おはようござんす。
あーー去年の今日自転車で日本一周スタートしたんだなーーー
懐かしい。
暇な人はこのブログから前ブログに飛べるので暇潰しにでもどーぞ。
20時ごろにラワルピンディー(ピールワダイ)からギルギット行きのバスに乗りこんだ。
横の席の人が英語を話すことができ、少し会話をし、空いている席を見つけたのか、通路はさんだ隣の席に移動してくれて一人で二席使うことができるようになった。
バスの中でビリヤニを食べながら出発を待った。
30ルピーの割には量も多く味もまあまあでよかった。
バスが出発して、はじめにナトコに案内してくれた子が乗り込んできた。
あー乗務員だったのかと思っていると、突然何かを唱えだす。
円周率でも暗唱しているのかこいつ、、とか思ったが(笑)
さっき話したおいちゃんが彼はバスキングしているんだよと教えてくれた。
意外とみんなお金をあげているので、あのよくわからないバスキングは儲かっている。
俺はというと「I could’t understand」とか言って逃げた、、
バスの中の他の乗客たちが「チャイナ」とか言ってくる。
日本人ということを伝えると、急に親切になる。
ところどころポリスチェックがあり、
少し経つとサービスエリアみたいなところに到着した。
なんか多少バスがトラブっているらしいが、、
再び出発して寝た。
バスが停まり、俺だけ起こされる。
パスポートかビザのコピーを渡すだけのときもあれば、外のポリスチェックまで行かされて直接パスポート等のチェックを受けることもしばしば。
なんでかは知らないけれど、警察はパスポート確認する際に最初の顔写真のページではなく、ミャンマービザのページかインドビザのページを開き必要事項をノートに記入している。
目立つからなのか、偶然開いたからなのか、、
まあそこにもパスポートナンバー載っているから問題はない。
一人が記入している間に、他の人から
パキスタンにどのくらいいるのか
なぜギルギットに行くのか
フンザで何をするんだ
君にとって観光ってなんなんだ
仕事は?
とか、まあいろいろ質問攻めにあう。
まーじで起こされるから眠い。
コピーもばらまきながら走っているが、なんのためのコピーか。。
とりあえずコピーをみたいな流れだ。
朝の5時前に再び起こされる。
またかーと思っていると、
「朝食は食べるかい?」と聞かれた。
乗客は全員降りていて、バスの中には俺しかいなかった。
そこには簡易的な朝食、ナンとオムレツだけあった。
ただで食べれるらしいのでいただいた。
そこはPDCAモーテルっていう政府系のホテルだった。
他の乗客たちはお祈りをしていたり様々だった。
テレビではテロリストが逮捕される瞬間の映像みたいなのが流れていてなんだか物騒だった。
ここの壁にカラコルムハイウェイの分かりやすい地図もあった。
途中で道が変わったのはおそらくカラコルムハイウェイを走りはじめたからなんだろうなとわかった。
なんとなく聞いたことあった名前で憧れがあったカラコルムハイウェイを実際に走っているなんて信じられない。
外が明るければどんな道なのか、景色とかも見れるんだけど、真っ暗の参道の中をもちろんバスのライトだけで走っている。
標高も少しはあるだろうし、寒くなってくる。
ライトダウンにパーカーを着て、ミャンマーでもらったダサいブランケットも役立っている。
山の中にも関わらず星はあまりきれいに見えなかったが、遠くの山にぽつぽつある現地の人の家の明かりは見えた。
出発しはじめてすぐにまた検問があり、バスを降りる。
外はめちゃくちゃ寒い、、。
そこではゲートが閉まっており、そこで何台ものおバスが待っている。
警察から「お前は男か女か」と聞かれた
「男だよ」
「パキスタン北部について何か知っているか」
「フンザ」と答えると、
「それだけか」
「カリマバード」というと、
苦笑いされた。
「ゲート閉まっているけど何か問題あるのか」と聞くと
「7時ごろに開く」と言われた。
あとから知ったけど、ここはあまり治安がよろしくないみたいで安全のために先頭と後ろに護衛車両がついてすべてのバスが一緒に走る区間だそうだった。
バスへ戻ると、でかい風呂敷をひいてお祈りしている人もいた。
そして俺はというと再び爆睡した。
夜中にパスポートチェックでちょくちょく起こされたので眠かったのだ。
起きて、
カーテンを開けると、
眠気が吹き飛んだ!!!!!
俺にとって窓からの景色が壮大で絶景すぎる!!!
ここはカラコルムハイウェイのビュースポットではなくただの道に過ぎない。
が、しかし俺はこの景色に吸い寄せられずーーーっと窓の外を見ていた。
これぞまさに谷という感じで底にはエメラルドグリーンの川が流れる。
バスは崖を削って作った谷の端っこの道を走る。
かなりでこぼこでスピードも出ない。もちろん揺れる。
この崖から落ちるとひとたまりもないし、いつがけ崩れが起きてもおかしくないような場所だった。
それでもバスは前の車を追い抜くことに没頭している。
乗客たちはあまり外の景色に興味を示そうとせずに、黙々と車の揺れに耐えていた。
パキスタン人は弱っていた、、。
俺もHPは削られながらも窓からの景色を見ながら写真を撮る。
揺れてなかなかうまく撮れないし、窓にはヒビがあって写るので撮るのが難しい。
運転手は感動しまくっている俺を見て、運転席の横に特等席を設置してくれたのでそこにも座って写真を撮る。
が、あまりの揺れに俺も体調が少し悪くなってきて元の席に戻った。
ときどき大量の羊を連れた、羊飼いの少年も見た。
バスはそこらの少し広い道に停車した。
立ちション休憩だ。
いや、、座りション休憩だった。
パキスタン人はなぜかみんな座ってトイレをする。
絶景の中で座りションするパキスタン人がなんだか絵になった気がしたのでパシャった。
それからも検問はちょくちょくあった。
絶景の中での検問はなぜだかわくわくさせられたが、、写真を撮る時間はもちろんくれなかった、、。
気づけば10枚あったパスポートのコピーも残り3枚になっていた。
岩絵で有名なチラースに入る直前で少し大掛かりなチェックポイントがあって写真とか撮られたり、カードを作らされた。
そこにはミャンマーで会ったずーさんの名前もあったので笑った。
12時前にたくさんのバスが停まるカラコルムハイウェイのどっかの食堂でお昼休憩。
170ルピー(200円以内)もするビリヤニを食べた。
でも、まあまあ美味しかった。
その辺に停まっている。パキスタンのトラックはかなり派手!
休憩が終わる合図に運転手がクラクションをぷっぷーと大きく鳴らして出発する。
通路はさんで隣のおいちゃんが乾燥したキュウイをくれた。
これまたおいしい。
このあたりの保存食なのだろうか。
いっぱい売ってた。
そういえば、いつのころからかバスにショットガンかマシンガンを持った護衛が乗っていることに気が付いた。。(笑)
今までバスは谷の右側を走っていたが左側に移ってすぐに道がよくなった。
中国語の標識が出てきた!
そう、カラコルムハイウェイは中国との共同事業だった。
もちろん中国までつながっている。
パキスタンから中国の国境は最近では4月1日オープンの土日祝日はクローズ。
雪が降れば通れないし、夏の間しか開いていない。
今まで窓からはあまり緑は見えてこなかったが、ところどころ木々や緑も見えてきて満開の桜?も見ることができた。
そしてバスは停まったのだ。
乗客たちがぞろぞろと外に出るので俺も続いて出た。
故障した、、。
ギルギットまであと少しのところなのに、、。
でも、なかなか景色のいいところで故障してくれたので写真を撮った。
ここにきて同じように写真を撮りだす乗客たちも出てきた。
結局バスの故障は直らずに、、
後ろからやってきた同じナトコのバスに乗りこんだ。
このバスはラワルピンディーを23時発のバスのようでがらがらだったのでみんな無事に乗ることができた。
そしてギルギットのバスターミナルには15時に到着した。
約19時間のバスでもう乗りたくないと思った。
でわでわ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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