「そうだよ、俺たちはレイジーなんだ」と、警察が来るまで待たされ、それからは警察に連行された。
管轄が違うからか、3キロおきにトラックでたらいまわしにされて、最終的にはAK持った軍人たちとバイクに2ケツして、ホテルへ向かう。中級クラスのホテルで門番はいる。一泊2500ルピーだった。
なんとなく嫌な予感したので泊まらなかった。
この街から出るにはNOCが必要で護衛を付けないと街も歩けない。護衛を付けるのにも許可がいる。←(観光許可は出ることはない)
「パーミッションは今日、明日には取れないだろう」と言いながら、、お偉いさんは暢気にTiktok見てた。
クエッタ軟禁生活@警察署
セキュリティー上の問題で、街を歩くにも街から出るにもNOCパーミッションが必要なのに、この2日間は取れないらしく、実質ボロボロな警察署に軟禁状態だった。
クエッタ軟禁生活1日目@警察署
警察署での寝るところは想像以上に乏しかった。
更衣室兼仮眠室の地面に布を敷いただけのスペースが与えられた。
まじで寝袋持ってきてよかった。とりあえず疲れていたし寝た。
クエッタは寒いので夜はやばそうだな。半袖、シャツ、ライトダウン、パーカーで寒かった。
ぼくは警察署内から出れない。
まるで警察署宿泊体験にクエッタにやってきたみたい。
まあ、わざわざ来た僕が悪いんだよね。知ってる。
パーミッションあれば出られるというが、彼らにはやる気がないのだ。
そういえば食中毒は5日目でまだ解決はされていない。警察署のトイレはとても汚い。扉もほぼ閉まらない。
まだ、お腹がおかしくて食欲はなかったのだが、14時頃に「お腹がすいたので食べたい」というと、警察署の裏にある警察官行きつけの軽食屋というか売店に連れて行ってくれたが、マサラたっぷりの料理は食べる気になれず、結局卵を買ってゆで卵を作って食べた。
仮眠室は寒いので火が炊いてある、コンロで。これが暖房でもあるらしい。
暇すぎる。
警察署の屋上には上がっていいと言われた。
少しだけ景色を見ることができた。
桜が1本見えたし、街ものどかで子どもたちが広場で遊んでいた。落ち着いている。
誰かの飲酒跡(笑)
なんでなんだ、クエッタは連れまわされた限りだとこんなに平和そうに見えたのに、、。
暇だから、もう屋上では自分を考える時間にしようか、、な。
パキスタンの警察のATF(アンチテロリストフォース)のTシャツを着ていた人がいて写真を撮れせてもたった。テロリストに対処できるよう近代的なトレーニングをしているとかどうとか。
警察署にいるといろんなことが起こる。
酔っ払いが乱入してきて暴れ狂っていた。
東アジア人のぼくは服装もそうだが目立つ。
すぐに標的になった。
「I LOVE PAKISTAN!」と言ってみたら、
おそらくパキスタン政府のことが嫌いな人で、服を掴まれ、あやうく傘で殴られかけた。それから彼はひたすら騒ぎまわっていた。
しかし、警察官はあまり興味なさそうで取り押さえたりはしていない。
実は元軍人か警察官で酒に酔って暴れているだけだという・・・。
さらには警察署に若者3人がケンカで連行されてきた。弟がいじめられていたので兄がナイフを出したのだそうだった。
ほったらかしでこのままでは晩飯を食いそびれるので「お腹がすいた」と何回も言う。
1人では出歩けないので誰かのついでで一緒に外に出なければならない。やっと警備の交代のタイミングで外に出ることができた。
「パキスタン料理はお前には辛いから」と高いファーストフード店に連れて行かれ、シャウルマとポテト買ったが辛いしめちゃくちゃ不味かった。
クエッタの街は危ないらしく観光のパーミッションも出してくれなさそうで観光させてくれないのに、明日もNOCパーミッションを発行するオフィスが休みだから警察署に一日滞在しないといけない・・・。
クエッタ軟禁生活2日目@警察署
どうせ早く起きても「待て」と言われるだけでやることはない。
寒いし10時頃までゴロゴロした。
仲のいいアルファードがグリンティーをくれた。
どうやらこの警察署にはぼくみたいな旅人が時折流れ込んでくるようだった。ほとんどの旅人はイランからだ。
イランのザーヘダーンからパキスタンのタフタンへ越えてから警察に捕獲されてクエッタに搬送されるのだ。
そして、ホテルでの宿泊を拒否し数日間ここに泊まるという。手紙なんかも見せてくれた。
ペルーで会ったスウェーデン人もここに泊まったと言っていた。(ぼくの数か月後に)
アルファードと一緒に茹でたまごを作って食べながら、他の警官がハシシとタバコをジョイントさせて作って一人で吸っていた。
なんと!彼はキリスト教で「俺にとっての神はジーザスだ」と言っていた。意外にも小さい個人単位だとイスラム教とキリスト教は共存できるものなのか。
さらに、マリファナジーザス野郎は言った。「俺は家ではマリファナは吸わないし、もし子供が吸っていたら注意する、ほらお前吸うか?」と。
お昼になった。
今日は徒歩20秒の商店はやっていない。
偉い人らに「昼飯どっか連れてってよ」と言うと、「待っとけ」と。
主張をし続けないととダメだった。
2時間後くらいに何かのタイミングでお昼ごはんに連れて行ってくれた。
このスタイルのナンははじめてで、そしてカレー?もとても美味しかった!!!(この形状のナンはアフガニスタンに多い)
まさかの夜ご飯はどこにも連れて行ってくれず、、アルファードがご飯を恵んでくれた。
そろそろクエッタから脱出したいなぁ!
最後まで読んでいただきありがとうございます。