サラーム!(パキスタンのあいさつ)
今日はついにアフガニスタンへ行きます。
正直なところ情報も少ないしラマダンも迫ってきていて少し不安だ。でも、パキスタンのように行ってみたら案外そうでもないということを期待している。
外務省の危険・スポット・広域情報ではアフガニスタンはレベル4の真っ赤だ。パキスタンは地域によるがペシャワールはレベル4だ。
いろんな意見があると思うがこの気持ちは止められない。
ちなみにアフガニスタンへはノービザ入国できるわけでもなく、密入国でもなく、正式にビザを取得し入国するのだ。その肝心のビザが容易ではない。言うならば、やや運ゲー的な要素があるので報われるかはわからないが行動を起こした人のみ取得できた。
この数年の間、ぼくのリアルな旅友3人がアフガニスタンへ入国している。
イスラマバード国際空港からアフガニスタンの首都カブールへ
ペシャワールからカイバル峠を越えてアフガニスタン行きは断念
本来ならばパキスタン北西部ペシャワールからカイバル峠を越えてアフガニスタンへ陸路で行きたかったのだが、パーミッションが必要なのか、意外と簡単に行けるのか、または行けないのかはっきりしなかった。
チトラールの警察は行けると言っていた。しかし、同じKP州なのにペシャワールの警察には確認してくれなかった。時間も無駄にできなかったので確かな情報がほしかった。
余談だが、以前、東チベットのガンゼの公安に今はラルンガルゴンパは行けるのかと聞いたときは「行ける」と言っていたが、いざ現地に行ってみると検問で捕まって追い戻された。そのときも現地には確認してくれなかったんだ。
カラーシャで出会った富裕層向けのガイドをしているイスラマバード出身のパキスタン人は、パキスタン側からは無理だと言っていた。パーミッションが必要でそれはおりないそうだ。
しかし、アフガニスタン側からは可能だという。前にヨーロピアンが陸路で越えたらしいが、国境からセキュリティーが付いてしまい面白くなかったと言っていたらしい。
いや、セキュリティーがとかどうかはもうどうでもよくてカイバル峠を陸路で通過できて景色を見て雰囲気を味わえればそれでいい。これが甘ちゃんな意見ということは自覚しているけど。
ぼくは飛行機ではなく、陸路にこだわる。まあ、ただのこだわりだけど…。
幸いKam Airはいつでも料金は定額で125ドルだった。
しかしながら、もうすぐラマダンがはじまってしまう。
それまでにカブールには最低でもたどり着きたかった。通常時のアフガンの人々の生活が見たい。
だから、パキスタン北部の終盤を駆け足でまわったのだ。
パキスタンはビザが緩和化されるので時間があればいける。しかし、アフガニスタンは入れなくなりつつある。この機会を逃すと、入ることができないかもしれない。
危険かもしれないが、このアフガニスタンへの旅欲は抑えきれなかった。
いろんな自分の中での葛藤もあって、結局飛行機でアフガニスタンへ行くことにした。航空券は前日にチトラールからペシャワールの道中に頑張ってスマホで買った。
前述もしたが案外アフガニスタン現地へ行ってみれば平和だったり人々がフレンドリーとかそういうことを期待している。(残念ながらそうではなかったが)
ペシャワールからイスラマバード国際空港へ
少し余裕をもってペシャワールの宿を出てバスターミナルへ向かったのだが、バンの人数が集まらなくてヒヤヒヤした。というか、今日は休日らしく移動が少ないとかどうとか。
イスラマバード行きのバンのチケットを買うが乗客はぼくともう1人のみだ。10人以上に集まらないと出発しない。
まあ最悪のケースである飛行機を逃すよりも安いのでタクシーをチャーターしたり9人分の料金を払うという手もあるがまだ使わない。
待っていると少年がおちょくってくる。まじでこっちは人が早く集まらないか少しイライラしている。まわりの人に注意をしてもらったが効果はない。
少年にデコピンをかましたった!そしたら半泣きになった。悪いけどぼくのは痛いのよ、大人を舐めるな。
「時間がー」とか言っていると、少し隣にピンディ行きのバンがあり、「それに乗れ」と言われる。返金もしてくれた。
無事にピンディー方面へ出発し、ここで何気なくGoogleマップで空港と調べると思っていたところと違った。
マップスミーを見ていて、イスラマバード国際空港の場所を違う空港と勘違いしていた・・・!
このままだとせっかく他のバンに乗り込んだのに間に合わないかもしれない。行き方すら調べていなかったし。
イスラマバードの街からすぐ東だと思っていたのが、南西だった(苦笑)
幸い、バンの運転手や乗客には空港へ行くと伝えていた。だから、勘違いしていたのはぼくだけなのだが。
高速道路で白タクを横付けして捕まえて空港まで送ってもらう。逆方向だったのでかなり遠まわりをした。
結構な距離を乗ったと思ったんだけど500ルピーだけの請求だったのでチップをあげた。お金をたくさん余っていたし。
イスラマバード国際空港からアフガニスタンの首都カブールへ
空港に到着して思った。一国の首都の空港だというのに結構小さいな。行っていないけどカラチのほうが大きいのかな。
仕事は遅いがすべてがスムーズだった。若干、カウンターでアフガン行きを止められたり何らかのトラブルも想定していた。
その後のセキュリティーは非常に緩かった。パキスタンと言えばテロなどで危険なイメージを持つ人も多いと思うが・・・。それに見逃しただけかもしれないが液体持ち込みできた。
出国イミグレーションを突破した際に気が付いた!
両替するの忘れた。
パキスタンの紙幣はおそらく海外ではほとんど両替ができず紙くず同然だろうと思っていた。隣国のインドですら難しい。アフガニスタンはどうなのだろうか。国境の町ならともかく首都のカブールだ。
しかも、結構な額のパキスタンルピーが余っていた。これが紙くずになるのはちょっときつい。
聞くところによると両替所は空港の入口にしかない。
事情を説明すると、出国したはずなのに両替所まで行けた!こんなこと他国では絶対にできないだろうと思う。小さい空港ならでは、パキスタンならではだと思う。
パキスタンルピーをドルに両替しておいた。レートはそこまで悪くなかった。後日談だがカブールではドルはもちろんパキスタンルピーは両替できる。治安の割に路上に両替商はたくさんいる。ドルはバーミヤンですら両替可能。
搭乗ゲートは勝手に変更になった。しかもアナウンスなしで口頭だ。これは逆に助かる。
飛行機に乗り込むと、横のデブなアフガン人が盗撮してきた。勝手に撮るなよと注意したら一緒にセルフィー撮ろうよと言ってきた。あれ、アフガン人ってそんな感じなのかと思ったが現地ではそうではなかった。
ってか、このデブでかすぎる。ほんとこいつのせいで飛行機落ちるんじゃないかってレベルだった・・・。
イスラマバード国際空港からカブール行きのカーム航空はほぼ定刻に出発した。
ほとんどずーっと窓からの美しい景色に見惚れていた。
ちなみにカーム航空(Kam Air)は機内食もあった。
ついについに!
アフガニスタンに行けるぞ!!!
もはやインシャアッラー
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