おはようございます!
サンタ・クロティルデにやってきてアマゾンのナポ川のトイレ桟橋で釣りをすることに生きがいを感じてきました。
どうも、あつしです。
暇つぶしではじめた釣りも、気が付けば楽しくて、昨日とか朝の7時からやってますもんね。
前回の続き:【アマゾン ナポ川北上編】サンタ・クロティルデ2日目、トイレ桟橋で釣りと食べる酒マサト!
アマゾンの地図(ぼくのルート)
カマキリに起こされて、痒さに苦しむ!!!
夜、寝ているときに何かが頭に当たった!!!
電気を付けて、見てみると・・・
大きな薄緑色のカマキリだった!!!
「くっそー!気持ちよく寝ていたのに、まさかカマキリに起こされるなんて思っていなかったよ。」
部屋のトイレとシャワーはドアがなくつながっていて、トイレシャワーの窓は壁に穴が空いているだけなので閉めることはできない。
そこから侵入してきたんだろう。
カマキリは地味に危ないので、外へ逃がしてあげた。
それからは、身体がかゆくて寝られなかった。
足首や右腕とかぼっこぼこだ!
蚊の対策はしている。
釣りをするときは長袖長ズボンを履いているし、寝るときは虫よけベープ(蚊を殺す)をまいている。
しかし、両方とも完全ではない!
長ズボンの丈が少し短いのとビーサンを履いているので足もとが蚊にやられる。先端なので蚊に襲われていても気が付きにくい。何より、釣りに集中しているし。
腕はおそらく、暑くて腕まくりしているときや、寝ているときだ。カマキリが部屋に侵入できるくらいなので、蚊からしたら余裕だろう。
しかも、厄介なのは、ここには蚊の何分の一かの大きさの小さい吸血系のコバエみたいなやつがいることだ!
彼らは、本当に小さいが、ブヨ並みにかゆくて、何日も痒さが続く・・・
しかも、小さいので気が付きにくい。
日本を旅しているときに北海道で出会った「ヌカカ」のようなやつらだ。同じかもしれない。
サンタ・クロティルデ3日目
今日も釣りをする。
釣りは楽しいし、学ぶことや考えさせられることもある。
夜中にカマキリに起こされてから、なかなか眠ることができなかったので、朝8時半ごろまでゆっくり寝た。
朝ごはんは、ぼくの中で定番化しているパンにいつものはちみつとピーナッツバターを塗って食べる。
釣りをするので、宿のおばちゃんに「ポジョちょうだい」と言うも、今日はないらしい。 ※ポジョはスペイン語で鶏肉
エサがないとはじまらないので、ポジョ探しをする。
レストランをまわる。
ポジョはないけれど、チャンチョならあるらしい。チャンチョとは多分「豚」だ。
豚でも釣れるのだろうかと、不安になるも店の人はいける!と言っているので信じる。
今日、魚が釣れたら、この人にあげよう!これで win-win だ。
あのトイレ桟橋に向かう!
一匹は大きめのピカが釣れた!
前にも、書いたけれど、このピカの背びれと腹びれの一部がトゲがあり、釘のように硬くて危ない。
釣れたら、ここのトゲを折らなくてはならない。これが意外と硬くて難しいが、折らないと袋は破れるし、手をケガするかもしれないので危ない。
このトゲは木に刺さるくらい硬い!!!
トイレ桟橋の後ろにちょっとした店があり、ボート待ちか知らないが、地元の人がたまっていたりする。
いつも、俺の様子を見にくるおばちゃんもいるし、村の人口も少ないし、俺は黙々とずーっと釣りをしているので覚えられる。
しかも、俺ははじめはそんなに上手くはなかったが、だんだんと釣りが上達していったので、よく地元人に見られるし話しかけられる。何より、外国人がこんなぼろい釣り道具で熱心に釣りをしているのが珍しくおもしろいのだろう。
村人は、ときどきアドバイスや助けてくれたりもする。
あるとき、根がかりをした。
俺は諦めて糸を切ったけれど、おばちゃんは船を使い手繰り寄せ、針を救出してくれたこともある。
だから、俺は興味本位でやってくる村人たちに釣り道具を貸して、釣り体験をさせてあげたりしていた。ここの人たちはみんな小さいころからやっていて、釣り名人かと思っていたがそうでもない。釣りをする人はするが、しない人はしないのだ。
この救出してくれた針を、新しく作った仕掛けに結び、針を2つにした。
俺は大物用のエサの付け方も習得しており、一方を大物用に、もう一方をいつも通りに付けた。
ターゲットを広げたつもりだったが、大物用と普通の大きさ用の仕掛けをまぜるべきではなかった。
大物用は一本釣りでいくべきだった。
ちょっと釣れない時間が続いたこともあり、油断をしていた。
川に入れて5秒もしないうちに大物がかかった!!!
ボロい木で作った自前の竿は大きな魚には持っていかれるので、直接糸を手で持とうとしたが、大物は桟橋の下にもぐる。
針を2つ付けているので、もう一方が根がかりした。
もたついている間に、大物は逃げた。
昨日から2回目だ!
俺はチャンスをモノにできないでいる。
- 昨日は、針と糸の結びが甘かった。
- 今回は欲張って針を2つ付けたことと、油断していたことだ。
釣りは、もちろんいつ魚が食いついてくるかなんてわからない。
そのいつくるかわからないチャンスをずーっと試行錯誤を繰り返しながら忍耐強く待たないといけない。
いつ魚が食いついてきてもいいように、準備を万端に。
これは人生においても同じだ。
釣りから学ぶことは多い。
朝、豚肉をくれた人に「ありがとう」と釣れた魚をあげた。
宿に戻る。
明日、サンタ・クロティルデからカボ・パントハへ行くので、必要な水とパンを買い出しに行く。パンの値段はあまり変わらないが、水が倍くらいする。2.5Lで5ソルする。
水なんて、地元の人は買わないのでしょうがない。消費期限が怖いが気にしないでおこう。
釣り竿を持って、初日にご飯を食べた安いい屋台へ。
ここは6ソルで量が多い、宿は8ソルするので夜しか食べない。
屋台で食べていると、変な竿なので地元民に絡まれる。
「どっか釣れるところない?」
「このすぐ後ろで釣れるよ!」
ご飯を食べた後に、そこで釣りをした。
すぐに少し大きめの魚が釣れた!
この魚を屋台のおばちゃんにあげた。
とりあえず、この村で ”よくわからない日本人から、信頼できる日本人” に変わった気がする。
それからは、小さい当たりはあるけれど、釣れない時間が続いた。
ゴミばかりが釣れる。
地元の人は川にゴミを投げ捨てる。
あー、協力する気はないんだなと思った。
ぼくが黙々と真剣に釣りをしているので、地元の人が「釣りは仕事なのか?」と、聞いてきた。
彼らからすると真剣にする釣りは仕事なのかもしれないが、ぼくは暇つぶしではじめた釣りも楽しくて趣味になっている。
彼らの生活を見ていると、趣味でも努力することをしらないのだろうか。
日本とは、遠く離れた土地で、さらに言うと、船でしか行けないアマゾン奥地の辺鄙な村なのでこんなもんなのかもしれない。
のんびりと一日生きて、終わり。それを悪いことだとは思わない。むしろ自然なことなのかもしれない。
日本とは価値観や文化が正反対かもしれない。
そんなことを考えさせてもらった。
風が強くなってきて、空が怪しくなりはじめたので、明日のカボ・パントハ行きの船の確認をもう一度念入りにしてから、宿に戻った。
案の定、宿に戻ってすぐに嵐になった。
人間は自然には敵わない。共存するしかないのだ。
あーーー、腕が蚊に刺されてぼこぼこだ。
とても痒い。跡にもなるし、これは治るのだろうか。
雨に激しい音を聞きながら、じめっとした宿のベットに寝転んで、また何か考え事をしていた。
宿にいると、昨日のピザパーティーで出会ったアメリカ人が部屋をノックしてきた。
今晩、映画鑑賞会があるから一緒に行こう!とのことだった。
その前にお茶(ご飯食べる)もするから19時にまた迎えに来てくれるとのことだ。
細かいが、20分遅れでやってきた。

部屋の窓から
さっそく歩いて向かう。
釣りばかりしていて、知らなかったのだが、急なくらい階段をずーっと上った丘の上に大きな病院があった。
そこにはポーランド人と中国系のアメリカ人の医者がいた。
病院の医者の部屋で一緒に料理を作って食べた。
オーストラリア人、アメリカ人2人、ポーランド人となので、英語が速すぎて、ぼくには難しかった。ときどきティムが気を使ってくれて、わかりやすい英語で教えてくれた。
彼らに「なんでこんな僻地の村にやってきたんだ」と言われる。
「イキトスからナポ川を通ってエクアドルまで行きたかった」としか言いようがなく、旅人ではない彼らは理解に苦しんだだろう。
英語の映画を見る。
本当はティムの趣向で、「沈黙ーサイレンスー」(遠藤周作×マーティンスコセッシ)という映画を見る予定だったのだが、この映画が3時間越えらしく、ほかの映画を見ることした。
ほとんど忘れてしまったが、結局そのときに見た映画は「娘をレイプされて気が狂った親が何かしでかす」というブラックコメディーな内容だったのだが、英語も内容も難しく、ほとんど意味が分からなかった。
これもまた、ティムが簡単な英語で状況を教えてくれたのでちょっと助かった。
映画を見終えて、11時過ぎの停電の中3人でライトを照らしながら帰った。
明日は3時過ぎには起きないといけない。
絶対に寝坊はできない!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
でわでわ。