【インド】地獄の移動:旅には判断力、行動力、覚悟、そしてこんなくそな移動に耐えられる心身が必要なんだ、、。

インド
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おっはー!!!

 

今日はダージリンからシッキム王国の州都ガントクへ行く予定だ。

 

昨日シッキム州の入域パーミッションをゲットしたので安心。

 

この日は朝から雨が降っている、、。

 

こういうときに限って傘はない。

 

とりあえずこのホテルから早く去りたいのでチェックアウトする。

 

日頃の行いが良いせいか、雨は小雨になった。

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そのへんの商店で傘を買おう。

 

店員はやたら傘がメイドインインディアとアピールしてくるけど、日本人には逆効果。

 

不安すぎだろ、メイドインインディア!(笑)

 

折りたたみ傘よりも、普通の傘の方が構造的に単純なので壊れにくいと判断し、180ルピーの(360円)普通の傘にした、安いし。

 

そこから歩いてjeep乗り場あたりに到着。

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また雨が降り出した、、。

 

天気が悪いからなのか、、ガントク行きのjeepがでない!!!

 

確かに、かなりの霧で山道は危なそうだ。

 

ただ待てとだけ言われる。

 

いつまで待つのかわからないし、雨の中軒下ですべての荷物を抱えてひたすら待つのは苦痛。

 

どうやら、明日から選挙なのかどうかはわからないけれど、明日からジープ等はストライキで動かないらしい。

 

今日はそのためすべてのジープは予約でいっぱいいっぱいだそう、ほんまかわからんけど。

 

でも、実際jeepの数は全然足りていないし、jeepスタンドにはガントクへ行きたい人であふれかえっている。

 

昨日なら楽に行けただろうに、、。

 

疲れた。

 

KFCへ行こう(笑)

ケンタッキーへ行くのも上り坂で到着するころにはかなり疲れた。

 

ケンタッキーですらお釣りの10ルピー札がほぼ全部破れていたりする。

 

なので、コインでお釣りをもらう。

 

インドっていちいちめんどくせえなああ。

 

買ったおしゃんな傘inKFC

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ポテトを食べて再びjeepスタンドへ。

 

少し晴れ間も見えてきたー!!!

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いまだにいつ出発かわからないそうだ、、。

 

どうしよう、明日はストライキとして、、最短で明後日出発??

 

時間足るかな、この後インド北東部をまわりたい、むしろそっちがメインだ。

 

旅をしていると判断しないといけないことが多々ある。

 

優先順位的に、、まずは北東部の中心であるグワハティーに行くことが第一だ。

 

帰りにもし時間があったらガントクに行こう。

 

このパターンはもう行かないやつなんだけど、優先順位を考えたうえでの判断だ。

 

せっかくシッキムのパーミッションを取ったのに、まあ仕方がない。

 

立ち止まるのが苦手なので先に進むしかない。

 

この先の移動の不安要素はもうわかっている、鉄道だ。

 

よし、まずはダージリンからシリグリ(New Jalpaiguri駅)を目指そう。

 

そこから夜行でグワハティーだ!!!

 

メインザックを置いてシリグリ行きのジープを探すが、、これまた満員ばっかり。

 

すると、突然シリグリ行きのバスが目の前を通った!

 

乗務員さんにシリグリ行きかを確認して、本気のダッシュでザックを取り人をかけ分けながらバスへと走って向かう。

 

幸いにもこの道は人通りが多くてバスのスピードは遅く、追いつくことができた!!!

 

いや~、とっさの判断力と行動力が求められた瞬間だったな(笑)

 

バスに乗りこむと、、

 

乗務員さんに「フルで席はすべて予約で埋まっている」と言われた。

 

無駄にjeep待ち続けてきてもうくたくた。

 

くねくね道の山道4時間??(笑)

 

無理無理、座りたい。

 

一番後ろの席の前に自分のメインのバックパックを地べたにおいてその上に座ることにした。

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ザックカバーは付けているので、一応汚れるのはカバーだけ。

今旅でめちゃくちゃカバー汚れている、持ってきてよかった!!!

 

座席に座らず、ザックに座っているのでみんなよりも数段高さが低いし、顔も疲れ切っている。

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バスには俺みたいに席のない人も結構いて、

 

これが俺の景色

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約4時間結構揺れるし、まじで辛かった。

席はやっぱりあかなかったし。

 

シリグリのそのへんの道で降ろされて、適当にバスを拾ってNew Jalpaiguri駅まで向かう。

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もう嫌な予感しかしない。

 

とりあえずチケットオフィスへ。

 

俺「スリーパーのチケットがほしいんだけど」

 

 

駅員「NO!!!」

 

 

俺、NOOOOO!!!!!(´;ω;`)

 

 

ちーん

 

 

はい、ジェネラル(一番下のクラス)のチケットしかありませんでした。

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もう一生乗りたくないと思っていたジェネラル車両

 

インフォメーションで電車の番号や時間、プラットフォームなどを調べる。

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ここで俺のできることはTTEという電車のチケット係を探して直接交渉して席をもらうしかない、、。

 

ミッション1、TTEを探せ!!!

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TTE LOBBYには誰もいない。

 

 

ぬああああああ、、!!!!!

 

 

もはや覚悟を決めるしかない!!!

 

誰も助けてなんかくれない、自分で切り抜けるしかない。

 

 

スリーパークラスの車両に乗り込んでチケットの検札のときに直接交渉しよう。

 

定刻になっても出発しない電車に乗りこみ何食わぬ顔でスリーパーシートに座る。

 

こういうときのインド人は謎にやたら疑ってくるので、、

 

自信満々に「俺はTTEと話す必要がある」と伝えると、

 

「TTEの検札が来るまで座ってていいよ」とお許しが出た。

 

あざっす~と苦し紛れに会話をした。

とりあえず仲良くなっとこう。

子供たちは少し英語を話すことができたが、親御さんは全然話せない。

 

出発から1時間超えたところで、

 

TTEがやってきた。

 

俺はここぞとばかりにTTEに詰め寄った。

他のインド人もTTEへ向かう。

 

外国人だからか、、よくわからないが俺だけ後回し、、

 

再びちょこんとスリーパークラスのシートに座る。

 

まじで意味わからん。

 

この間にスリーパーシートは埋まってしまうかもしれない。

 

実際に横にいたインド人は無事にスリーパーシートをもらっていたし、続々とインド人がゲットしたスリーパー席に移動してくる。

 

 

ほんとうに席がなくなる、やばいと思って、TTEに「今すぐ俺にもスリーパーの席をくれ」と伝える。

 

 

TTE「わかったから、お前はあそこで待っとれ!!!」とあしらわれる。

 

 

あのくそTTEを信じてスリーパーシートで待つ。

 

座らせてくれていたインド人がなぜだか徐々に俺を疑いだす。

 

「なぜだ、、なぜ君はTTEと話したのに席をもらってないんだ」

 

最悪だ、、。

 

「TTEが待てって言ったんだ、、。」

 

あんま信じなさそうな感じ、だんだん気まずい雰囲気になる。

 

そりゃそうだ、、全然関係ないインド人のシートに座らせてもらっているから、、。

 

そしてようやくTTEがやってきて「カム」

 

着いていくと、、

 

 

「スリーパーのシートはなくなっちゃったから3Aしかないわ、600ルピー(1200円)な!」

 

 

え、、こいつまじで言ってんの、、。

ちょっと予想していた自分が怖いけれど、、。

もはや笑いが出る。

 

それに俺は知っている、さっきスリーパーシートに移動していったおっさんは300ルピー払っていた。

 

スリーパー300ルピーなら妥当な金額だ。

 

3Aで600ルピーも妥当な金額かもしれないが、、3Aとかエアコン車両で俺からするとリッチなクラス。

 

無理無理、なんか払いたくないし。

 

TTEに「3A無理っす、お願いだからスリーパーのシートください」

 

TTE「NO!!!!!」

 

NOとだけ言われんのめっちゃうざい、、。

 

TTEがいらいらしているのがわかった。

 

いや、俺も疲れ切っていたし、いらいらしている。

 

ついつい言っちゃった。

 

「おまえが俺を後回しにしたから、スリーパーがなくなったんやんけ!!!」

 

 

すると、、

 

 

TTE「おまえみたいなやつには席はやらん!!!その辺にでも座っとけ!!!!!」

 

そう捨て台詞を吐かれてどっかに去っていった、、。

 

 

ちーん。

 

 

俺の居場所、、

 

電車のつなぎ目

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あとグワハティーまで8時間くらいあるだろうか、、

 

これは辛すぎるぞ!!!T.T

 

ドアの両サイドにはチケットも持っていない貧困層のインド人が陣取っている。

 

俺が座ろうとすると「邪魔だ、どっか行け」と言われる。

 

いやいやお前そんな言う権利ないやろ、と思いながらザックを置いてさっきのバスの時と同じようにザックを椅子にして座る。

 

このままここで8時間???

 

辛い、辛すぎる、、。

 

とりあえず横のご夫婦のおいちゃんの方はまだ愛想いいので笑顔を振りまいて仲良くなろうと写真をパシャリ!!!

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おばちゃんは俺がここに座るせいでここに寝転んで足をいっぱいいっぱい伸ばせないらしくてブーブー言ってた。

おじちゃんはそこをなだめてくれていた。

 

そもそも俺にはスペースがないので寝転ぶという選択肢はなかった。

 

バックパックの上に座るのが精一杯。

 

人が通るたびに起きるし、電車が停まって人が入ってきり、出て行ったりするたびに荷物パクられないか警戒もしないといけない。

 

もうひたすらフードを被りうつむいて座っていた。

 

全然気を抜けないし、何より苦痛で

 

辛い。

 

 

出発から約10時間、

早朝の4時過ぎごろにグワハティーの駅に到着した。

 

 

もー一生ジェネラルチケットなんか買わない、乗らないT.T

 

 

自分にご褒美でコーヒーを買い

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もちろん駅で寝た。

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久しぶりにハードな移動だったなあああ。

 

移動シリーズはこちら

コルカタからデリー駅で野宿してアムリトサルへ40時間からの地べた?

前編:マリファナファッキンドライブ!!!!!

後編:マリファナファッキンドライブ!!!!!

ラホールから北上の巻。

ラホールから北上の巻(カラコルムハイウェイ編)

 

 

旅には判断力、覚悟、そしてこんなくそな移動に耐えられる心身が必要なんだ、、。

 

すべてはお金が解決するんだけど、それは秘密。

 

とりあえず地獄の移動が終わったのでおやすみなさい。

 

これが僕の旅のリアルです。

 

でわでわ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。