【テアラロア45日目】タラルア山脈はじまる

テアラロア - ニュージーランド
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Te Araroa Day 45 Palmerston North〜Whare o Moturimu Campsite

2023年12の情報です
1NZD=約90

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【テアラロア45日目】タラルア山脈はじまる

トレイルバム ステディ

愛用しているトレイルバム ステディ

北島最大の難所、タラルア山脈への旅がはじまる。これから5、6日間は山岳地帯を歩くため、食料の準備は万全にしなければならなかった。そのため、バックパックはこれまでで最も重く、エキストラ容量も全て使い切った。食料を含めたフルパッキングの重さは15キロ、水分を加えると16キロ以上になる。これ以上の荷物は運べそうにないが南島ではどうなるのだろうか。

トレイルバム ステディ

トレイルバム ステディ

このタラルア山脈(TARARUA RANGE)、人によっては8〜10日分の食料を背負う。公式(トレイルノート)には7〜9日分と書かれている。なので、自分の食料はギリギリだったと後から反省したし、食料が尽きている人も見かけた。

本格的なアルパインゾーンはアウトドアセンターからはじまり、このタラルア山脈は天気の急変で悪名高い。実際に自分よりも2日後ろのグループからはしばらくの間は悪天候によりアウトドアセンター(Levinへ)での撤退を余儀なくされた。

Warning: Weather in the Tararua Range is notorious for deteriorating rapidly. Be prepared for extreme conditions at all times. There can be gale-force winds and heavy rain. Snow can fall in any season. Be prepared to wait out storms or for streams to subside after heavy rain. Do not cross swollen streams. Be sure to fill in the intentions book at the start of the track.

トレイルノートより

トレイルエンジェルのポーラとブライアンに「なぜそんなに早く出発するんだ」と不思議がられながらも、朝7時に出発した。

市街地を抜けるのが億劫だったが、山へと入るとグラベルロードが続いた。一般道と並行して作られているトレイルは、わざわざ遠回りをするようで好きになれなかった。だが、この旅そのものが遠回りの道であり、ただ目先の楽を求める誘惑と戦いながら進むことに意味があるのだと感じた。

11時前にカフテラワ・リザーブに到着した。トイレ、小川、テーブルがあり。

Kahuterawa Reserve

12時前には駐車場に到着。大きなシェルターの下には机と椅子があり、トイレも完備されていた。キャンプをするならここが最適だと感じた。ゲートも建設中だった。

ここから先はバイクも走れるセクションで、比較的歩きやすかった。

トレイル上にはテアラロアの1500キロ地点を示す看板が立っていた。

テアラロア1500km地点

ここで、オランダ人の怪我をしたおじさんと出会った。彼は膝を痛めており、ケリケリで約3週間の休養を取っていたそうだ。今はリハビリ中で、60歳の彼はオランダとドイツを結ぶライン川の貨物船の船長をしているという。おじさんと一緒に歩きながら、シェルターに向かった。

Whare o Moturimu Campsite (Hut)

Whare o Moturimu Campsite

Whare o Moturimu Hut

Whare o Moturimuのシェルターが可愛すぎる。それにゴミ箱、テーブルとイス、大きなトイレ、側には小川が流れるハイカーフレンドリーだ。

Whare o Moturimu Campsiteのトイレ

実は今日は一人でシェルターに泊まるつもりだったがオランダ人のおじさんと道中に会い、到着後には少ししてエレンがやってきた。彼女はワンガヌイのホテルに滞在していてパーマストンノースまではバスで移動し、さらに新しいKindleを手にしていた。さすがオーストラリア人、お金持ちだ。

天気は曇り空で寒かったので、自分は川で足を洗うだけにしたが、他のハイカーたちは水浴びをしていた。

その後、さらに2組のカップルがやってきて、総勢8人がここに集まった。カップル2組は外でキャンプした。

夜ご飯には日清の味噌ラーメンをはじめて食べたが、ラーメンとしては黒のとんこつの方がおいしいと感じた。オランダ人と味噌ととんこつを交換し、残りは味噌が3つ、とんこつが2つになった。ちなみに黒はとんこつだと思っていたがベジだった。

ハイカー同士なので自然とトレイルや他のハイカーの話がはじまる。誰がどこで怪我をしたとか、誰がリタイアしたとか、そんな話題が次々と出てきた。中には「この区間は少しズルをしてバスを使った、ヒッチハイクした」なんて告白もあった。装備や食料の話にもなった。話題は尽きず、みんなそれぞれの経験やエピソードを語り合った。同じトレイルを歩いてきた者同士の絆を感じた。

みんな明日はトコマルシェルターまで行く予定だと言っていたので朝はのんびりするらしい。自分はその先まで進むつもりなので朝7時までには出発したいと思う。

歩行距離約31キロ