ホームレスと友達になった話
社会人時代の2回目の東京研修での出来事。
僕の仲のいい友達のまーくんが会社のバスケットの試合の応援のため東京にいるらしく会うことになりました。
まーくんとは沖縄をまわっている時に出会って、北海道も一緒に行ったりちょくちょく会っています。
彼と一緒にいると“何かが起こる”
とても面白人です。
渋谷に集合!
渋谷のビルでゲストハウスの催物をしていたので顔を出しに行きました。
さすがまーくん顔が広い!
というより、
日本人なら一度見たらまず忘れない顔でしょう。
彼の超絶フレンドリーなところもそうでしょう。
ちょうどその日は代々木公園でラオスフェスティバルがありました。
旅好きな僕とまーくんはそこに行くことに。
ただ普通に行くだけでは面白くないからグーグルマップとか地図を一切見ずに人に道を聞きながらたどり着くという遊びをする事にしました。
女子高生、ガソスタで給油中のパトカー、中年のおばちゃん、路上で撮影してたモデル?、最終的にホームレスとその他諸々の人たち。
「何分くらいで着きますか?」
「20分くらいです」
「もう少し短くなりませんか?」
「んー、、15分くらい?」
って、謎に時間を値切っていました。
時間って値切れるんだな笑
そう話しながら歩く。
2人とも見えていたけど見なかった事に?
5m程進んで、お互い急にストップ!
お互いの顔を見て、、
やっぱりな!笑、みたいな顔をする。
そして、、近づく。
“少しのお金または食べ物、会話をください”
もうこれは話しかけるしかない!!!
しかも、ホームレスなら道に詳しいはず!
勝手な思い込みも込めて。
「代々木公園ってどーやって行くんですか?」
これを切り口に話しかける。
人は何かしら理由を付ければ話しかけやすい。
知っている事でも会話のきっかけで聞くことだってよくある話。
何となく、僕はホームレスにアメを2つあげた。
そしたら、、
ホームレスから俺たちはアメ4つと炊出しのおにぎりをもらった。
びっくりした!!!
ホームレスから食べ物を貰うなんて!
ホームレスの彼の名前はオリバー・ケンさん。
ドイツ人と日本人のハーフです。
大学も出ており、かつては会社も立ち上げた事があるらしいです。
そして、ヒッチハイク等しながら世界を旅していたらしいです。
今は絵を描きながらホームレスをしていて、東京オリンピックまでに追い出されてしまう約400人のホームレスの次の居場所を見つけるために動いています。
実はTheJapanTimesに取材もされています。
Police order food service for Shibuya homeless to find new location
そんなホームレスのオリバーさんも一緒にラオスフェスティバルへ一緒に行くことになりました。
オリバーさんに案内してもらい近道を通りながらラオスフェスティバルの会場に到着!
ラオスフェスティバルにやってきました!!!
屋台のお姉様方と。
適当な食べ物を買って食べました。
途中飲む物がなくなり、ペットボトルに何処からか水を汲んできてくれました。
おそらく近くの水道から水を汲んできてくれたんだと思いますが、さすがです!
そして、ぶらぶらしていると前方から見たことある人が来ました。
インドを旅しているときにコルカタで出会った、あつしさん!
その横にいるのは、今後また会うことになるあさみさん。
多分、2人とも、ホームレスが一緒だからびっくりしただろうな~(笑)
あつしさんとは2016年3月、コルカタで一緒にホーリー祭を楽しみました!
実はあつしさん、ふじさわブログというのを書いています。
旅での”出会い”
インドで出会ってまた東京でばったりと会う。
こうした偶然の再会、これは旅の素晴らしさの一つだと思います。
まーくんとだって偶然東京にいるから会えました。繋がっているからこそですが。
旅人あるあるかもしれませんね。
まーくん、オリバーさんとともにオリバーさんの家?へ戻りました。
ちなみにホームレスの家の中はこんな感じです。
まーくんがこれからやりたいゲストハウス等々のことを話すと、、
なんとオリバーさんはまーくんにテントとビデオカメラを「僕が持っていても宝の持ち腐れだから」とプレゼント!
テントは頑張って貯めたお金?で買ったらしく、ビデオカメラカメラはよく物が盗まれるからと誰かが置いていったらしいです。
どこまでが本当かは実際わからないけれど、僕とまーくんは彼の言葉を信じました。
「地球が全部返してくれる」
彼のこの言葉はとても印象的であり考えさせられました。
ホームレスも一人の人間でいろいろ考えることもあり、動くこともあり、そして楽しむことがある、そういった当たり前の事に気付かされました。
人の外見、肩書きや職業だけで判断をしてはいけない、話してみないとわからないおもしろさについて考えさせられました。
正直、僕たちもはじめは偏見はありました。
でも、話しててすごく楽しいし学ぶところもたくさんあった。
彼には夢がある、何より目が輝いていました!
もしかするとホームレスの中で彼が一人例外なのかもしれないし、そうでないかもしれない。
僕はホームレスでは彼としか話したことがないからわからない。
彼と過ごした5時間。
何か自分の考え方が変わった気がした。少しは価値観が広がった気がしました。
ただ、ホームレスから抜け出せない、理由もわかりました。
アル中です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
でわでわ。