【テアラロア62日目】Havelock~Captains Creek Hut

テ・アラロア - ニュージーランド
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Te Araroa Day 62 Havelock RUTHERFORD BACKPACKERS ~ Captains Creek Hut

※2023年12月の情報です
※1NZD=約90円

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【テアラロア62日目】Havelock~Captains Creek Hut

パズルのように食料をパッキング、主に袋麺

テ・アラロア62日目、朝4時前にHavelockのRutherford Backpackersで目を覚まし、朝食とパッキングに取りかかった。大量の食料をパッキングするには少し手こずったが、なんとか荷物は収まった。ただし重い。1週間後くらいにたどり着くであろうセントアーナウド(St Arnaud)にはフードボックスでさらに大量の食料を送っていることに恐怖を感じた(笑)。

ギリギリ閉まらない問題はない

カウントダウンのエコバッグを上から被せて非常食のポテトチップスを紐の間に挟んだ。

Trail BumのSTEADYにフルパッキング

今日はフルマラソン並みの距離を歩く予定なので、早めの出発が必要だ。

フルパッキングの荷物を背負う私

4時45分、まだ暗いHavelockの町を抜けると、灯も途切れ、辺りは闇に包まれる。少し怖さを感じながらも、涼しい気候が快適だった。ヘッドランプを灯し、スタスタと歩む。まもなく夜が明け、朝焼けが見られるだろう。

Havelock

闇に包まれた

静寂

アスファルトのハイウェイを離れ、グラベルの道へと入った。川の流れが穏やかで、時が止まったように静寂が広がる。その川辺の橋の上で日の出を待っていたが、空はあまり焼けず、少し期待外れだった。そんなことよりも今日は前へ進むことが大事だと自分に言い聞かせた。

7時20分、広大な牧場に入り、歩き始めた。草原に空いた穴「カウホール」に気をつけながら進む。予想していたよりも道は悪くなく、歩きやすい。牧場の牛のそばを通ると、1匹だけ少しアグレッシブな牛がいて、少し怖かったが問題なく切り抜けた。

牧場や畑のようなところを抜けてからは、フラットで歩きやすい山道に入った。景色は素朴で美しく、個人的にはこの道がとても気に入った。

Pelorus Bridgeには9時前に到着。雨が降り出し、傘をさして歩く。アスファルトの道は快適で、やがて再びグラベル道へと入った。バイクやバギーが通るたびに砂埃が舞い、少し不快だった。

マックパックで購入したフード付きの長袖が思った以上に快適で、通気性もよく、雨に濡れてもすぐ乾くのがありがたい。肌寒さを感じたらフードを被ればいいし、非常に実用的だ。グラベルの道は足には負担がかかり、足裏が痛くなってきた。

雨は強くなり、一時は木陰で休憩をしたが、12時前にトレイルの入口に到着した。

トレイルのそばを流れる川がエメラルド色に輝いていて、この悪天候の中でも美しい。エメラルドプールという名がつくほどの透明感だ。

雨は降っているものの、樹林帯のおかげでそれほど濡れることなく進めた。

エメラルドプールのジャンクション手前で、プールから道を間違えて逆走しているSOBOのハイカーと出会った。今日はHavalockよりも手前のアナキタからトレイルヘッドまで来たという彼らはヒッチハイクをしたらしい。

標識はあまり当てにしていないが、ここから一般的なコースタイムだと3時間もかかるのかと、このジャンクションあたりから急に疲れが押し寄せ、途中でトルティーヤを食べながら歩いた。雨脚はさらに強くなり、最後の1キロだけはさすがにカッパを着て耐え歩いた。

Captains Creek Hut

結局、ジャンクションから2時間以内でハットに到着すると、アクセサリーデザイナーの男性が石を拾いに来ていた。若者2人組も先に着いていて、ここに泊まることにしたらしい。17歳と18歳のオーストラリアからの若者たちだ。贅沢にたくさんバックカントリーフードなどを持っていた。

若者が缶のコーラいくつか持っているらしくを体調が悪いらしいデザイナーにあげていて、優しさに驚いた。「君もいるか?」と聞かれたが、同じハイカーから物をもらう気にはなれなかった。でも、「食べないと減らないから」とクッキーだけいただいた。ハットには他にも地元の人が二人いて、合計で6人になった。

Captains Creek Hut

突然、ポンチョを着た女性ハイカーがやって来て、水を汲んですぐに先へ進むそうだ。「今日はどこまで行くの?」と聞くと、「28キロ先でキャンプよ」と答えられ、その距離に驚いた。

水は川から汲まないとないので、若者たちと川の水を汲むがてら、身体を洗う目的で冷たさに震えながらも少し泳いだ。川から上がったあとは不思議と身体が温まった。

ただ、外はサンドフライがとても多く、ハットの中にも入り込んできていて、痒みがつらい。

ハットの中で落ち着いたのもつかの間、若者たちは再び川へ泳ぎに行った。元気だ。

外は雨が強くなり、サンドフライに悩まされながら、早めに就寝した。

歩行距離約44キロ