ドワルカ・オカー方面からディワリの影響で宿難民になり、アーメダバードまで帰ってきた。
本来行こうとしていたジュナガド、ディウなどグジャラートの旅を終わりにしよう。先へ(南へ)進むことにした。別に目的地はない。
アーメダバードのバスターミナルで明るくなるまで地元の人と過ごした。座っていればいいが、寝転ぶと警備員のような人が笛を吹いて注意をする。寝不足だ。
夜が明けて少しゆっくりした後にターミナルから出た。すぐそばでサンドイッチを食べた。
歩いて、アーメダバードの駅の横にある予約オフィスへ行ってムンバイ行きのチケットを買った。それからなんとなくその先のチケットも予約しておいた。
前回アーメダバードへ来たときは1泊500ルピーのきれいな宿に泊まった。今回はリキシャの運ちゃんが300ルピーの安宿を紹介してくれた。でも、翌日の夜にムンバイ行きの夜行列車に乗るのでそれまでいさせてもらう交渉をして500ルピーにした。
そこは立地はいいにしても前回宿泊したところと200ルピーの差でかなり小汚い窓のないいかにもなインドの安宿だった。部屋の入口から想像してほしい。
じめじめとした部屋。なんだか枕も湿っぽい。シーツみたいな白い布にはFeeling of Luxuryとか書かれている。
なんだろう・・・
ブージにいたときあたりから、「旅の終わり」を少しずつ意識するようになってきた。
そもそも旅を終わらせる必要があるのかどうかもわからないし、もっと旅はしたい!
でも、もう少ししたら自分の意志で区切りをつけようかなんて考えている。
「昔、ちょっと旅をしてたよ」って、言いたい。
これまで約3年間、いや4年間か。旅にはまってから、すべてを旅に費やしてきて、それを中心に生きてきた。
中毒患者のように旅に魅せられて、最終的に新卒で入社した会社を7か月でやめるという半戦略的なパワープレーに出た。後先をそんなに考えず最短で。
客観的にみると、旅に人生を狂わされた人なのかもしれないけれど、ぼくは「旅は人生を豊かにするものだ」と信じている。今も。
旅をするために旅をするわけでも、旅をするために生きるわけでもない。
旅は人生の中の重要な1つの要素
だから、他のことにもチャレンジしていきたい。
そんなことを思いながら、ふらふらとアーメダバードの町をさまよった。
そういえば2年前に線路を越えるための橋で犬に噛まれたなと思いだしたのでそのあたりへ向かう。
歩道にはソファーが置かれており相変わらず道幅は狭い。2年前はここやいたるところの路上にベッドがあった。5月という暑い時期だったからなのか。
ヤギに餌やりをする男性(路上のタイヤ屋)
橋の上から鉄道が見える。
そして、ここで面白いものを発見した!
わかりますか!?
橋に繋がる階段が途中から家になっています(笑)
これはいったいどうなっているんだといった好奇心からまわりこんでみた。
ここはもう完全に住宅街になっており、外国人というか外部の者がいるととても目立つので見られる。この子供たちが最終的にかまってほしくて石を投げだしたので撤収したが、階段の行き先を見ることができた。
なんと階段の途中から家になっていた!!!
中も見せてもらった!
家の中に階段の柵があって、ここはもうなんでもありなんだと笑ってしまった(笑)
さすがインドだと感心した。
毎回想像の斜め上を越えてくる。
それからまたアーメダバード中心地へ戻ってテキトーに歩きまわった。
ぼくは木と人が共存していたり、人々の日常の生活を見るのが好きだ。
旅をして、いろいろ見てきたつもりだが意外と自分自身について考えるということはおろそかにしてきたのかもしれない。もしかするとそういった時期にさしかかってきたような気がする。
このあたりから「旅の終わり」を少しずつ意識するようになった。
さて、夜行列車でムンバイへ向かう!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
でわでわ。