白峰三山「北岳・間ノ岳・農鳥岳」を北岳山荘でテント泊をして広河原から奈良田まで1泊2日で縦走してきました。※登山口まではバスと電車で移動
晩秋の南アルプスがめちゃくちゃ素晴らしかったので今記事にてご紹介します。
ちなみに去年は同じ時期に北岳を日帰りで登りました。
【1泊2日白峰三山】絶景の南アルプスをテント泊で広河原から奈良田へ縦走!
※2022年10月29日~30日の情報です
【コースタイム】1泊2日白峰三山縦走
1日目のコースタイム:広河原~北岳山頂~北岳山荘(テント泊)
標準コースタイム(広河原~北岳山荘)は6時間20分 ※休憩時間を除く、歩行距離6.5キロ、累積標高が上り1,715m、下り335m
私のコースタイム
- 広河原発(7時2分)
- 白根御池小屋(8時58分)
- 小太郎山分岐点(11時10分)
- 北岳肩の小屋(11時42分)
- 北岳山頂(12時39分)
- 北岳山荘(13時59分)
2日目のコースタイム:北岳山荘~間ノ岳~農鳥岳~奈良田
標準コースタイム(北岳山荘~奈良田)は10時間15分 ※休憩時間を除く、歩行距離17.6キロ、累積標高が上り887m、下り2,955m
私のコースタイム
- 北岳山荘(5時4分)
- 中白根山(5時33分)
- 間ノ岳(6時37分)
- 農鳥小屋(7時31分)
- 西農鳥岳(8時34分)
- 農鳥岳(9時15分)
- 大門沢下降点(9時44分)
- 大門沢小屋(11時36分)
- 発電所・バス停(13時40分)
- 奈良田バス待合所・バス停(14時4分)
※広河原方面への最終バス15時31分、見延駅方面への最終バス15時55分
【1泊2日テント泊】広河原から登って奈良田へ下った白峰三山縦走
※2022年10月29日~30日の情報です
前泊は甲府駅前のカラオケ「MISSION」
甲府駅前発広河原方面行きのバスが早朝4時半頃出発なので前日のうちに都内から甲府へ移動して甲府駅前のカラオケ「MISSION」で前泊。1泊1,650円でドリンクバー付きでした。カラオケ屋なので当たり前だけどうるさすぎて眠れませんでした。
1日目:甲府駅~広河原~北岳山頂~北岳山荘でテント泊
4時5分頃に甲府駅前に着くと広河原行きのバスが出るバス停で何人か並んでいた。実は去年は悪天候予報だったのでバスは私一人だけだったけれど、今回は増便でもう一台出た。
スイカなどの交通系ICが対応しているのでありがたいが、出発後に乗務員さんに別途利用者協力金として300円を現金で徴収される。
寝不足だったのでバスのほとんどの時間寝ており気が付いたら広河原に到着していた。少し酔ってしまったが、インフォメーションセンターで持参したおにぎりを食べたりコンタクトを入れたり登山の準備を整えた。
数日前に雪が降ったらしく、冬用の登山靴と厳冬期用の防寒具と12本爪のアイゼンとスコップを持ってきたのだが必要なかった。重かったけど、備えあれば憂いなしだ。
去年、北岳に登っているので北岳までのルートは把握している。まずは吊橋を渡って白根御池小屋を目指す。
登り”はじめは”、のんびりとした樹林帯を歩く。紅葉も美しかった!
次第に、急登に変わる。
前回と違い、今回はテン泊装備なので足取りが重い。しかも、寒いと思っていたらなかなか暑かった。
白根御池小屋に到着。この先も急登が続くのでおにぎりを食べて小休憩。
白根御池小屋からは草すべりのルートで登る。登っていくと所々に雪が残っていた。
この草すべりがとてもしんどかった。疲労が蓄積され足が吊りそうになって何度も足を止めた。もっと早くトレッキングポールを使っておけばよかったと思った。
草すべりから振り返ると、白根御池と鳳凰三山がそびえ立つ。
なんとか小太郎山分岐点にたどり着く。時間は十分にあるので後はゆっくりと歩めば良いだけだ。
小太郎山分岐点からは稜線なので眺めが良い。
北岳肩の小屋に到着。北岳山頂までもう少し。おにぎり休憩。
北岳肩の小屋の向かって左側から山頂へアタック。
北岳登頂!!
まずは北岳を登頂できて一安心。
テン泊装備だし広河原から登りっぱなしでかなり身体は疲れた。
この日は暖かくて眺めも良いので山頂にのんびりと30分くらいいた。
この先の北岳山荘までの稜線が美しすぎた!!
北岳山頂から北岳山荘まではあっさりと到着!
受付をしてテントを張る。※南プスリザーブというWebサイトから事前予約していました
今シーズンの北岳山荘はテント場のみの営業で落ち着いた雰囲気だった。飲水も受付にポリタンクで置いてくれていたので便利でした。
目覚ましをかけて夕方まではテントでのんびりと過ごす。
17時前に夕日を見ようと稜線に出る途中、テン場の近くの水たまりが凍っていた。たしかについさっきまで太陽で暖かかったのに一気に寒くなった。
稜線で何人かの同じくテン泊の登山者と話した。1人が気温計を持っていたので見せてもらうと17時でマイナス5度だった。稜線で風もあるので体感気温はもう少しありそう。
私は万全の装備だったのでそこまで寒くなかったが他の登山者たちは結構薄着だったので寒そうにしていた。
テント泊ならではの贅沢の時間、北岳が夕日に照らされる姿をぼーっと眺めた。
日が落ちてグッと暗くなり寒くなったのでテントに戻った。
晩御飯を作ろうと見上げた先に美しい光景を見つけたので思わずテントからカメラでパシャリ!
何時かわからないけれど早い時間に眠りについた。
日を越えた頃に一度目が覚めてテントの外に出てみると星空が素晴らしく流れ星も見ることができた。しばらく夜空を眺めて、再び眠りに落ちた。
2日目:北岳山荘~間ノ岳~農鳥岳~奈良田へ下山
2日目は北岳山荘~奈良田までの約17.6キロ歩く予定だ。日本で標高第三位の間ノ岳を登り農鳥岳にも登るがすでに標高は稼いでおり今日の登りは大したことはないが下りが3000m近くあるのが未知の世界。
前日の疲れも残っているので標準タイム(10時間ちょっと)くらいでは歩きたいと思って出発時間を4時半~5時、遅くとも5時半目安で目覚ましをかけて3時半頃に起きた。ちなみにバスは15時31分と奈良田に着いてから知った15時55分。
なる早でいつものモンベルで買ったサタケのアルファ化米のわかめご飯をおかゆの量までお湯を注いで朝ごはんとして食べた。
また、下山までソイジョイなどの行動食だけで体力が続くかわからなかったので念のために水筒に熱湯を入れていつでもアルファ化米を食べられるように準備もしておいた。
撤収(テント畳んだりパッキング)の時間もあって結局5時過ぎに出発!
北岳山荘から出るといきなり稜線なので寒い。
歩くとすぐに身体は暖まってくるが風で耳とか顔が冷たくなる。昨シーズンは風で顔の一部が軽度の凍傷になってしまったのでバラクラバを身に着けフードを被ることで対策をした。
安いヘッドライトで登山道を照らしながら昨日の疲れも感じながら歩く。
歩きだして約30分、本日はじめてのピークである中白根山(標高3,055m)。少し明るくなってきているがまだ日の出ではないので先を歩く。
日の出前後の時間帯は好きなのでミラーレスを出して写真を撮る。
これはその際に撮影したお気に入りの一枚。
楽しい時間は長くは続かず、、
寒さでカメラのバッテリーが突然落ちた!!
そしてそのまま電源は入らない。
ここからはiPhoneの写真だけど、南アルプスの絶景は伝わると思う。
3,190mの間ノ岳。なかなか疲れた。
農鳥小屋方面へ向かう。
ここの稜線も凄くきれいだった!
わかりやすいけど癖のある登山道の道標、絶景を目掛けてスタスタ下って行く。このあたりに雷鳥も数羽いた。
農鳥小屋に到着。黄色でお世辞にもきれいとは言い難い字でウケツケって癖強すぎる!!
メモ:農鳥小屋は癖が強め。小屋のオヤジの癖も強いらしい。
農鳥小屋では風が凌げるので小休憩。振り返って間ノ岳を見る。
ここから農鳥岳もなかなか登らされる。
風が強く、もちろん登りでも苦しんだ。
しんどくて目の前から登り道から目を背けたくなったら、振り返ると広がる南アルプスの絶景!!
西農鳥岳登頂!
西農鳥岳~農鳥岳は比較的歩きやすいが度々よっコラショと登らないと通れないところがあった。
農鳥岳登頂!
農鳥岳山頂からの景色もきれいだが、これでもう下りだけで登らなくても良いと安心した。このときは。。
一応、北岳山荘のテント場で「農鳥岳から奈良田までは長い下りでしんどいよ」と教えてもらっていた。
農鳥岳から大門沢降下点方面へ歩きやすい登山道を歩いて行く。
あっさりと大門沢降下点に到着。
この大門沢降下点から奈良田バス停までは約2000mの下りのみなので余裕かと思いきや、なかなか辛かった。
想定よりも下りの登山道が急で歩きづらくて険しく感じた。
ザックを担いでいるため、この下り地獄で足の裏の皮がおかしくなるかもしれないなと思った。トレッキングポールを使用していたからか、幸い膝にはきていなかったのは良かった。
沢に出て、沢沿いの登山道になって少し歩きやすくなった。
沢沿いの登山道を歩いて大門沢小屋に到着。標高も下がってきて暑くなてきたので薄着に着替えて行動食を食べて出発!
このあたりから数回、沢を橋で渡るようになって楽しさが出てくる。
この先、ほぼほぼ林道を通って一般道に出る。
休憩ができそうな東屋、発電所のバス停もある。
そして、奈良田のバス停に到着!!
これにて白峰三山縦走を完了!!
最高の稜線で白峰三山を満喫できたけど、
めっっちゃ疲れたー!でも、達成感は大きい!
奈良田でご飯を食べて温泉に浸かる♨
奈良田温泉白根館と迷ったけど、なんとなく町営奈良田の里温泉」にした。
町営奈良田の里温泉には「こんぼうず」という食堂が併設されておりボリュームのあるベーコン丼が美味しかった。
町営奈良田の里温泉の女帝の湯は内湯が2つあり、生ぬるい湯とちょうど良いくらいの湯加減の温泉がある。リンスインシャンプーとボディーソープは備え付けで脱衣所にはドライヤーもある。
奈良田からの帰り方【バスと電車を利用】
- 奈良田(15時31分発)→広河原→甲府から電車
- 奈良田(13時50分発、15時55分発)→見延駅方面・下部温泉駅で途中下車して電車
以上「【1泊2日白峰三山】絶景の南アルプスをテント泊で広河原から奈良田へ縦走!」でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。