あっ旅

世界一周を目指し放浪中の旅好きなあほです。

世界一周 中国

新疆ウイグル自治区中国警察理不尽取調軟禁事件。

おはようございます。

 

先に書いておきます。ぼくはただの旅行者です。

現在、カザフスタン。

いろいろスムーズにいかないこともあったんですけど、無事に中国から国境越えをしました。

やはり、新疆ウイグル自治区に入ってから、警察の検問や検査がとても厳しくなっていますね。

今回は新疆ウイグル自治区で中国警察にされた取り調べやホテル軟禁から考えさせられたことを経験を通して書きます。

  • 新疆ウイグル自治区とは
  • 新疆ウイグル自治区でどんなことが起こっているのか
  • 実際の新疆ウイグル自治区の様子はどうなのか
  • 新疆ウイグル自治区中国警察理不尽取調軟禁事件
  • まとめ

 

新疆ウイグル自治区とは

一言に中国と言っても、中国はとても広い。

ロシアやインドと同様、中国は一つの国と捉えることの方が難しいような、多様性を持っている。

人種、宗教、文化、言葉さえ違うのだ。

例えば、ぼくが以前書いた東チベットのリタンでの鳥葬に関する記事だってそうだ。僕たちが想像する、知っている中国ではないのだ。

 

今記事の新疆ウイグル自治区も同様である。

新疆ウイグル自治区は中国北西部に位置する。

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新疆ウイグル自治区は中国の6分の1の面積、日本の4.5倍

改めて、地図を見ると、中国はとても大きく、ここも中国なのかと思う人もいるはずだ。もしかすると、新疆ウイグル自治区があるということさえ知らない人もいるかもしれない。

ここ新疆ウイグル自治区は人口約2000万人で、その半数近くがウイグル族だ(20004年)Wikipediaより

現在は漢民族がかなり増えてきている。

中国の人口9割は漢民族で、彼らとは宗教や文化、言葉も違う。

トルファンの路地裏にあった壁画

トルファンの路地裏にあった壁画

 

ウイグル族の人々は外見も、漢民族とは異なり、中央アジア系の顔立ちの人が多い。

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トルファンの路地裏にて

 

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トルファンの葡萄畑にて

 

宗教はイスラム教信仰する。

彼らは中国語も話すことができるが、本来の彼らの言葉は中国語ではない。

  • あいさつーヤクセスシム
  • ありがとうーラフマッ
  • またねーホシ

 

新疆ウイグル自治区でどんなことが起こっているのか

最近、ニュースなどでウイグル族が中国政府に抑圧されているとよく目にするようになった。

  • 新疆ウイグル自治区には石油やガスなどの天然資源が豊富。
  • ウイグル人は独立をしたがっている。
  • テロを恐れている。

こういった理由もあり、中国政府によって、住民は厳しく監視され、行動を抑制されている。

こういった圧力が近年エスカレートしてきているのだ。

新疆ウイグル自治区にウイグル族を収容する収容所もいくつも発見されているそうだ。

そこでは、収監者はウイグル文化、言語、信仰の放棄と同時に、共産党に従うよう指導され、非人道的な扱いを受けている。

カナダの中国人留学生、新疆の収容施設21カ所を発見 衛星画像の分析で より

 

実際の新疆ウイグル自治区の様子はどうなのか

ぼくは西寧から鉄道でハミ、トルファン、ウルムチ、青河(タカシケン)、北屯、吉木乃を訪れた。

それまでは何事もなく中国旅行をしていたが、ハミに到着した際から荷物検査はもちろん取り調べなどをされることが多くなった。

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まるで他国に来たかのようなセキュリティー

 

例えば、ハミの場合は街に入ることができても、外国人が泊まることのできる宿はない。高級な政府指定の宿はあるかもしれないが。

ハミの方が顕著だが、ハミとトルファンに共通することがある。

駅に入るときは最低二回の荷物検査(機械に通すだけ)、バスに乗るときも荷物検査(カバンの中身を軽く見せる)がある。

これら街からは、これまで旅した中国の活気を感じることができず、どこか閑散としていた。なぜか営業していない店も多くあった。

ここにいる人々はムスリムが多いが、ほとんどの人がムスリム帽子を被っていなかった。しかし、彼らにムスリムかどうか聞くと、ムスリムだという。

トルファンの宿のスタッフに聞くと、「政府がムスリムが帽子を被ることは好きではない」と言っていた。

 

宿や商店、地下道の入口にセキュリティーの機械がある。(あまり機能はしていない)

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ヘルメットと防弾チョッキと警棒のセットはどこにでもある。

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ハミの食堂の隅に置いてあった

これらはユースホステルにさえある。

 

ときどき、商店の人やホテルの人がそれらを身に付けていることもある。

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トルファンの路上

 

トルファンは中心部から少し歩くと、ローカルエリアが広がる。

 

しかし、モスクなど彼らの文化や宗教が破壊、抑圧されている。

 

 

トルファンのタクシー

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これらは、全て異常だった。

 

ウルムチに関しては、大都会でもう漢民族に圧倒されていて、何もない。

 

 

新疆ウイグル自治区中国警察理不尽取調軟禁事件

ここ最近は日本人があまり通らない、北疆ーモンゴル国境と、吉木乃ーカザフスタン国境を越えた。

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モンゴル国境は荷物検査やセキュリティーがちょっと厳しいなくらいだったんだけど、吉木乃ーカザフスタン国境は違った。

  • 約5時間の取り調べ(昼飯休憩あり)
  • ホテルに軟禁

 

なぜ、この国境を選んだかと言うと、ウルムチからだとこの国境を通る理由はないが、モンゴルからだとこの国境がカザフスタンまで最短なので合理的だが、なんとなく苦労するだろうなとは感じていた。でも、旅に合理性や効率なんかは関係なくて、ぼくは自分が興味を持った行きたいところへ行くのだ。

俺の旅について。

 

道中の検問は相変わらず厳しかった(めんどくさい)が、吉木乃の町へ入ってからは特に厳しくなった。

前提として、彼らの考えは、

「観光地でないところに外国人がいるのはおかしい」

実際に、ここの国境周辺は中国人とカザフ人、そして少しのロシア人しか来ないらしい。

 

しかし、ぼくは観光地でないところや町歩き大好き人間だ。

彼らにとって、僕はめちゃくちゃ怪しいだろう。

  • パスポートのスタンプの量
  • 観光地ではない写真が異常に多い
  • 日記(ブログ)を書いている

 

同じ警察署内で、

  • 荷物を二回も全て出して検査
  • 写真もスマホ2台、カメラ、パソコンの中身を何回も全て検査
  • スマホによくわからない機械を接続される
  • パスポートは数えきれないほど見られ、ぼうの顔写真の撮られる
  • 1人も英語を話せないので日本語を話せる中国人通訳を呼ばれる

彼らの言い分としては、

「あいつら(同僚)は見たかもしれないが、俺は見ていない!」

なので、新しい人が来るたびにいろいろと同じ検査や質問をされる。

会話は翻訳アプリを使うことも多い

優しい人もいるが、彼らは驚くほどに仕事ができないジャイアンのような人たちだった。

 

通訳の人は「ウイグルの今の状況を考えるとこれは当然であって深く考えないでください」と言う。

深く考えないでくださいって、これだけされて、深く考えないわけはないだろう。

 

結局僕は14時から19時まで昼飯休憩はあったものの5時間程警察署にいた。

後になってわかったことだが、バスは15時半に毎日出ている。

バスのチケットを買うためにはバスのチケットを買うための許可書が必要で、僕は取り調べを受ける前に、派出所で所要10分ほどでもう作っていた。

この町から国境越えをするのには通行証が必要なのだが、バスに乗る場合は不要。

バスのチケットを買うための

バスのチケットを買うための許可書

 

そう、ぼくは彼らの理不尽な取り調べを受けるためにバスを逃し、ホテルに軟禁(自費)されることになった。

宿のまわりには店や食堂もあって、小さな団地のようになっている。しかし、ゲートがありそこからではないと出入りはできないようになっている。そこでは身分証明書を見せれば中へ入ることはできるのだが、ぼくはホテルの人にパスポートを預かられているので、実質的に外に出たら、中へ入ってこれないのだ。

 

 

ぼくは全ていい方向に捉えようとしていた。

実際にいい人もいて、初日の昼飯にラグメンを奢ってもらった。

 

しかし、翌日のバスを乗る前の時間にもしつこく写真やパスポートチェックなど、取り調べを何回か受けさせられた。

彼らのパスポートチェックや写真チェック、そして取り調べには業務とは関係ないただの好奇心もある。

中には、全然関係ないアフリカの民族の写真や南米の写真をまじまじと見たり、パスポートを見て「私と同い年ね」などと言ってくるような人もいる。自分がパスポートや写真を興味本位で見たいがために権力を振りかざしてくる人もいる。

それが何回も何回も人が入れ替わるたびに続く。

大勢5~10人に囲まれて、言葉が通じないので何か言われて笑われたりすることなんかも多い。

ぼくは我慢しては笑顔で応えた。

 

さすがに、ポジティブに捉えようとしても、こういった小さなイライラは積み重なってくる。

国境で、ぼくのスマホの写真をチェックしている人が「ここでは写真を撮ったらいけないんだぞ」と言いながら、僕のスマホで僕の写真を撮ってきたのに、かなりカチンときた。

税関の荷物チェックでは、パソコンの写真も見る。その中にはガイドブックも入っていて「台湾はどこだ、私はこの写真を消す必要がある」と全て消された。ぼくはもう消耗しきっていて「あなたが消したいのならば全て消しなさい」と言った。

国境の職員が、ぼくのことを「ショウズーベン」などと言うこともあった。ショウズーベンは小日本という意味。

 

そんな中、ときどき、彼らに心はあるんだろうかなどと考えたりもした。

イミグレで停電が起こり、待ち時間に暇潰しにナルト好きな警察と二人で話した。

画像はその一部

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しかし、共感は得られなかった。

彼らは今の暮らしを満足しているという。

 

そうして、長い取り調べなどが終わり、出国した。

イミグレーションのドアを開けて外に出たときに、誰かよくわからない国境職員がひどく興奮して、ぼくの前にやってきた。

「ここは中国だ!中国では中国のルールに従え!」

と、英語で言った後に、何かよくわからない多分悪口を言って足早に去っていった。

 

ぼくは何も悪いことはしていない。ただ、ここの国境を通りたかっただけなのに。

 

 

まとめ

今回、ぼくはかなり長い時間中国の警察にお世話になった。

理不尽だと思った。

中国で普通に生活をしている中国人は自らのことを客観的に見れるはずがない。

だから、ぼくみたいな旅行者のことを理解できるはずはない。

そういう観点から、取り調べを受けている際中に、ぼくは彼らのことを可哀そうな人たちだと思うようにしていた。イライラを落ち着かせるためということはもちろんある。

しかし、彼らにとって、その日常は不自由はなく、幸せなのだ

ぼくは、そのことに心の中で小さく気が付いた。少し衝撃だった。

これは日本人にも当てはまるかもしれないが、視野を広げたからと言って、幸せになれるとは限らない。知らない世界で生きることも幸せなのかもしれない。

この出来事から「幸せ」や「人生」に関しても少しだけ考えさせられた。

 

実際に、上記に書いてある通り、予想通りここの国境越えは苦労した。

しかし、行かなかったらこういった現実を知ることができなかった。

まだ、ぼくは旅を続けるのだろうか。