こんにちは。
会社を辞めたシリーズ最終章。
需要はないであろう記事ではありますが、自分の中ではシリーズ化しております。
前回の続きです。
もう覚悟は決めていた。
なんとかなるんじゃなくて、なんとかするんだ。
「会社を辞める」と上司に伝えて、それが支店長、そして人事までいきわたるまでそんなに時間はかからなかった。
さらに親には事後報告してしまった。
今でも覚えている。
去年2015年10月2日金曜日にインストラクターに「やめます」と伝えた。
その土日に「もったいない」「もう一度考え直してこい」そう言われた。
5日月曜日に「意思は変わりませんでした。」
もともと自分の中では考えて出した答えなので変わるはずもありません。
5日に自分の口から課長、支店長に伝えて、
夜は支店長と法人課長と飲みに行ったのを覚えている。
いろいろと説得はされたものの、やはり自分の意思を変える気はなかった。
6日に人事部、地区部長に電話をしていただき、
7日には本部長まで伝わった。
8日にどこかの忘れたけど、他の部署の人たちから電話で退職の手続きのための機械的な説明を受けたのを覚えている。
正直、業界的に、会社に入ったばかりの新人なので3日後にはもう家とか引き払ってくれと言われると思っていた。
入社7ヶ月。
あほですか。
早すぎた馬鹿野郎です。
みんなそう思っているでしょう。
僕もそう思ってはいますが、まだ後悔はしていません。
一つ支店長が言っていた言葉がなんだか印象に残った。
「20年後に後悔するなよ」
そんなことを考えてもわかるはずないので意味はないが、
ただ何となくこの言葉は自分の胸に刻んでいる。
そうならないように生きようと。
そもそも僕が会社を辞めた理由。
その前に会社を予定よりも早く辞めた理由とも少し重なりますが、前記事に書いているとおり、やりたいことをやっていたら「時間がない」なのでぎりぎりを攻めた。
成長が逓減してきた気がした。
この2点ですね。
「時間がない」
僕はときどきそう口にしてきたし書いてきた。
異常なまで時間を気にしていた。
焦りを感じていた。
自分がちんたらしている間に、知らないどこかの誰かがいろんなことを経験して成長していっているんだろうな。
見えない誰かを意識していたんだ。
いや、今もしているんだ。
おそらく「時間がない」の正体はそういった不安ではないだろうか。
そして将来の不安。
会社に入社して、大学時代のゆとりな環境とは一変。
入社間もない頃から一人で社長や医者に乏しい知識を日々の勉強で補いながら営業をしていた。
それはとても新鮮なことだった。
はじめは。
しかし、そういったことも時間が経つとともに少しずつ慣れてくる。
自分ってこういうこともできるようになるんだ、だとか、一人で営業に行くようになったり、おきゃくさんもできてきたり、成長しているのが実感できた。
それはもともとの経験や能力が低いのでそう感じられたのかもしれない。
ポケモンでいう自分と相対してレベルの高いポケモンと戦うことでレベルの低いポケモンよりも多くの経験値をもらえる。
よくわかりにくいが、
今までできなかったことをすることで、経験値がある程度たまりやすく、ある一定のレベルまでは成長しやすかった。
しかし、「慣れ」からなのか、成長の実感は徐々になくなってきており、
成長は逓減しているように感じるようになった。
入社して基礎の基礎の基礎くらいしか学んではいないけれど、ここにいても急激な成長はないなと思った。
不安な海の中に飛び込もう。
新しい環境に身を置き続けることで成長していくことができる、そう都合のいいように解釈した。
それは学生時代の旅を通して、旅が終わった後に、なんだか少し成長しているなと感じたからかもしれない。
ちょうど旅にはまっていたし、旅に出たい願望は日に日に強くなる。
地区部長が支店訪問で来た際に話す時間をいただいた。
「直感です」としか会社を辞めるいい理由が思い浮かばなくて、そう言ったが、あながち間違いではなかったんだろうな。
僕は旅に出る理由よりも、
なぜ旅に出ないのかと、旅に出ることを前提とし、肯定する理由を探しはじめた。
今となっては、逆に視野が考え方が狭くなっていたのかなとおもったけど。
そもそも俺の旅にそんな目標、目的はない。
好奇心と楽しいから。
それで旅がしたい。
ただそれだけ。
旅をするために旅がしたい。
旅が手段ではなく、目的っぽくなっているため、
まさに意識高い人からはなんのために、そのためにはどのように、将来を見据えてだとか、そうじゃないと「ただ行ってきただけでおわるよ」と思われるかもしれないがそれでいい。
自分が怖くなることはありますか?
これって自分探しの旅かもしれないけれど、
そんなかっこいいもんじゃないからそうは言いたくはない気がする。
僕は計画性もないし準備もとても苦手ではあるが、それでも適当に旅をすることの難しさは知っている。
真に適当に旅ができたとき自分はより成長しそうだ。
一体、俺は何が得たいんだろう。
「成長」って何なんだろう。
それでも旅をする。
これにて会社を辞めたシリーズは一旦終わりにします。
でわでわ。