奥多摩最深部にアートな山頂標識があるのを知っていますか?
どうやら、タワ尾根という尾根沿いのいくつかのピークにあるらしい。
酉谷山避難小屋で出会った登山歴50年以上のおじいさんが「タワ尾根は良いよ。道は少しわかりづらいけど」と言っていたのを覚えている。
今記事では、奥多摩最深部のタワ尾根にあるウトウの頭などのアートな山頂標識を探して登山し、天祖山尾根で下山する様子を紹介します。
※2022年1月22日の情報です
奥多摩最深部、東日原からタワ尾根〜天祖山尾根を歩いた。
登山者も少なく、迷いやすい尾根と聞いていた通りで、登山中は誰一人としてすれ違わず、とっても静かな山歩きを楽しめました。あと、山頂の看板が可愛い!ログは取らずに地図専用でYAMAP導入。落とした水筒探しをしたので距離は20キロ程。 pic.twitter.com/sR2oiAxuOs
— あつし (@axyzworld) January 22, 2022
アートな山頂標識を探してタワ尾根~天祖山尾根を歩く【奥多摩最深部】
タワ尾根~天祖山尾根のコースタイム
※YAMAPでルート作成をしていますが、ログは撮っておらず写真の日時を参考にコースタイムを記録しています
- 東日原バス停(8時発)
- 鍾乳洞バス停(8時17分)
- 一石山神社・鍾乳洞(8時25分)
- 金袋山ミズナラ入口(8時28分)
- 人形山(9時18分)
- 金袋山(9時37分)
- 篶坂ノ丸(9時50分)
- ウトウの頭(10時13分)
- 西谷山・一杯水の分岐(10時50分)
- 滝谷ノ峰ヘリポート(10時58分)
- 岩下谷ノ頭・ワリ谷ノ頭(11時11分)
※落とした水筒散策のため時間浪費 - 芋ノ毛ドッケ・雲取山分岐(11時54分)
- 天祖山(12時42分)
- 八丁橋(13時49分)
- 東日原(14時32分)
※奥多摩駅から7時27分のバスで東日原へ
※西谷山・一杯水の分岐から長沢背稜に合流
※東日原から14時50分のバスで奥多摩駅へ
アートな山頂標識を探してタワ尾根~天祖山尾根を歩く
6時25分奥多摩駅着、奥多摩駅27分発東日原行きのバスに乗るかはやや迷ったけれど、乗り過ごしたら寒い中次のバスを待つのは嫌なので、結局奥多摩駅7時18分着、7時27分発で東日原へアクセスすることにした。
ということで、8時に東日原を出発してタワ尾根を目指す。タワ尾根の登山口があるのは鍾乳洞の近くの一石山神社だ。
鍾乳洞バス停を通り過ぎ、分岐を鍾乳洞へ。※鍾乳洞手前にトイレあり
タワ尾根の入口がある一石山神社。
一石山神社に着いて、タワ尾根の入口はどこだと探したら意外なところにあった。
上の写真から振り返ったところの小屋?の右隅から登るらしい。
このタワ尾根ミズナラ入口の看板ならぬ、ラミネートされたボロボロの標識がなかなか好きだ。
歩きづらい登山道をピンクテープを見つけて登っていく。
基本的には踏み跡があり、尾根沿いを歩けばいいので道もわかりやすい。
まだこの時期は落ち葉が多くて開けたところでは少し道が不明瞭なところがあり迷った。後から気が付いたけど、これはミズナラの巨木だろうか。
オフラインのGPS地図を見たり、探り探りで先へ進むと踏み跡があり、人形山!
人形山と金袋山の間には熊の引っかき傷のようなものがあった。こんなところで熊に遭遇すると考えたら怖い。有り得る話なんだけど。
金袋山、ここも看板も熊にやられたか。
少し歩いて、篶坂ノ丸。
相変わらず道がわかりづらい。少し歩けば合っているかどうかわかるけど、はじめての人や登山初心者の人は誰かと登ったほうが良いだろう。
そして、有名なウトウの頭!
東京都内のメジャーどころの山頂には立派な石碑があり流石だなと思う反面、小さいピークやまだ登山者の少ない山頂標識にこういった手作り感のあるアートな標識も公募などで募ればもっと山歩きが楽しくなるのになと思った。
自然の中に人工物は置きたくない人もいるだろうが、山頂標識くらいはいいのではないかと。あの石碑高そうだし。
このあたりの北斜面から少しずつ雪が出てきて道も険しくなった。
モノラックの線路と鉢合わす。一度は跨いで、その後はこの線路沿いをしばらく歩いた。
前にもあったがここで水筒の蓋が開いていたことが判明する。一口くらいしか飲んでいないのにほとんどこぼれてしまっていた。ちなみにザックの濡れたところは凍っていた。
だんだんと雪が深くなる。
タワ尾根と長沢背稜の合流地点。ここから長沢背稜になる。
滝谷ノ峰ヘリポートから先はさらに雪深くなる。ここは奥多摩なのか。
岩下谷ノ頭、地図ではワリ下ノ頭と表記されていた。
ゴアテックスだけどローカットなので、せめてものゲイタースパッツを装着。
雪道を踏み歩く音がまたいいんだな。
お疲れ山。
奥多摩、思っていたよりも雪あってびっくりした! pic.twitter.com/vbAQ7Ntgnl
— あつし (@axyzworld) January 22, 2022
水筒とマグボトルの2つ持ってきており、このあたりでマグボトルをどこかで落としたことに気が付きルートを引き返して捜索したが見つからなかった。
少し前に、水筒の水をこぼしたばかりで何も学んでいない自分にはがっかりするが、仕方がない。冬で良かった。
正直、下山のルートははっきりとは決めておらず、雲取山にも登ろうかと考えていたが、水分の残りは水筒の200ml程しかないため天祖山尾根で下山することに決めた。
北斜面は一層雪深くなった。
ここの標識もまた熊にやられたのだろうか。
天祖山までは地味なアップダウンがある。
足跡とピンクテープをたどって雪を踏みしめながら歩いていく。
この標識は地味だけど、ここが天祖山山頂らしい。
天祖山山頂にある天祖神社
天祖山から日原方面・八丁橋へ下山する。
天祖山の会所らしい。
八丁橋から天祖山へ登る人からしたら急登かもしれない。
荒廃した大日神社、覗くと不気味な人形や太鼓などあった。
日原への標識も多くなる。
天祖山尾根の入口である八丁橋へ下山。
八丁橋から東日原へ凍結した道を歩いて向かう。
道中で熊の爪痕を多数見たからなのか、途中で見えた木が熊に見えてしまってかなりビビった(笑)
行きも通った鍾乳洞の分岐やバス停も通って東日原のバス停に到着。無事下山。
タワ尾根~天祖山尾根と20キロ弱歩いて、14時台に下山とちょうどいい感じだ。
迷いやすいらしいタワ尾根でアートな看板も無事発見することができ、楽しい雪道も歩けたので満足。
個人的にはタワ尾根は結構良い尾根道だったと思う。タワ尾根は登りで、天祖山尾根は下りで歩きたい。
今回土曜日にも関わらずバス停以外では誰ともすれ違わなかったくらい奥多摩最深部は登山者も少ないので、のんびり静かに歩きたい人にはおすすめかもしれません。
奥多摩最深部にまた来よう、ウトウの頭山頂標識にもまた会いに来たいと思う。
以上「アートな山頂標識を探してタワ尾根~天祖山尾根を歩く【奥多摩最深部】」でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます