東チベットを周遊後、青海省の西寧から鉄道で新疆ウイグル自治区の哈密にやってきた。
どうも、あつしです。
哈密にきた理由は「なんとなく」で、吐魯蕃(トルファン)までの間のちょうどいい距離にあったので、少し寄ってみるかといった感じだ。
中国鉄道の硬座クラスに乗ってきて少し疲れていた。
哈密の鉄道駅から一歩出ると、今まで訪れてきた中国のほかの街とは完全に違った。
イミグレーションのような建物があった。
ここで中国人たちはIDカードを提示して通っていた。
しかし、外国人であるぼくはそうはいかなかった!
パスポートを提示すると、すぐに通ることができると思っていたけれど、上司から誰かに確認をするといって、かなり待たされた。
なにを確認するのかよくわからないが、もしかしたら哈密に入ることができないんじゃないかとも思ってしまったほどだ。
ちなみに、上司?は寝ているらしく、電話をかけまくっていた。
上司が起きるまでの間に、ぼくは「なんで哈密にきたんだ」だとか「どこに泊まるんだ?」とかいろいろ聞かれた。
もちろん言葉は通じないので、公安のスマホの翻訳アプリでだ。
しばらく、待たされて「通っていいぞ」と許可がおりた。
新疆ウイグル自治区 哈密を散策
まず、第一に感じたことは、街が閑散としていることだった。
ちょうど今の時間帯は、通勤ラッシュで車通りとか多くてもいいはずだ。
どうしてだと、そんなことを考えながら宿探しをする。
哈密の宿についてはまったく調べていなかったので、聞いてまわった。
しかし、どこも外国人は泊まらせることができないというのだ。
さらに、驚いたことにすべてのホテルの入口に空港などでよく見かけるセキュリティゲートがあった!
街か新しくて、ボロくて安そうな宿がなかった。
いろいろ聞いた結果、この辺りでは街一番の高級ホテルくらいしか泊まれないよと言われた。
哈密に滞在することは半分諦めて、観光をしながら、いい宿があれば泊まることにした。
とはいっても、、哈密のどこを観光すればいいのかまったくわからなかったので、とりあえず地図上のモスクを目指すことにした。
駅の前からバスが出ていたので、なんとなくで乗り込んだ。
バスに乗り込む際に、カバンの中身を軽く見せるという形上のチェックがあった。
窓からの風景もやはり閑散としていた。この地域の人口がもともと少ないだけなのか。
終点まで行って、降りて少し歩いたところにムスリム食堂が並んでいたので、そこで食べることにした。
肉まんかと思いきや、ベジ(野菜)だった。
ここでも驚いたことに、、、
入口にヘルメット、防弾チョッキと木刀があった!
こんなのほかの都市ではなかった!!!
食堂を出て、歩いていると、午前中だからか開いていないムスリム経営の店がたくさんあった。
そして、ときどき女性はスカーフで頭を隠している人もいたが、ほとんどが隠していなかった。
男性もムスリムの帽子をかぶる人はほとんどいなかった。
サングラスを売りながら歩いているとおっちゃんに宗教を尋ねると、イスラム教だった。
でも、帽子はかぶっていなかった。
ほかのおじちゃんたち数人に聞いてもそうだった。
もしかしたら、ここあたりのムスリムはそうしないのかもしれないなとも思った。
そういった理由を聞ける語彙力はなかったのだが、吐魯蕃で会った英語を話すことができる中国人に聞くと、あっさり答えが返ってきた。
「政府が嫌いだから」
それ以上はなんとなく聞けなかった。
歩いて地図上に表示されているモスクへ向かう。
すれ違うのはEバイクばかりだ。
全荷物を背負ったまま数キロ歩かないといけない上に、日差しが出てきた。
7月の哈密はなかなか暑かった。
ほかの都市の建物とは異なり、イスラム建築っぽい建物が多い。
建物や道路は新しく感じられた。
ぼくは昔っからの文化や風習が残るような古い建物や、住宅地が見たかったのだが、暑さと荷物が多いこともあって、結局見つけることができなかった。
そのかわりに、閉鎖されたモスクを見つけた!しかも、イスラム教のシンボルである天辺の三日月のマークがなかった!!!
ほかのモスクも同様だった。中国旗はあるが。
お墓は見つけることができた。
暑さと荷物が重く体力が削られ、そして見るべきところもわからなかったので、行きとは違う路線の10番バスで哈密駅まで戻った。
もちろん形式上の荷物チェックはあった。
そして、吐魯蕃へ向かうために駅へ入るのだが、ここも2回もX線を通すような荷物検査があった。
なんだか、哈密は異様だった。
さて、吐魯蕃(トルファン)へ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。