こんにちは!
イスラマバードからアフガニスタンの首都カブールへやってきました。夕方ごろに到着し、晩御飯を探し宿周辺をうろうろしていただけなのですが夜は爆睡しました。
※2019年5月の情報です
【アフガニスタン旅行】首都カブールを観光する
朝7時前にノックされる。
なんだよ・・・こっちは寝てんのに!と思ったら、朝ごはん持ってきてくれた。この宿、朝ご飯付きだったんだ。
チャイはインドのようなミルクティーではなく、基本的にグリーンティー(か、ブラックティー忘れた)だ。
甘いクリームは残した。
インドのナン(実はあまり食べない)よりも、パキスタンのナン(クエッタで食べたのが一番うまかった)、そして一番うまかったのはアフガニスタンで食べたナンでした。もはやナンというよりはパンより。
できたての暖かいナンは最高に美味い!!!
さっそく朝ごはんも食べたことだし、カブールの街を散策してみることにする。
カラチの領事館で聞いていた通り、ペシャワールのようにみんながシャルワールカミースを着ているわけでもない。もちろんバザール付近や少し外れるとほぼシャルワールカミースを着た地元民か軍人か警察だった。
滞在しているシャリナウ付近はジーパンを履いている人もちらほらいる。女性はほぼ見ていない。
この日はジーパンにシャツで歩いた。靴はニューバランスだけど・・・。
ちなみに、ペシャワールサンダルは誰も履いていなかった。
宿の近くの通りにチキンストリートという宝石類や骨董品などが売っているかつて旅行者で賑わっていただろう通りがある。毛皮とか意味わかんないような置物とかいろいろある。路上の両替商もいる。
そこを通り抜けて左に曲がったところから丘の斜面に沿って家々が連なるのが見えた!
いい感じに人が台車を引きながら歩いてきて、彼らと山を入れて写真を撮った!
軍か警察かわからないけれど、突然ざーっと駆け寄ってきて止められた!
アフガニスタン人だと思ったのか現地の言葉で何やらいろいろ言われたのだが言葉が通じない。英語を話せる人が「パスポート見せろ」とか、、はじめは悪徳警官かな?と思い警戒したが、要は、軍の建物は撮るなよとのことだった。
写真の木があるところあたりのフェンスがそうらしい。
でも、中心地だからか場所により街中に軍人やチェックポスト(検問)がたくさんあるから、もう気軽に写真撮れないと、地元民にまじってきゅうりを食べながら考えた。
カブールに到着して、まず目を惹かれたのは丘の斜面に連なる美しい家々だった。
それらはカラフルなところもあるし、一色で渋い雰囲気の家々もあった。
これはぼくだけではないと思う。カブールに訪れる旅人なら誰もがそう感じるはずだ。
経験上、こういった斜面に沿って家々が連なる住宅街というのは治安のよくないイメージがある。それは南米のファベーラがそう強く頭に残るからだ。しかし、これまでアジアの場合は治安の悪い思いはしなかった。
若者がいたので尋ねてみたが、彼が言うには「危なくないよ!俺住んでるし。全然歩けると思うよ」といった回答だった。
カブールはパキスタンよりもインドよりも、車と歩行者間の弱肉強食が激しい。デカいものが強いのだ。決して譲るとか停まる気はない。
これまで平和になったことがない、自分たちの身は自分たちで守らないといけない国だから余計そうなのか。自衛は大切だ。
また、おもしろいことにパキスタン同様に、薬(コカイン)も大通りの真ん中で布をかぶって何人もがやっている!10人くらいの集団でやっているところもある。
この行為は何かを主張しているのだろうか。
そのすぐ側に警察・軍人とかもいるけれど、問題はなさそうだ。黙認。
どうなっているんだ!!!
カブールのバザールを歩く(市場)
ぼくが滞在していた時、シャリナウ周辺はそんなに人が歩いていなかった。なんだか街は不自然に閑散としていた。
バザールはどうなっているんだろうかと歩いて向かうことにした。
道路沿いにも雑貨を売る店が並んでいたり、ジャンルごとに店が立ち並ぶ。
カブール川周辺にバザールは広がり、人々も密集していた。
残念ながら、時折「チンチョン」みたいな差別的おちょくりはある。
この地に住むハザラ人もそうやって差別されてきているのだろうか。それともハザラ人でもない外人だと認識されているのだろうか。ぼくの髪が長いのでふしだらな女性と勘違いされた可能性もある。
カブールで見かけた女性でブルカを被っている人は青っぽいブルカばかりを被っていた。
基本的にカブールの人々はフレンドリーではない。普通に歩いていて声をかけられることはまずない。
しかし、声をかければ写真を撮らせてくれる人たちもちらほらいる。
だが、ぼくがカメラを持っていることが快く思わない人もいた。
もちろん堂々とカメラを持ち歩いているわけではなかったのだが、それでもなんかこいつ他と違うぞと気が付いて尾行してくる人がいたのであまり一つのところに長居をしたくなかった。
バザールの風景
丘の斜面に広がる家々
やはり、バザールを歩いていても、丘の上の家々に惹かれるのだ。
(朝のTV Tower Hillとは異なる)丘を歩いて上がった。途中までは舗装された道になっていたのだが、次第に階段や細い道、そして場所により土にもなる。もちろん地図上に詳細はないのだ。
しかし、ここの丘の斜面連なる家々が非常に美しかった。
バザール同様に、いや、それ以上に部外者であるぼくの存在は目立つ。おそらくなんだあいつみたいな感じで住民の目線を感じるようになったので立ち去り時である。
保守的で警戒心がとても強い。
そんな時、1人の若者がぼくの前に立ちはだかった。あまり言葉は通じないが言いたいことはわかった。
「ここには俺たちのマザールがある。ここで写真を撮るな、ここに勝手に入ってくるな!」と言ったものだろう。
ここで特定の家だったり特定の人々は何一つ撮っていないが、かれらには関係ないのだろう。ぼくがこの住宅街にいることが気に食わないのだ。
若者は突然ニヤリとして、ぼくの胸をドンと押して突っかかってきた。
「Money」
マシな言い方をすれば態度のデカい物乞いだが、悪い言い方をすれば恐喝かもしれない。
ここで弱気な態度を見せれば、一気に付け込まれるだろう・・・。
ぼくも若者の胸アタリをどついた。
そしたら、一発触発みたいな雰囲気になってしまい、これはヤバいとそそくさとぼくは歩いて逃げた。心の中で後ろから投石されないか怯えながら。
危なかった。アフガン人はみんな筋トレをしているわけではないが、ある程度の年齢だと筋肉質で力が強そうな体型だ。
他の丘で住宅街に入る手前の道沿いだと問題はなかったのだが、後日談として知り合いに聞くとやはり丘の斜面の住宅街には行ったらダメだと言っていた。
前述したとおり、これまで平和になったことがない争いが絶えない土地柄か保守的だ。
ちなみに、丘から降りて少し歩いたところで警察にパスポートはもちろんいろいろチェックされた。
やはり少しでも不審な行動をすればナップサックも斜め掛けしているし荷物チェックをされる。しかも、このときはカメラの中の写真も見られた。
「何で調べるんだ」と聞くと「お前がテロリストかどうか確認をしている」だそうだ。
そもそも荷物持っているだけで怪しい。
今更ながらカブールの街は厳戒態勢なんだと悟った。本当にエリアによるがブロックごとに警察がいたりする。
だから、自爆テロが起こるんだと思った。荷物を持つとバレるから車だったり自分に巻き付けるんだ。
バードマーケット(鳥市場)
本当は、銃とかを売る市場があるとかどうとかで探していたんだけど、さすがに「どこに銃売っているところあんの?」とかは聞けなかった。テロリストと間違えられても困るし。
そんな中、地図上にバードマーケットを見つけたので行ってみた。
たしか後ほど行くことになるウズベキスタンでも小規模のは見かけたのだが、中央アジア全体かどうか知らないが、このあたりの地域の人たちはペットとして鳥を買う(飼う)そうだ。食用ではないらしいが、あひるとかは食べるんだろうな。
なんとなくで訪れたバードマーケットだけど、結構写真を撮ってまわるとおもしろかった。
ということで、以下、バードマーケットの写真です。
以上、アフガニスタンン首都カブールのバザールを写真で紹介しました。
こういった地を旅行することについて良い悪いは別として、よほどの熱意を持った旅行者ではない限り、今後も外国人観光客がアフガニスタンを旅行するということは難しいだろうと思いました。
そして残念ながら、バーミヤンにて現地の人々の写真を印刷しようとカメラのSDカードを抜き差ししていたところ、データが飛んでカブールとバーミヤンの写真データの一部復旧できませんでした。
なんだかんだ時が経てば旅の記憶も薄れます。
やはり写真に残っていないというのは個人的には悲しいですが、残っている写真だけで残りの旅終盤のブログを書いていきます。
引き続きよろしくお願いします!
最後まで読んでいただきありがとうございます。