【甲斐駒ヶ岳日帰りコースタイム】日本三大急登の黒戸尾根をピストン!※マウンテンタクシー利用

登山
スポンサーリンク

JR小淵沢駅からのマウンテンタクシーを利用して甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根を日帰りで登山してきました。制限時間もあったので日本三大急登「黒戸尾根」ピストンは相当きついものになりました。

スポンサーリンク

【甲斐駒ヶ岳日帰りコースタイム】日本三大急登の黒戸尾根をピストン!

甲斐駒ヶ岳の頂上

※2022年6月30日の登山情報です

【コースタイム】甲斐駒ヶ岳「黒戸尾根」日帰りピストン

一般的な甲斐駒ヶ岳「黒戸尾根」コースタイム(日帰り)By YAMAP

甲斐駒ヶ岳「黒戸尾根」の標準的なコースタイムは14時間半。距離は約18キロ、獲得標高約2,560m

私の甲斐駒ヶ岳「黒戸尾根」のコースタイムは6時間半

  • 尾白川渓谷駐車場(9時18分着、9時20分発)
  • 刀利天狗の祠(11時16分)
  • 5合目(11時40分)
  • 七丈小屋(12時7分)
  • 甲斐駒ヶ岳頂上(13時18分)
  • 七丈小屋(14時着-小休憩-14時6分発)
  • 笹の平分岐点(15時15分)
  • 尾白川渓谷駐車場(15時49分)
  • マウンテンタクシー(16時発)

※コースタイムはGPSで記録していないため写真時刻を記載
※自分はやっておいてなんですが、マウンテンタクシーを利用した甲斐駒ヶ岳「黒戸尾根」ピストンは登山スケジュールに無理があるのでおすすめしません

七丈小屋~甲斐駒ヶ岳頂上で少しバテました!

登りは歩いて、下りは半分以上走りました。

私は車を持っておらず公共交通機関組なので、甲斐駒ヶ岳「黒戸尾根」の登山口の尾白川渓谷駐車場までは北杜市とノースフェイスの事業であるマウンテンタクシーを利用しました。

  • 往路:JR小淵沢駅9時発、尾白川渓谷駐車場9時18分着(本来は9時半前後)
  • 復路:尾白川渓谷駐車場16時発、
  • 制限時間約6時間40分のタイムアタック

マウンテンタクシーについてはこちらの記事をご覧ください。

JR小淵沢駅からMOUNTAIN TAXI(マウンテンタクシー)を利用してみた【2022年】

 

写真で見る甲斐駒ヶ岳「黒戸尾根」ピストンの様子

尾白川渓谷駐車場

黒戸尾根は片道約9キロで急登です。樹林帯があり岩場があり鎖場があるバラエティーに富んだしんどいけど楽しい登山道だと感じました。

たくさん写真を撮ったので甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根の雰囲気が少しでも伝われば嬉しく思います。

連日の猛暑と好天が続く2022年6月の最終日、甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根を尾白川渓谷駐車場から挑戦しました。

幸いにも想定していた出発時刻よりも10分ほど早く尾白川渓谷駐車場に到着したので良いスタートダッシュを切れました。(9時20分スタート!)

歩き出すとすぐに神社があって、その側を進んでいくと吊り橋があります。尾白川渓谷です。

尾白川渓谷の吊り橋

尾白川渓谷

吊り橋を渡ると、ここから山道になります。いくつか標識があるので迷うことはないと思います。

甲斐駒ヶ岳黒戸尾根登山道

美しい樹林帯を歩いていきます。

甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根

甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根

甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根

よく見かける、笹の平分岐点の甲斐駒ヶ岳まで7時間の看板。

笹の平分岐点 ※下山時に撮影

出発から1時間半程歩いたら、樹林帯から岩の鎖場(刃渡り)に突入!

甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根の鎖場(岩場)

楽しくてどんどん進めてします。ここの鎖場は基本的には安全だと思う。

甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根の鎖場(岩場)

この鎖場(岩場)は開けていて景色も良い。

甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根からの景色

甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根からの景色

再び、樹林帯に突入!

甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根

甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根

この先からは梯子が続く。

甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根、梯子

黒戸尾根、刀利天狗の祠(11時16分)

刀利天狗の祠を越えてなだらかな山道を歩いていくと一旦下らされる。間違えないように登山道の標識もある。

黒戸尾根、刀利天狗の祠~5合目

尾白川渓谷駐車場出発から2時間20分、5合目に11時40分に到着。

甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根5合目

黒戸尾根の5合目以降はこれまでの登山道よりも滑落の危険性がありそうだ。

実際に私が到着する数時間前にこの5合目から見える梯子で滑落があり、大きな血の跡が残っていた。近くには救助に携わった方がいて「気をつけてね」と言われた。

正確な情報はわからないが、滑落があったのはこの梯子で写真に写っていないもう少し上から落ちて平坦な木の柵のところ(大きな血の跡があった)で止まったとみられる。たしかに、下山時はこのあたりは危ないと感じた。

甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根5合目の梯子

甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根、5合目~七丈小屋

鎖場や梯子が続くので気を抜けない。

甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根、5合目~七丈小屋

甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根の梯子(5合目~七丈小屋)

下から見上げた鎖場

甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根の鎖場(5合目~七丈小屋)

上から見た鎖場

甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根の鎖場(5合目~七丈小屋)

12時7分、七丈小屋に到着。

甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根、七丈小屋

甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根、七丈小屋

七丈小屋には有料の水場やトイレ、ベンチがあります。

甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根、七丈小屋 ※下山時に撮影

七丈小屋から先はテント場を通り過ぎて基本的に岩場で急登です。

私も七丈小屋に着いたときは体力にまだ余裕があると思っていましたが、徐々に足取りが重くなってきました。ペースは一気に落ちました。

黒戸尾根、七丈小屋~甲斐駒ヶ岳頂上

私は帰りもマウンテンタクシーを利用するのでタイムリミット(16時までに下山)がありました。じかんを気にしながらこの時間にここにたどり着いていなかったら引き返そうと決めながら登っていました。

個人的には単純な急登よりも鎖場のほうが腕の力も使うことができるのと楽しいから楽に感じた。

黒戸尾根、七丈小屋~甲斐駒ヶ岳頂上間にある結婚記念の鎖

七丈小屋付近ですれ違った人が「黒戸尾根はアドベンチャーだよ」と言っていた意味がわかりました。

鎖がなく、ちょっとした岩を登らないといけないところも!

黒戸尾根、七丈小屋~甲斐駒ヶ岳頂上

黒戸尾根は修験者にとって修行の道で甲斐駒ヶ岳は信仰の山だそう。

修行の道っぽい黒戸尾根

甲斐駒ヶ岳の頂上まであと少しのはずなのに果てしなく遠く感じた。

黒戸尾根、七丈小屋~甲斐駒ヶ岳頂上

黒戸尾根、七丈小屋~甲斐駒ヶ岳頂上

甲斐駒ヶ岳の頂上までは目と鼻の先。

黒戸尾根、七丈小屋~甲斐駒ヶ岳頂上

時間的にも体力的にもぎりぎりだったので頂上までラストスパート!

黒戸尾根、七丈小屋~甲斐駒ヶ岳頂上

 

尾白川渓谷駐車場から出発して黒戸尾根を登ること約4時間、

13時18分に甲斐駒ヶ岳に登頂!!!

標高2,967mの甲斐駒ヶ岳登頂!

甲斐駒ヶ岳の頂上にある祠

物凄い達成感で頂上で一休みしたかったのですがマウンテンタクシーまで時間がないのでそそくさと下山。頂上での滞在時間2,3分。

甲斐駒ヶ岳、頂上からの景色

甲斐駒ヶ岳、頂上からの景色

七丈小屋の水場で水分を補給して携行食を食べて5分ほど休憩。

七丈小屋から尾白川渓谷駐車場まで2時間以内で下山する必要があり、鎖場や梯子ゾーンは慎重に、登山道になってからはほとんど走って下山した。

5合目付近の登り返しで一瞬足が吊ったが、なんとか尾白川渓谷駐車場に15時49分に到着。

尾白川渓谷駐車場

マウンテンタクシーを利用して甲斐駒ヶ岳を黒戸尾根からピストンをやり遂げた。

尾白川渓谷駐車場に到着後は休む暇もなく、出発時刻まで身体を拭いたり着替えてJR小淵沢駅までマウンテンタクシーで戻りました。

 

マウンテンタクシーを利用して尾白川渓谷駐車場から黒戸尾根で甲斐駒ヶ岳をピストンした感想

尾白川渓谷駐車場に停まるマウンテンタクシー

黒戸尾根自体は前述した通り、樹林帯があり岩場があり鎖場があるバラエティーに富んだ楽しい登山道だと感じました。

今回はマウンテンタクシーの利用によりコースタイムが極端に短くなったため甲斐駒ヶ岳登頂の達成感は桁違いだけど、それ以上に体力的に辛くて精神的にも時間に追われてしんどすぎてもうしたくないと思った(笑)

黒戸尾根は早朝に出発すれば日帰りピストンでも普段山登りしている人からすれば難易度はそこまで高くないと感じたが、マウンテンタクシー利用だとエクストリーム級だと思いました。自分のコンディションやコースタイムなどをしっかりと把握してやり抜く力が必要。

基本的にマウンテンタクシーを利用した甲斐駒ヶ岳登山はおすすめできないが、私のように時間と交通手段もないけれど体力が有り余っている方にはおすすめできるかもしれない。※自己責任で

でも、こんなに楽しい甲斐駒ヶ岳黒戸尾根の登山道はもっと時間に余裕があれば楽しんで登れたのになとも思う。

以上「【甲斐駒ヶ岳日帰りコースタイム】日本三大急登の黒戸尾根をピストン!※マウンテンタクシー利用」

最後までお読みいただきありがとうございます!