北京からのフライトが成都に到着したのは夜だった。
正確には、メキシコシティーから北京経由での成都。
北京には2回訪れたことはあったけれど、両方とも宿泊はせずに移動している。
【中国からモンゴルへ】ニーハオトイレと中国とモンゴル国境に置き去りにされた話。
今回、東チベットを旅しようと思い、玄関口である成都にやってきた。
本来ならば、節約バックパッカーのぼくは安い鉄道で北京からやってきてもよかったのだが、メキシコから中国へ飛行機で飛ぶ場合はあまり価格がかわらなかったので北京から飛んできた。
なにより、北京から成都まではまあまあ離れているので長距離の鉄道が嫌だったのもある(笑)
前回、中国へやってきたときは、VPN対策ができていなかったのでネット規制によりインターネットを使えずにいた。なので、今回はVPNを準備してきたので大丈夫だった。
行き方などを調べていなかったけれど、空港から市内まではメトロで快適に移動することができた。
駅構内、メトロには英語表記もあってわかりやすい。
メキシコシティーの安宿ペンションアミーゴで管理人をしていた中国人のベンから成都の女は可愛いんだと聞いていたのだが、ほんとうにそうだった!
ぶっちゃけて言うと北京で何千という女の人とすれ違ったけれど、可愛い、美しい女性はいなかった。
しかし、メトロの1車両の中にはもう何人も可愛い女性がいた。そして、ベンが言っていたことを思い出したのだ。
可愛い女性がいるからって、ぼくの旅には影響はないんだけど、でも悪い気はしないよね。
目星をつけていたパンダホテルへ。
最寄り駅は把握していたが、まさかのMapsmeをダウンロードするの忘れていて、詳しい場所がわからなくて、少し路地をさまよった。
「住宿」という看板を持った、おばさんや女の人の客引きがたくさん声をかけてきて、これは何かいやらしいお店の客引きかと思ったが、中国人向けの宿だった。(多分)
そう、中国は外国人が泊まることのできる宿は限られているので、めんどくさい。
外国人が住宿に泊まれるはずはないので、中国人と間違われたんだろうな。
そんなことを考えていると無事にパンダホテルに到着した。
日本語を話すことのできるスタッフが案内してくれた。
荷物を置いて、さっそく晩御飯探しへ。
もう暗いので、パンダホテルまで道を迷ったときに見つけたところへ向かったのだが、もう閉まっていた。
仕方なく、ほかを探した。
旅人にとって、メニューのわかりやすさはかなり大切、ここは写真もあったしかなりわかりやすかった。
頼んだのはもちろん牛肉麺(ニョーローメンと読む)
牛肉麺とは名だけで、牛肉はほとんど入っていない。
後に、これはスタンダードな麺なんだと理解したのだが、安いくておいしいのでもっぱらいろんなところで牛肉麺ばかり食べまくった。
ちなみに、中国で麺は面だ。
パンダホテルは川沿いにあり、成都の街がどれだけ発展しているのか、都会かということがわかる。他都市と違い、無駄にイルミネーションなんかをしていないのがいい。
翌朝、朝ごはんを探しに行く。
どこでいい感じの朝ごはんを食べることができるのかわからなかったが、適当に歩いていくと、宿の近くにあった大学路というところへ出た。
成都市民、とくに庶民たちの生活の場だった。
この人々の生活を見て感じることができるこの場所はなんだか好きだ。また、後で来よう。
とりあえず、ここの近くに朝ごはんを食べるところはあるはずだ!
お腹に優しいおかゆと煮卵
ここには2日間は通ったけど、こういったかなりよく言えばテラス席で食べた。
成都の街に溶け込んでいるのだろうか、、いや違うかも。
おかゆと煮卵だけでは足りないので、肉まんも買う。
中国人は愛想悪いと思っていたけれど、話しかけるとみんなよかった。言葉は全然通じないんだけど・・・。
たしか、おかゆが2元で、煮卵が1.5元、肉まんが1.5元だった。(1元は約17円)
中国ではご飯は安くてうまいので食に困ることはなさそう。
さらに、中国はキャッシュレス文化も広まっていて、QRコードでお金を支払うことが多い。
ぼくは中国以外の周辺国でQRコードの支払いを見かけると、あ~中国に属国化されたなと思ってしまう。
成都の街と裏路地
1600万人もの人々が暮らす成都はもはや大都市、経済成長が著しい。
成都の観光客が行く中心地よりも、ぼくはパキスタンビザを申請するために行った世紀城あたりの発展度の方がすさまじかった。
中国でよく見かけるシェアバイクも充実していて、街も整備されていて洗練されている。
ぼくは旅において大都市や都会はあまりおもしろみがなく、あまり好きではない。
上記に書いている通り、ぼくは人々の生活や文化などを感じられるような場所好むのだが、成都の街は都会ながら、どこか成都の人々の人間らしさを感じることができた。
そして、それが裏路地などでは顕著に感じられた。
朝ごはんを食べたあたりの地区は大学路市場小区といって、庶民の生活も垣間見ることができた。
小区の入口は場所によって、小さなゲートになっているけれど、問題なく入ることができる。
この中は、日本の一昔前(昭和)に戻ってきたんじゃないかといった光景も見られた。生まれてないし知らないけど。
中には市場がある。
人々が行きかい、買い物をする。
肉売り場では、肉がそのままぶら下がる。
発展した街とは裏腹に、日本でいうスーパーマーケットではなく、市場で買い物をする。
市場周辺や路地裏でも、昔ながらの光景が広がる。
肩に木棒をかけて、天秤のように野菜を運んでいたり、路上販売、路上散髪なんかも見られた。
こういった生活感があふれる町並みはおもしろかった。
お昼過ぎごろに、歩きまわっていた際、店の中をのぞくと、盛大に寝ていたりしていた光景も日本とは違っていておもしろい。
店を閉めているわけではなく、おそらく待機しているのだろう。
これもまた、文化というか、働き方、国民性の違いだろう。おもしろい。
成都市内では、成都博物館(無料)、錦里街、文殊院、人民公園なども暇だったので一応行ってみた。しかし、とくに錦里街なんかは作られた中華テーマパークでおもしろくなかった。成都博物館は無料でいろんな歴史や文化などを見れてよかった。
おそらく中国の観光地は中華テーマパークで、ぼくにとっては街歩きがおもしろいんだろうなと思った。
成都は発展した街並みの中にある裏路地の人々の生活がおもしろかった。
そして、安くおいしく食べることができる食堂が多く、居心地がいいところだなというのが感想。まあ、中南米から来たからということも一因かもしれない。
東チベットを旅する前後で準備や休息をするにはいいところだなと思いました。
まずは、成都から東チベットをまわる前に、ビザ延長をするために楽山というところへ向かう。
※中国はビザなし入国2週間くらい。
最後に、中国で酒店はホテル
最後まで読んでいただきありがとうございます。
でわでわ。
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