Te Araroa Day 103 Telford Campsite ~ Birchwood Station
※2024年2月の情報です
※1NZD=約90円
【テアラロア103日目】Telford Campsite ~ Birchwood Station

Telford Campsite
テントを叩く雨音を聞きながら朝食をとる。朝になると幸い小雨だが撤収作業は気が進まない。濡れたフライシートやグランドシートには慣れてきたものの、テント本体が濡れるのはやはり嫌だ。晴れている日でも結露で濡れることはあるけれど、雨の日のほうが格段に気分が沈む。
木の下で傘を差しながらドリを待ち、彼女と一緒に8時に出発。
思ったよりも強い雨が降り、風も吹き出して冷え込む。傘を差していても体が濡れ、レインコートのズボンを履いていても寒さが骨に染みるような。今日は、寒さで厳しい一日になりそうだ。
歩きやすいがアップダウンもあり、いくつもの川を渡らなければならない。
しかも牧場を通る区間が多い。そこには羊がたくさんいて、雨でぬかるんだ地面は羊の糞尿でぐちゃぐちゃだ。

羊の大行列に合流する

雨も降るし路面状態は最悪だった
足元は滑りやすく、雨で溶けた羊の糞と泥が靴にまとわりつくたびに、本当に最悪だと感じた。でも、しょうがない。これがテ・アラロアだ。

羊たちの足跡をたどる
雨に濡れ、風に吹かれ、泥と糞尿まみれの牧場道を歩く。寒さと疲労が重なるがそれでも前へ進まなければならない。

雨でびしょ濡れなドリ
これまで何度雨に打たれてきただろうか、何回渡渉しただろうか、何回靴や靴下がびしょ濡れになっただろうか。

渡渉
目的地が近づいてきた14時前、時折太陽が顔を出すようになった。その温かさに心から感謝した。冷え切った体と湿った衣服を少しでも乾かそうと、太陽の光を全身で浴びながら歩く。
14時45分、ようやくBirchwood Stationに到着。まずはびしょ濡れになった荷物を干して乾かす。最近、バックパックの中身まで少し濡れる。パックライナーに穴が空いているわけでもないのに、どうしてだろう。

Birchwood Station
Birchwood Stationの宿泊費はドミトリーで20ドル。

Birchwood Station

Birchwood Stationの共有スペース
ピザも20ドルで提供される。

Birchwood Stationのピザ
初日こそ有料だが、翌日手伝いをすれば宿泊費が無料になり、夜ご飯もついてくるという仕組みだ。すでに2日間ここで足止めを食らっているトーマスは、お手伝いをして夜ご飯にラムカレーを食べていた。肉がゴロゴロ入ったカレーを美味しそうに頬張る彼を見て、彼がベジタリアンなはずだったことを思い出した。「今日は特別なんだ」と彼は言う。
夕方、遅れてクリスティンが到着した。予想以上に遅かったので少し心配していたが、無事に着いて何よりだ。

20時38分、夏のニュージーランドはまだ明るい
歩行距離約28キロ