一応ナマステ!(インドのあいさつ)
さてさて、前回の続き。
前回アルナーチャルプラデーシュ州の州都イタナガルからジロにやってきた。
市場で刺青の入ったアパタニ族の女性は見かけたが、ノースプラグの女性はあまり見かけられなかったし、写真も断られた。
そして情報収取を行い「ホン村」に行けば見ることができるよという情報の元向かうことにした。
アルナーチャルプラデーシュ州 ジロって?
今更ですが、、インドって逆三角な形ではなくって、ちょろーっとバングラデシュとブータンと中国とミャンマーに挟まれた地域もあるんですよ、このあたりをインド北東部って呼んでます。セブンシスターズともいいます。
インド大好きって人も意外と知らなかったり、行ったことなかったりと、インドだけどインドじゃないような少しマニアックな地域です。
その中でも、ここアルナーチャルプラデーシュ州は中国とインドが領土を争っているようなところでもあって、唯一パーミッションが必要な地域となっていて少し難易度が高いです。(他の州のパーミッションは数年前に廃止)
インドが実効支配しているだけなのでグーグルの地図上でも点線になっています。
そんなアルナーチャルプラデーシュ州のパーミッションの取得方法はこちらです。
2017年アルナーチャルプラデーシュ州パーミッション取得方法。
デリーやコルカタなどの大都市でも取れるらしいですが、この記事ではアルナーチャル州最寄りのアッサム州のグワハティーでの取得です。
この記事とブログを見れば誰でもアルナーチャル州行くことができるので、高いお金(数十万)を払って旅行会社に頼む必要はないです。
これからインド北東部がバックパッカーをはじめ旅行者の定番の旅行地になってほしいって思っています、いいところなので。
ちなみにジロは標高1700mくらいです。
少し前置きが長くなりました、そして今日の記事はボリュームがあります。
「ノーチリ、ノースパイシーで」
早朝起きると強い雨が降っていた。
連日の移動で朝早く起きる癖が付いている、、。
二度寝をして7時半ごろにまた起きる。
なんでこんなに不味くなるのかわからない食パンにフルーツジャムを塗って食べるが、、無理!
ごめん、、捨てた。
外は霧が凄いく、雨もぽつぽつと降っているようだ。
どの服装がベストなんだと考える、、。
とりあえずもうこの辺りは雨季に入っていて毎日数回雨が降るので、雨天対策は必須。
なんとなくだけど、ここの田んぼは水が張っていて、写真撮る際はもしかしたら田んぼの中に入っていかないといけないかもしれないので、サンダルはいるのかなーとかいろいろ考えながら、外はいまだに雨が降っているので、昨日の夜にいったセラレストランで朝食のチキンマギーを食べることにする。
(マギーは袋麺のこと)
念のため、「ノーチリ、ノースパイシーで」と言う。
昨日もチキンチョウメンを食べたときに「ノーチリ、ノースパイシー」と伝えたから大丈夫と思った。
ウェイターの少年は厨房に大きな声で「ノーチリ、ノースパイシー」と叫ぶ!
ここはどこですか?
インドです。
はい、、
チキン抜きの辛くないチキンマギーがやってきた!(笑)
ハンバーガーのハンバーグ抜きみたいな、、。
それなら普通のプレーンのマギーを頼むよと、笑
びびる!!!
常に悪い方に想像のはるか上にいくインド、、。
店員とどこにチキンがあるかを確認するが見当たらない、、(笑)
ノーチリをノーチキンと厨房の人が聞き間違えたらしい。
そんなにこだわりないからいいんだけど、もちろんオーナーの人に伝えて、プレーンマギーの料金にしてもらった。
さすがにオーナーも笑ってたよ(笑)
朝から雨も降っているし、チキンマギーのチキン抜きが来るし、絶好調なので今日は楽しみだ。
セラレストランから外に出ると強烈な雨が降り出した、、これから出かけようとしているのに、、。
今日の朝も顔に刺青をしている女性とはすれ違った。
でも、俺は刺青+ノースプラグの女性が見たいんだ!
見たからなんなんだって話だけど、興味本位でしかない。
それを言いはじめたらきりがない。
写真で見ればいいって人もいるかもしれないが、それで満足できるなら旅になんかでない。
実際に足を運んで、どんな環境にいるのか、観光客向けなのか、または日常的に装飾しているのかと、気になる点がいくつかある。
言ってしまえば、俺の旅にテーマはないし、自分の行きたいところへ行くだけである。
これがテーマと言えばテーマだが、テーマじゃないと言えばテーマじゃない。
どっちでもいい。
この話は長くなりそうなので、置いておこう。
ANKITAホテルに戻り、もう一日延泊すると伝える。
が、伝わらない。
もう一日延泊するというのも、言葉もジェスチャーも通じず、、近くにいたちょっと英語話せる人に通訳してもらった。
顔に刺青とノースプラグのアパタニ族を探せ!!!
ホン村までの道
オフラインマップ(Mapsme)にもおおざっぱに載っている。
実際にはもう少し距離はあるだろう。
グーグルマップにも載っているけど、僕はネット環境ないので使えませんでした。
参考までに載せときます。
雨も止んできたけれど、外は少し寒いし、傘も持参してカッパを着てアパタニ族探しに出かけよう!
ホン村の方向に歩いている途中にハポリの村の路上でノースプラグをしているアパタニ族の女性を見かけたので声をかけた。
断られた。
やっぱり声をかける際や頼むときに、工夫が必要だと感じた。
多少の出費も仕方がないと思うし。
再びハポリでノースプラグのアパタニ族の女性が店に入ったところをみたので付いて行ってみた。
俺は店員に「俺は写真家で彼女がどうしても美しいから撮りたい」と言って頼んでみたら、
店員は「もちろんいいわよ、彼女は私のお客さんだから聞いてみるね」と快く聞いてくれた。
が、しかし、
アパタニ族の女性は拒否した。
これは仕方ない、本人が「ダメ」って言ってるんだから。
どうやハポリの村にいるアパタニ族の女性は難しい。
他を当たろうと、再びホン村向いて歩きはじめた。
工事中なので迂回、と思ったけど、道間違えただけだった、、(笑)
スーモ乗り場の横を通り過ぎて、、ぐちゃぐちゃどろどろな道を歩いていく。
雨が降っていないだけましだ。
お土産屋さんも軽く見て、
少し歩いたところを右折すると、
すぐにホン村の入り口の門が現れた!
よーしホン村に入ったぞー!!!
ここから刺青とノースプラグのアパタニ族といっぱい会えるのかな、ワクワク!
村を歩くが、、
人があまりいない。
やっとすれ違ったのが、おそらくアパタニ族の男性、腰に短刀を据えている。
またひたすら歩き続ける、、
両サイドに田んぼ広がる。
少し棚田みたいになっている。
田んぼにちょくちょく人がいて近づいてみた!
そして刺青をしたアパタニ族のおばちゃんをパシャリ!
ノースプラグを付けていないアパタニ族の人は快く撮らせてくれる。
そして近くにいたおばちゃんが「撮って~」と声をかけてきてくれた^^
彼女たちは雨の降る中も仕事をするに違いない。
自作のブルーシートで作ったレインウェアを着る。
決していいとは言えない労働環境だ。
どうやらここにはノースプラグのアパタニ族の女性はいない。
もうここはホン村のはずなのに、、
再び情報収取することにする、、。
水路で釣りをしている若者に声をかけると、すぐ後ろに協会があるから教会に行ってみてとのことだったので、教会へ行く。
ハポリって書いてるよ!看板に!
まだここはハポリの村なのか、、!
聞き込みをすると、やっぱりホン村へ行った方がいいよと、、。
やっぱり、ここ違うは違うの?笑
よくわからないけれど、さらに奥へ進む。
全然人がいない。
ホンビレッジの看板も出てきた!
やはり保守的な村、民族なのだろうか。
アパタニ族の顔の刺青とノースプラグの装飾には理由がある。
数十年前までこの辺りの民族の特に女性は誘拐されることが多くあった。
それを防ぐためにわざと醜い顔にして誘拐を防ぐという風習が残っているところだ。
今の40代以上の女性には残っているそう。
だから、その保守的な性格が家のまわりの柵にも出ているのだろうか、、。
ガイドもいないか詳しいことはわからない。
何のマークか忘れてしまったけれど、日本の国旗に近い旗がちょくちょくある。
奥へ、奥へ進んでいく。
まじで誰もいない。
ある程度進み家が多くなってきた、栄えてきたかな!?
ちなみに家の前にある長い棒飾りは魔除けだそう。
このあたりは降水量が多いのか、ほぼすべてが高床式の家である。
あまり人が出歩いていない、、
ホン村にいる5.6人くらいの人に聞き込みをすると、、
- この時間帯にノースプラグ付けたアパタニ族に会うことは難しいそう。
- アパタニ族は農民で日中は田んぼにいる。
- 田んぼからの帰宅時間は17時~18時でそのとき話しかけるといけるかもねとのこと。
さらに聞き込みをすると、、
洗濯してた女の子が一緒に探してくれた。
ちょっとだけ英語を話せて、
「妹かわいいね」というと、まさかの娘だった!!!
そのとき、商店でノースプラグ付けたアパタニ族の女性を発見!!!
俺はこれまですべて断られているので、彼女にはじめは話してもらって、通訳もしてもらった。
そしてついに!!!
刺青とノースプラグのアパタニ族の女性の写真を撮ることができた!!!
地元の人を通したからなのか、快く写真を撮らせてくれた^^
そして、、目の前に再びノースプラグ付けているアパタニ族の女性が現れた!!!
今回は俺が話しかけに行く。
すると、何か言われたけどわからないので訳してもらう。
「タバコ買ってくれたらいいよ」とのことだ。
もはや一方的に撮らせてくれるなんて思っていないので、たばこを購入、10ルピー(20円)
そして写真を撮らせてもらった。
この人は裸足だし、あまり裕福ではない。
だが、たばこ(噛みたばこ)はやめられないらしい。
はじめに写真撮らせてもらった人にも、何か必要なものや手伝えることはないかと伺ったけれど、「写真撮ってくれてありがとう」と言ってくれたので嬉しかった。
「パヤ アロ パチョ」
彼女たちは俺に一つ言葉を教えてくれた。
どうやら「ありがとう」という意味らしい。
「パヤアロパチョ」と彼女たちにお礼をいい別れて、一人で行動する。
そういや昼ごはん食べてなかったなーと思い、商店でお菓子買う。
お店の人が刺青のアパタニ族の人だったので撮らせてもらう。
お店の人が「ちょっと待って、もう一枚」とジェスチャーをしてくれて、
アパタニ族の特徴の一つである装飾品を出してくれた。
先ほどの聞き込みでわかったっことは、
アパタニ族の女性はこの時間帯は田んぼにいるということだ。
田んぼまでの道を聞きながら、歩いて向かう。
雨が降りそうだ、、。
すぐそばで作業しているアパタニ族の女性がいたので撮らせてもらった!
鼻に跡があるので昔はノースプラグ付けてたってことかな。
また奥へ、奥へ進む。
道にいた男の人に「ノースプラグをしてる女性の写真が撮りたい」と、英語が通じないのでジェスチャーで尋ねる。
すると、「あそこにいる黒い服の人に聞いてごらん」って少しの英語交じりのジェスチャーで教えてくれた。
途中でまたアパタニ族の女性がいたので撮らせてもらう!
田んぼと田んぼの間の細い道を通り、、黒い服の女性のいる方へ向かう。
近づくと、、
おーー!!!
ノースプラグもしてる!
「写真撮っていい?」て聞くと、
快くおけ!
でも、距離が遠いな、、
どうしようか、、
いや、田んぼに入ろう!
これがマナーだ。
彼女の方へ田んぼの中歩いていくと、、
彼女は「本当にやってきた!!!」と言わんばかりの、
満面の笑顔を見せてくれた!!!!!
なんか彼女たちと少し心が繋がったかなと思った瞬間でした。
こんな笑顔な写真は最初で最後でした。
先日の写真展ではこの写真は海外編のメインの写真として使いました。
DMの段階では「あっちゃんいい笑顔してるね」と、僕とよく間違われたんですけど、、(爆笑)
最高の写真が取れました!!!
パヤアロパチョ(ありがとう)、おばちゃん!!!!!
またこの地域に行く機会があれば現像して渡したい。
それから俺は素足で歩くことにした。
田んぼでは意外と足は汚れないんだね。
ときどき手を振ってくれる女の子に見つめられながらも歩き続けた。
雨が降り出したけれど、、
それからも探し続け、撮り続けた。
通りすがりのおばちゃん!!!
作業中のおばちゃん!(サッカーの監督の顔にそっくり(笑))
このおばちゃんはお手伝いして(荷物を運んで)撮らせてもらった。
この人は、
沼みたいなところを通って、ひざくらいの深さの場所まで近づいて撮らせてもらいました。
やっぱり、撮らせてもらうんだから、何か手伝ったり(向こうのために何かしたり)、最低でも同じ目線にはならないといけないなと経験で感じることができた。
サンダルを持ってきていないので、、その辺の水たまりで足を洗い、、
少し雨宿りをして、、
ホン村から歩いて帰った。
すると、
帰り道に夫婦のアパタニ族がいたので写真を撮らせてもらった!
絶妙な距離感である。
雨の中俺も歩いて帰ったが、彼女らもまた雨の中仕事をしている。
俺がここを通ったときは昼休憩だったのかな?
少し人増えてる。
この村ではじめてリキシャも見た!!!
乗りたかったけど、、節約。
そしてこんな田舎にもあることに感動!
早歩きで1時間くらいかけて帰った。
パヤ アロ パチョ
ありがとうホン村!
写真を撮らせてもらっただけでなく、大切なことも教えてくれた。
スーモ(jeep)乗り場のカウンターの人たちに会えたよって報告をしにいって、また新たな情報を得た。
女の人だけでなく、男の人も幼いころに?一本顎に刺青を入れるという。
さっきの夫婦のおいちゃんの写真を見返すと刺青入ってる!
目立たないけれど、うっすらと一本刺青が入っている。
ハポリの村に入って珍しく電車予約できる代理店があった。
イタナガルのすぐそばのナハラグンからグワハティに鉄道がある。
しかも280ルピー(560円)と安い!
が、しかし、
フル(満席)!!!
約5日前後のグワハティからコルカタのハウラーやシアルダー行きの鉄道も調べてもらったけど、
フル!!!
嫌な予感しかしない~(笑)
当分先までフル!!!(笑)
コルカタまで戻る手段はまた考えよう。
お昼ご飯を食べていなかったので、
またあのレストランでチキントゥクパを頼む。
ハーフで60ルピー(120円)
何でこんな味になるんだろうと、思うが、まぁまだ食べれるましな味。
宿に戻り、泥を落としたり、極寒のシャワーを浴びたりして、ちょっと休憩。
19時にはあの店閉まるみたいで、18時半くらいがラストオーダーらしい。
田舎の街は閉まるのがはやい。
また夜はあのレストランへ行く(笑)
もはや常連だ(笑)
ここの店、個室じゃないけど、家族席はカーテンで仕切りがある、パキスタンみたいだ。
帰り道も、ノースプラグのアパタニ族の女性を見た。
やっぱりこの村にもちょくちょくいるんだ。
他の地域や村でもそうだったけど、地元の人は気にしない。
これが普通なのだ。
観光客が勝手にはしゃいでいるだけで、彼女たちからしたら迷惑極まりないんだろうな。
ごめんなさい。
そして、
パヤ アロ パチョ
でわでわ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。