初冬の北岳を日帰り登山してみたら吹雪だった【広河原からピストン】

登山
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山好きなみなさん、こんにちは!

日帰りで北岳に登ってきました~

アルプスや雪山って憧れますよね!

基本的に東京から日帰り登山をメインとしているので、近場はまあまあ行き尽くした感はあります。

「自分の登山をさらにステップアップさせたい!」「なんだか憧れるアルプスへ行ってみたい!」「雪山にも挑戦してみたい!」といった思いがあり、初冬の北岳を登ることにしました。

※2021年10月31日の登山記録です
※反省点が多数あり、やや無謀な装備・山行などが出てくることがありますが真似しないでください

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初冬の北岳を日帰り登山【広河原からピストン】

2021年10月31日、北岳登頂

今回の北岳登山のルート

甲府駅→広河原→白根御池小屋→多樺沢二俣→右俣コース→小太郎尾根分岐→北岳肩の小屋→北岳→北岳肩の小屋→小太郎尾根分岐→草すべり白根御池小屋→広河原→甲府駅

※GPS地図不携帯のため往路で白根御池小屋の分岐で多樺沢方面へ(後述あり)

 

今回の北岳登山のコースタイム

  • 甲府駅(4時35分発のバスで広河原へ)
  • 広河原(6時45分頃出発)
  • 白根御池小屋(8時4分)
  • 小太郎尾根分岐点(9時47分)
  • 北岳肩の小屋(10時17分)
  • 北岳(11時35分)
  • 北岳肩の小屋(12時10分)
  • 小太郎尾根分岐点(12時32分)
  • 白根御池小屋(13時20分)
  • 広河原(14時半着、16時40分発のバスで甲府駅へ)

※杜撰な登山ルート管理なので細かいところは割愛
※途中でトレースを見失う・北岳頂上手前で一度引き返したため時間がかかっているところがある

 

初冬の北岳を日帰り登山の様子

甲府駅4時35分発、広河原行のバス

甲府駅4時35分発、広河原行のバス

甲府駅から広河原行きのバスは朝の4時35分発なので前泊しないと厳しい。

前日は乾徳山を登り、甲府市内のゲストハウスに宿泊。駅寝やカラオケ屋でも良かったかもしれないが、駅から数キロ離れた草津温泉にも入ってしっかり休めたので良し。

4時頃からバス待ちのために多くの人が並ぶという事前情報があったので4時前には甲府駅に到着していたのだが、、誰もいなかった。

本当に今日は広河原行のバスが来るのかかなり不安になった。ちなみに、駅前の吉野家は空いておらず渋々ファミリーマートで朝ごはんを食べた。

4時半前にバスが到着するも、乗客は私一人だけ。そして終点の広河原まで一人ぼっちだった。

甲府駅4時35分発、広河原行のバス車内

広河原手前で起きると外は明るかった。窓から覗く紅葉が綺麗だった。

広河原行のバスの車窓から

6時20分頃に広河原インフォメーションセンターに到着。

広河原のインフォメーションセンター

登山準備をして登山届を提出。

アイゼンやピッケルを持っていない軽装、しかもローカットのトレランシューズなので、おじさんに注意される。

頂上付近は吹雪なので小太郎尾根分岐点くらい、靴が浸水してきたら引き返すようにアドバイスをいただく。トレッキングポールを貸してくれるとのことだったが断った。

※てんきとくらすはB

 

行けるところまで行くスタイルで広河原を出発!

広河原

広河原

前日の乾徳山登山の疲労なのか、登りはじめがキツく感じた。

広河原~白根御池小屋の登山道

広河原についた頃は寒かったのだが、登りはじめてすぐに身体が熱くなり着替え直した。

広河原~白根御池小屋の登山道

広河原~白根御池小屋の登山道

雪が所々に出てきた。

広河原~白根御池小屋の登山道

白根御池小屋に到着。ほとんど登山者とすれ違わない。

白根御池小屋

下記の事項は把握していたはずなのに、白根御池小屋の先に看板のない分かれ道があり、地図を確認すればよかったのだが、どうせ繋がっていると思い込んで道を間違う。

大樺沢下部(御池分岐~二俣)の渡渉用仮設橋が全て撤去されています。白根御池小屋を通るルートを使用して下さい。
https://www.yamakei-online.com/mt_info/info_detail.php?info_id=1032

大樺沢方面へ進んでしまい、道を間違っていたのだが途中で他の登山者を発見し安心して気が付かずそのまま登り続ける。

同じく道を間違えた登山者たち

この少し開けたところで一旦小休憩。実は登りはじめてすぐに雨が降り出して、傘を差しながら登っていた。

北岳への登山道

前方に見えていた同じように道を間違えていた登山者たちを追い抜いた。

次第に雪量が多くなり、開けたところに着いた。

北岳への登山道

こういった開けたところは迷いやすいのは経験から知っていたのだが、案の定トレース(足跡)を見失った。

後から思えば、それもそのはずでこのルートは推奨されていないのだから普通の登山者は歩かない。

何度もルートを探して右往左往していた、その間に後続の登山者たちが追いついた。

彼らをよく見ると4人中2人は軽装でずぶ濡れで、2人はしっかりとした登山装備をしていた。ちなみに誰もGPSのオフラインマップを持っていなかった。

1人で先へ進む。

北岳への登山道

分岐の看板があり、ここで登るルートを間違えていたことを悟る。。

北岳への登山道

小太郎尾根分岐点、稜線へ出た瞬間に強風になった。

小太郎尾根分岐点

ここで傘をしまってチェーンスパイクとゲイター(スパッツ)を装着。

チェーンスパイクとゲイター(スパッツ)

少し歩くと世界が一変し、ここを歩くのかと内心思いながらトレースをたどる。

小太郎尾根分岐点~北岳肩の小屋

小太郎尾根分岐点~北岳肩の小屋

小太郎尾根分岐点~北岳肩の小屋

看板の安心感が半端ない。

小太郎尾根分岐点~北岳肩の小屋

小太郎尾根分岐点~北岳肩の小屋で見た雷鳥(夏毛)

北岳肩の小屋のテント場

小太郎尾根分岐点~北岳肩の小屋

北岳肩の小屋がうっすらと見える。

北岳肩の小屋

今日で小屋は終わりらしく、軒下で休憩させてもらいフリースを着込んだ。

北岳肩の小屋

北岳肩の小屋から北岳を目指して先へ進む。

北岳肩の小屋~北岳の登山道

風が非常に強くなり、吹雪になった。ネックウォーマーを持っていないので顔に雪が当たるのが痛く、冷たい。マスクを付けた。

この看板で引き返そうかと迷いはじめるも、もう少し先へ進む。

北岳肩の小屋~北岳の登山道

視界も悪くなり、トレースがほとんどなく、気を付けながら進んでいく。

北岳肩の小屋~北岳の登山道

手をつかないと登れないほどの岩雪場。実は布っぽい安い手袋2組しか持ってきておらず、1組は濡れて凍ってしまった。もう1組を付けてその上から凍った手袋を着用した。不思議なことに寒すぎて防水仕様の手袋になった。

トレースもわからないし、自分が歩いてきた跡もわからないほどに。

もう頂上かなと思わせるような小さな岩山のピークが何回かあり、石を積んだケルンのピークを超えて、石碑があるピークにたどり着いた。

北岳肩の小屋~北岳の登山道にある遭難の石碑

次の岩の小さなピーク、ほとんどホワイトアウトしかけの光景を目の当たりにして、ようやく引き返そうと思った。

北岳肩の小屋~北岳の登山道

頂上までは後少しで悔しいけれど、仕方がなかった。グーグルマップをスクショした。

もうすぐそばに北岳の頂上が…

北岳肩の小屋へ引き返す

看板のところまで引き返すと、途中で追い抜いた登山者グループの2人がやってきたので、一緒に北岳頂上まで行くことにした。他の2人は引き返したそうだ。

1人から3人になった安心感はすごい。

北岳肩の小屋~北岳への登山道

 

そして、、、

 

ついに、、

 

北岳登頂!!! 

2021年10月31日、北岳登頂!

記念写真を撮って、すぐに下山。

北岳~北岳肩の小屋の登山道

北岳~北岳肩の小屋の登山道

北岳肩の小屋~白根御池小屋への登山道

北岳肩の小屋~白根御池小屋への登山道

北岳肩の小屋~白根御池小屋への登山道

白根御池小屋に到着。ここで一緒に登頂した彼らとはお別れ。

ここが白根御池小屋の看板のない分岐で間違えたところ。正解は右だった。

白根御池小屋の分岐

13時20分、ひょっとしたら14時のバスの時間に間に合うんじゃ?といった甘い考えで少し急いで下山した。いや、間に合うはずはないだろう。。

白根御池小屋~広河原の登山道

広河原山荘に到着。

広河原山荘

もうとっくにバスは逃しているので、なにか食べられるものがないか中を覗いた。

広河原山荘

今シーズンの営業は終了したそうで、誰もいなかったので吊橋を渡って広河原のインフォメーションセンターへ戻った。

14時30分、広河原のインフォメーションセンターに到着。

広河原のインフォメーションセンター

道に迷ったり山頂でもたついていなければ14時のバスに間に合ったのにと思ったけど、それ以上に着ただけに登頂できたことが嬉しくてどうでもよかった。

このインフォメーションセンターは自動販売機があるだけで食べ物は一切売っていない。白根御池小屋で最後の携帯食も食べたので食料も尽きて空腹と耐えながらバスを待った。

甲府駅に戻ってから、ラーメン屋さんで爆食いして東京に帰りましたとさ。本数が少ないので結構待ったけど。

 

初冬の北岳を日帰り登山してみた感想

北岳の頂上

初冬の北岳登山で反省点や学んだところ。

  • GPSオフラインマップ→YAMAP導入
  • 手袋→防水手袋と黒テムレスを購入
  • ネックウォーマー→ネックウォーマーとバラクラバを購入
  • トレッキングシューズ→冬用登山靴を購入
  • チェーンスパイク→アイゼンを購入
  • ゴーグルを購入
  • トレッキングポール購入、アイゼン頂いた
  • 携帯食は多めに持つようにする

お金で解決できることばかりだった。

また、今回の装備はほとんどワークマン。

ワークマンのINAREMのレインコートとメリノウール素材が中心で、これらは雪山登山には通用すると感じた。※別途記事にするかも

 

初冬の北岳、登頂できてよかった!

一旦引き返した自分の勇気を褒めたいし、また一緒に頂上まで行ってくれた登山者にも感謝です。

実は自転車日本一周時の十勝岳を除くと、はじめての雪山登山でした。それが天候の悪い北岳とまあまあ難易度が高いようなところになって自分らしいなとも思いましたが、無事に下山できて何よりでした。楽しかったし。

また、北岳を登りたい。その時は白峰三山を縦走かな。

 

以上、「初冬の北岳を日帰り登山してみたら吹雪だった【広河原からピストン】」でした。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。