ミンガラーバー(ミャンマーのあいさつ)
ピイからミャンマー西部ラカイン州の州都であるシットウェー(旧名:アキャブ)に23時間かけて到着した。
door-to-doorだと、バスの待ち時間やシットウェーのバスターミナルから中心部まで5キロ以上寄り道をしながら歩くといった愚行があったので、丸一日以上移動に費やした。もうヘトヘトだ。
シットウェーの旧名はアキャブで第二次世界大戦時の第一次、第二次アキャブ作戦の名で知られることのほうが多いのだろうか。ミャンマー西部、インドとの国境地帯は山岳で、こんなところまでよく日本兵がやってきたもんだと、この平成の終わりになってさえも思う。
シットウェーでもそうだが、後に訪れるチン州でもかつての日本兵の遺品を見かけたり、地元の人が昔日本軍がきたよと言っていた。
写真はシットウェーの中心部、他の都市でもそうなのだが、いまだにサイカーは現役!しかし、バイクやリキシャがある中、そろそろ世代交代かもしれない。
シットウェーの市場と舟乗り場を観光
シットウェー(アキャブ)までの道のりは前述したとおり遠く、もうここは僻地だ。
アラカン山脈のさらに越えた先にあるというのにピイよりも場所によっては商業的意味合いでは栄えているようにも感じる。というのも、シットウェーは海に面しており海上交通という点では他の地方都市よりも便がいいいのだろう。
現在、海沿いでは大規模な工事が行われており、大きく整備され港が作られるとかどうとか。
どんなにアクセスが悪い場所であろうが、人々が生活する限り、ヒト・モノ・カネがいきかい、そこに経済が生まれる。
シットウェーの市場は入口付近に衣類や日用品、奥つまり海沿いには肉や魚などの食料品が並ぶ。
半屋内スペースもある。タナカを付けた女性が目立つ!
到着した日にも訪れたのだが、市場は朝早いほうがよくって、タイミングよく托鉢も見ることができた。これはシットウェーの市場だけとは限らず、ミャンマーだと目にする機会は多い。
市場を抜けると、カモメ?がたくさん飛んでおり、周辺の村々から売りに来た人々の小舟が停められている。
夕方は比較的落ち着いていた。
舟乗り場の朝は賑わう。
干した魚を袋に詰める人々
物資を担ぎ運ぶ
人々も行き交う
シットウェー中心部や市場を散策したが、特に変哲もない平和な日常に思えた。
ラカイン州といえばメディアで流れるロヒンギャ問題があるが、ここではまったくそういったことを感じることはなかった。そこには人々の日常だけがあったのだ。
ただ、一つだけ気になったのは、これだけバングラデシュに近いところで、かつロヒンギャ問題の中心的な場所で一人もムスリムの人々を多分見ていない。もともと中心部にはいないのかもしれない。いったいどこにいるのだろうか。
町や市場にいる人たちに「どこにロヒンギャの人たちはいるんですか!?」とか聞けるわけもない。
せっかくここまで来たのだから、もう少しシットウェー郊外を散策していこうと思う!
全然美味しくないけど、まだマシなエッグカレーを食べながらそう思った。
最後まで読んでいただきありがとうございます。