼくの記憶に強く残るのは、マリファナ、売春婦、あとはタコスかな。
海外ではマリファナは身近だ。
ぼくはたばこも吸わないし、マリファナもやらない。アルコールもめったに飲まないのだ。
しかし、マリファナのにおいは嫌いではない。
あの、街中を歩いたときなんかにふと漂ってくる、あの日本では嗅ぐことのない、異国風の香りがいい。
メキシコシティーの街中でも、ときどき嗅ぐことがあった。
日本人旅行者も吸う人は多かった。
暇なときに、彼らが売人から買いに行くのに付いて行ったりもした。
映画に出てきそうなアジトに行った。写真を撮りたかったけど、もちろん撮れなかった。
部屋の中で吸う彼らを見ていたらなんだかうらやましくなった。
旅と言っても、いろんなスタイルがある。
同室の彼は、かれこれ10年以上も、日本で少し働いて海外にマリファナ旅行を繰り返しているらしい。最近までインドやネパールだったらしいが、中南米に進出したらしい。
ぼくは別に海外でマリファナを吸うのは否定派ではない。もちろん他人に強要させるのは論外だけど、自分でひっそりと吸っている分には、ぼくがなにか文句を言える立場でもないし、自由にやってくださいと思う。
もうあれだ、休みにでもなれば大学生が海外にマリファナを吸いに行くような時代なんだ。
売春婦が多い。
メキシコシティーを歩いていると、いろんなところに売春婦が立ち並んでいるのに気が付いた。
立ちんぼだ。
日本人宿のサンフェルナンド周辺にもいるし、アミーゴのすぐ隣の通りにもバケモノみたいな売春婦がいる。
いつも買い物に行っていたウォールマートの前の通りにもいる。ここが一番マシだと思う。かわいい子もいた。
現地の人が売春婦を買っているのを見た。簡単なスペイン語の会話は聞き取れるので、女の子が400ペソで応じているのがわかった。
400ペソって言ったら、2400円くらいだ。
2400円で若くてきれいな女の子を買えてしまうのだ。
宿に泊まっていた一人の日本人が買いに行ったらしい。Lccのような仕組みで結局900ペソほど取られたらしい。でも、彼はこれであの子を抱けたなら全然いいよと満足げに言っていた。
タコスは美味い。
正直なことを言うと、ぼくはここに来るまではタコスはタコ料理だと思っていた。
それがこんなにおいしいものだったなんて想像もつかなかった。
中の具も選べるし。
なんで、みんなこの事実をいままでぼくに教えてくれなかったんだと、1人で思ったりもした。
その反動か、どうかはわからないが、ぼく肉系のタコスを食べまくった。
いろいろ食べた中でおいしいのはやっぱりパストゥール(ケバブ肉)のと少し高いけどビステック(牛肉)だった。
毎日毎日食べた。
メキシコシティーでの外食はほとんどタコスのみで、あとは自炊したのだった。
そんなこともあり、タコスはぼくの記憶にしっかりと残った。
あ・・・何を書いているんだ、俺は。
でわでわ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。