昨日、北屯に到着したころにはバスターミナルは閉まっており、1泊することになった。
本日、カザフスタンとの国境である吉木乃からカザフスタンへ入国する予定だ。
前日にバス乗り場の下調べはしていた。
朝7時半くらいに起床。
そういや、昨日教えてくれた人が朝に一度チケット買いに行ったほうがいいと言っていた。
今日行けなかったら、かなりショックというかだるいので、何としても行きたい。
そういえば宿の人にデポジットの50元をもらってない。スタッフは部屋にこもって泣き寝入りする気かな、、そんなことはさせない!俺は部屋を知っている。ノックして起こ50元を回収。当たり前の権利だ。
チェックアウトしてバスターミナルというか空地へ。公安の裏の駐車場のようなところだ。
あれ?
バスがない!
昨日いたはずだったんだけど。
周りの人に聞くと、そのうちくるよ的なことを言う。
しばらく待っているとやってきた。
料金は50元で9時40分発なようだ。
まだ1時間以上時間があるので、その辺の店で朝ごはんを食べた。小さい肉まんとゆで卵。
バスは謎に5分前出発した。
寄り道して人を数人拾う。
結局10時前にバスターミナルへ到着。
身分証集める。荷物チェック。
そういや昨日、誰かが10時にバスターミナルから出ているよといっていたのはこれのことなのか。10時前から待ち伏せしていたら乗れるかも。
紙に書かれた。
検問があったが、あっさり通過。
それにしても、バスのスピードが遅い・・・。
2回目の検問は外国人少ないからか仕事がわかっていない。いろいろ質問される。
「どこからきた?」「何人?」「今日国境こえるのか?」など。
翻訳アプリを駆使する。
ぼくは「あなたたちの仕事が遅いと国境こえることができないから、早くして」と言った。
すると、唯一わかる英語であろう「I know」と言ってきた。
そして最後に「ありがとう」と言ってきたので好感が持てた。翻訳でだけど。
あたりには何もない広々と整備された道路のはずなのにバスは30キロも出ていない。この距離にどんだけ時間かかるの。
中国の町は新しいところが多いが、ここ吉木乃もそうだ。とても整備されていてきれいだ。
さすが中国、人々の生活水準も向上したに違いないとか思っていると、、
14時に路上で降ろされた。
「歩いて警察から証明書もらってバスターミナルへ行け」とのことだったので、バスターミナルへ。そこの入口にある派出所で捕まる。
「お前は国境まで歩いて行くのか車で行くのか、車は許可書が必要だ」
「じゃあ、歩く!」と冗談で言ってみると、
「歩きはダメ!」と言われた。なんで聞いたの(笑)
そして、パトカーで大きな警察署に連行された。
ジャイアンたちに取り調べを受ける。
同じ質問や荷物検査を何回もされる。写真もパソコンからスマホ×2からカメラ全て見る、何回も何人も。
お腹すいたと言っていたら昼休憩に入り、ラグマン奢ってもらう。
いいやつもいるものだ。なぜかここでWi-Fiを使えた。
また取り調べを受けた。計5時間くらい。日本語を話すことができるウイグル人も呼ばれた。
詳しくは、
彼らの取り調べが長すぎて、カザフスタンのザイサンへ向かうバスに乗れなかった。
指定された外国人が泊まれるホテルへ連行される。168元(2630円)となかなかの値段。もちろん払ってはくれなかった。
ここのホテルの周囲には柵があってパスポートがないと出れない。パスポートはレセプションが預かっている。
ホテルのセキュリティすごい!
無駄に防弾チョッキやヘルメット、木刀を持っているのだから。それががっちりした男性ではない、やる気のないお年寄りが・・・。これ意味あるのか。滑稽なんだけど。
ごはんを食べるところも指定される。
翌日10時に迎えがきた。
「バスのチケット買うぞ!」とのことでバスターミナルへ向かう。
しかし、、
昼からしか買えなかった。
傲慢で偉そうなのに、彼らの怠惰さや仕事のできなささがすごかったので、ぼくは前日から何回も「バスの時間などを確認しなさい」と言ったやん!!!
再びホテルに戻される。
12時半過ぎに迎えに来た。
チケットを買うためのパーミッションをもらう。
バスターミナルでチケット買う。カザフスタンのザイサンまでで100元だった。高い。
バスターミナル横の派出所で嫌がらせを受けながら待たされる。
そこで働いていた女に興味を持たれパスポートを見せろと言われる。
すると、パスポートを見て「私たち同じ誕生日ね!」とか無邪気に言ってきたのには腹立った。その間スマホはほかのニコニコした男性に謎の黒い機械に繋がれている・・・。写真検査もある。
ここに英語という選択肢はない。
お互い言葉は通じないので翻訳アプリで話し、説教した。
「あなたたちはコミニュケーションが取れていない。日本なら首やからな」と。
彼らに、行動を制限される、派出所から動くなと。人間は制限されると、、動きたくなるものだが。
15時30分発の吉木乃発、カザフスタンのザイサン行きのバスは少し遅れて出発した。
すぐに検問があった。また、俺だけ長かった。
なんか日本人きたぞー!みたいな。
ほんと「コミニュケーション取れよ」と思った。来るのわかっていただろ!
ちょっとキレそうになった。
バスの人たちもぼくが遅いので少し不機嫌そう。
明らかに俺だけ後ろの席で隔離されているし。
16時過ぎに吉木乃の国境に到着した。
さっそく別室に送られる。
恒例の荷物、カメラ、スマホなどの写真をチェックする。
何回も、何回も・・・。
正確の悪い英語を少し話せる女にいじめられる。
頭がおかしい。
とっくにバスには置いて行かれていた。100元もしたのに。
この荷物写真検査を突破したと思ったら、
税関の前で停電した。
全ての作業がストップする。
しかし、国境とはいえ、あの中国も停電するんだと思った。むしろ、カザフ側は停電したけど、こっちは電気通っているよパターンだと思っていた。カザフ側が停電していたかは不明。
税関の検査の前で待った。暇そうなスタッフが翻訳アプリで話しかけてくる。いろいろ聞いたけれど、もう考え方自体が違う。
税関では、パソコンに入っていた中国の地図を消された。
「台湾が~~~~」と。
彼らは悪気なくいじめている。もちろん、業務というが。
彼らは人の話を聞かない、大人数で囲む、権力を無駄に行使した。
この写真は、スマホの写真検査をしていた担当の人が、イミグレの取り調べ室内でおもしろがってぼくの写真を撮ってきた図
ぼくの背後には、また別のスタッフも写っている。
ぼくも笑ってはいるけれど、こいつに一発パンチを入れてもよかったなと思うほどにムカついていた。
18時30分にスタンプを教えもらえた。
たった2時間だったけど、前日からの今日なのでとても長く感じた。
イミグレの建物から外に出ると、バスはいない。
ここの国境は車じゃないと超えることができない。車をとめないといけない。なんで、彼らは非協力的なのか。
新たに来たバスに交渉していると、イミグレのスタッフに最後に怒鳴られて大きな声で文句を言われた。頭おかしいし、ぼくも頭がおかしくなりそうだった。
「中国では中国のルールに従え!」みたいな。
いやいや、従ってるやんというか、従わされざるをえない。
中国ーカザフスタンの時差はマイナス2時間。
カザフスタン側は、外国人が来ることに慣れていないのかスタンプ押すのに5分くらいかかった。
その後、別室にも通されたが、「ホンダ」、「カガワ」と言われ、サラッと地図と写真の形式的な検査があった。サラッと見せただけ。
また、バスに置いて行かれるよ、、
国境から、カザフ側国境の町ザイサンまで60キロ以上離れているのに。
税関で荷物検査がはじまろうとしたとき、もうダメかと思ったが、あるスタッフのおじちゃんが「こいつはただの旅行者だ!」と言ってくれて、
「さあ行くぞ!」と。
バスのみんなは待っててくれていた。
カザフスタンに入った瞬間道がとても悪くなった。
お尻が浮くほどだが、みんなフレンドリーで優しかった。
中国語からロシア語にかわり、どっちみちまったくわからないけど。
なぜか、バスの中でカザフスタンの通貨100テンゲ(28円)をもらった。
そこで気が付いたのだが、俺カザフスタンのお金持っていない!この時間に両替所とか開いているのか。
バスの乗客によると、ザイサンから朝の7時にアマルティ行きのバスがあるらしい。
車内では中央アジアの異国の音楽がながれていて、なぜか身にしみた。おそらく中国のイミグレや町で辛かったからだ。やっと脱出できたといった思いで。
ザイサンのバスターミナル?に到着した。
明日アマルティに行くためにバスターミナル横のホテルに泊まる。
約1000円なのでまあいい。
ホテルにいた人にほぼレート通りで両替してもらう。450元(7000円)、手数料は120円くらいやからいい。
ホテルの食堂でごはんを食べるが、まともなものがなかった。マントゥ(大きいシュウマイみたいなの)と揚げたやつ
ふと、窓の外を見ると、日が沈んでいた。
これもまた、旅なんだ。
この日はいろんなことを考えた。
でわでわ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。